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表紙写真展示室・2020年(令和2年)分

写真 説明文
1月 今年は子年+雪舟生誕600周年ということで…
(撮影場所:総社市井尻野)
※総社市井尻野にある宝福寺は画聖・雪舟(1420〜1506?)が幼少期に修行をしたところとして知られています。柱に縛られた雪舟が涙で床にネズミの絵を描いた話(後世の創作説あり。また、雪舟が修行していた当時の建物はそのほとんどが備中兵乱〔1574〜1575年〈天正2〜3年〉〕の際に焼失しており、現存しない)はあまりにも有名ですが、今年は子年になることと雪舟生誕600周年に当たることから宝福寺の境内にあるその逸話に因んだ石像(?)の写真を今月の一枚にすることにしました。
2月 熱い祭りが開かれる山里の神社
(撮影場所:三原市久井町江木)
※写真は三原市北部の久井地区にある久井稲生(いなり)神社(三原市久井町江木)です。この神社は毎年2月第三土曜日の夜にふんどし姿の男性が二本の御福木を奪い合うはだか祭りが開催されることで知られています。普段は静かな場所なのですが、祭りの当日は境内(けいだい)は熱気で満ち溢れ、その様子は広島県を放送区域とするテレビ局の番組でも取り上げられています。
なお、この久井稲生神社の近くには951年(天暦5年)から1964年(昭和39年)まで1,000年以上続き、三原市久井地区の経済を支えてきた牛市が行われていたところがあります。
3月 この交差点名標も間もなく見納め
(撮影場所:福山市駅家町万能倉〔まなぐら〕)
※この交差点名標に記されている駅家東小学校(正式名称は福山市立駅家東小学校〔福山市駅家町法成寺〕)はこの交差点、すなわち福山市駅家町万能倉/駅家東小学校入口交差点の北方約200mのところにあります。しかし、今春福山市立駅家東小学校は福山市立服部(はっとり)小学校(福山市駅家町助元)と統合して福山市立駅家北小学校(福山市駅家町法成寺)に移行することになったため43年の歴史に終止符を打つことになりました。今春福山市では駅家東・服部両小学校を含めて四つの小学校がその長い歴史に終止符を打つのですが、駅家東小学校はそれらの学校で唯一交差点名標で校名を見ることができることからその交差点名標の写真を今月の一枚にすることにしました。
4月 この町の将来に一票を
(撮影場所:福山市本郷町)
※私が住んでいる福山市では今年市議会議員選挙と市長選挙が実施されます。まず今月5日に市議会議員選挙が実施されるのですが、写真の通り投票率は低下傾向にあります。そのようになった理由はいろいろありますが、人口減少や学校の統廃合など様々な問題を抱える市政にもっと関心を持って頂ければ…という思いから今月の一枚にすることにしました。
ちなみにこの写真を今月の一枚にした理由はもう一つあります。それは自分と関わりがあった方が立候補したことです(誰であるかとか当選したか否かとかは一切明かしませんので悪しからず)。
5月 渓谷の上を泳ぐこいのぼり
(撮影場所:三好市山城町西宇)
※中国地方の写真ではありませんが、昨年のゴールデンウィークに四国地方に行った時に撮った一枚です。
6月 あるホタルの里にある街灯
(撮影場所:浅口市金光町上竹)
7月 発足40周年を迎えた広島県唯一の自転車道県道
(撮影場所:尾道市向島町)
※広島県唯一の自転車道県道である県道466号向島・因島・瀬戸田自転車道線は1980年(昭和55年)7月1日広島県告示第583号により認定されました。広島・愛媛県境に架かる多々羅大橋(全長:1,480m)で接続する愛媛県道325号今治・大三島自転車道線と併せて風光明媚な瀬戸内海を渡れる県道路線として整備され、多くの自転車愛好家が訪れています(但し未整備箇所・区域未決定箇所が残っている)。
ちなみに自転車道県道が一つしかない都道府県は他に佐賀県・長崎県・沖縄県があります。広島県の面積は佐賀県・長崎県・沖縄県それぞれの面積よりも広いことや自転車道として整備しても良いように思うところ(利用低迷により廃止されたJR可部線・JR三江線の跡地)があることを考えれば新たな自転車道県道を発足させても良いのでは…と思うところですが、広島県の財政事情が厳しいことや整備が進んでいない自転車道県道が少なくないことなどから実現する可能性は皆無といったところです。
8月 間もなく三度目の閉店…
(撮影場所:福山市西町一丁目)
9月 この地域でも遂にお目見え
(撮影場所:福山市松永町)
10月 広島の交通を支えて60年
(撮影場所:福山市坪生〔つぼう〕町)
※県道379号坪生・福山線は1960年(昭和35年)10月10日広島県告示第682号により認定された一般県道路線の一つです。
11月 祝開通10周年
(撮影場所:尾道市御調〔みつぎ〕町岩根)
12月 この冬新たな歩みを始めた道
(撮影場所:広島市安芸〔あき〕区矢野町)
※広島市安芸区と呉市安浦地区をほぼまっすぐに結んでいる県道34号矢野・安浦線の序盤の難所・矢野峠(標高:約260m)を迂回する目的で建設された広島・熊野道路は建設費の償還が終わったことから開通30周年を迎えた今年12月6日午前0時に無料開放されました。広島・熊野道路の前後の県道34号矢野・安浦線は上下4車線化されているのに広島・熊野道路は上下2車線のままなので発生する可能性の高い渋滞をどのように解消するのかという課題は残りますが、無料開放によりその有用性は更に高まることが期待されています。
今年は新型コロナウィルス感染症の世界的な流行の影響などで残念なことが多かったと感じる方が多いかと思いますが、そんな中でも明るく、好ましいニュースであることからこの写真を「今月の一枚」に選ぶことに致しました。