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さようなら平成企画・福山市内にある「平成」を訪ねて(2019年〔平成31年〕4月30日公開)

 約30年4ヶ月、日数に換算すれば1万1,070日に及んだ平成時代は本日、天皇陛下の退位をもって終焉を迎えることになった。天皇陛下の在位期間と年号を合致させるようになった(注1)明治時代(1868〜1912)以降では初めての生前退位(注2)による年号変更となるわけであるが、賛否両論はあるものの現在の天皇陛下が85歳の高齢であることや昭和天皇(1901〜1989。在位期間:1926〜1989)が大量の吐血をしてから崩御されるまでの3ヶ月半(1988年〔昭和63年〕9月19日〜1989年〔昭和64年〕1月7日)に各所で見られた自粛ムードを引き起こしたくないという思いがあることを考えればそういう考え方も一理あるなと考えたくなる。
 それはさておき、平成時代は前記の通り約30年4ヶ月間続いたわけであるが、それまでの明治・大正・昭和と同様に年号にちなむものが多数生まれている(注3)。そこで今回の「不定期刊・きょうのトピックス」では私が住んでいる福山市にある「平成」と名の付くものをいくつか紹介することにしたい。なお、ここで紹介するものは町名や公的施設に限っており、掲載するに当たって問題が生じる企業や組織に関しては一切紹介しないことをここでお断りしておきたい。

平成台

 平成台は文字通り平成時代に丘陵地に造成された

福山平成大学

平成大橋

平成時代の福山市〜地方中枢都市の光と影〜

令和時代の福山市に何を望むか

(注釈コーナー)

注1:但し明治時代は明治天皇(1852〜1912。在位期間:1867〜1912)の即位をもって始まっていない。明治天皇が即位したのは1867年(慶応3年)2月13日(新暦)のことであり、年号が慶応から明治に変わったのは1868年(明治元年)1月25日(新暦)のことである。
また、年号が明治から大正に変わった時と大正から昭和に変わった時は同じ日に二つの年号が存在する状況が生じた(1912年〔明治45年/大正元年〕7月30日と1926年〔大正15年/昭和元年〕12月25日)が、昭和から平成に変わった時と平成から令和に変わる時はそういう状況は生じなかった(つまり昭和時代は昭和天皇が崩御された1989年〔昭和64年〕1月7日が終わるまで、平成時代は1989年〔平成元年〕1月8日午前0時から本日、すなわち2019年〔平成31年〕4月30日が終わるまで、令和時代は明日、すなわち2019年〔令和元年〕5月1日午前0時からということになる)。

注2:江戸時代以前には生前退位は何度もあったが、光格天皇(1771〜1840。在位期間:1780〜1817)が最後となっている。

注3:福山市にある平成以外の年号にちなむもので主なもの(企業名・組織名は除く)は次の通りである。

※所在地は福山市を省略して表記している。

年号 ちなむもの 所在地 備考
慶応 慶応浜 柳津町
明治 明治町 明治町 戦災復興完了を契機に実施した住居表示(1965年〔昭和40年〕9月1日実施)により発足した町丁。
大正 今津町大正交差点
大正通り
今津町
今津町二丁目
今津町三丁目
昭和 昭和町 昭和町 戦災復興完了を契機に実施した住居表示(1965年〔昭和40年〕9月1日実施)により発足した町丁。
実は明治町の北隣にある。

明治町や昭和町は第二次世界大戦後の住居表示の際発足した町丁であるのに対して慶応浜や大正通りは成立した時期の年号を採って付けられた地名である点が興味深い。