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ニュースダイアリー・2023年(令和5年)8月分
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8月1日(火曜日)…1件
分野 | 関係 都道府県名 |
出来事 | 概要 |
---|---|---|---|
ラジオ | 北海道 | エフエム・ノースウェーブがFM NORTH WAVEに社名表記を変更する。 | 北海道を放送区域としている都道府県域民間エフエム放送局・エフエム・ノースウェーブが本日社名表記をFM NORTH WAVE(札幌市北区北七条西四丁目)に変更した。 エフエム・ノースウェーブが社名表記をFM NORTH WAVEに変更した理由は詳らかではないのだが、2021年(令和3年)3月31日に通信販売会社・北の達人コーポレーション(札幌市中央区北一条西一丁目(注1))が筆頭株主に就いたことや本日が開局30周年の記念すべき日に当たることが背景にあるものと思われる。 FM NORTH WAVEは北海道を放送区域とする都道府県域民間ラジオ放送局としては最後発に当たることや中継局が札幌(本局)・札幌大通・旭川・小樽・帯広・釧路・函館の7箇所しか整備できていないこと(注2)、そして北海道の経済情勢が厳しくなっていることから経営環境は厳しく(注3)、これまでに筆頭株主は何度も変わっている(注4)。 (出典) ・FM NORTH WAVE公式サイト ・北の達人コーポレーション公式サイト ・千客万来・でんぱでーたどっと混む!(掲示板に社名表記変更に関する書き込みがある) |
8月5日(土曜日)…1件
分野 | 関係 都道府県名 |
出来事 | 概要 |
---|---|---|---|
ラジオ | 埼玉県 | わたらせコミュニティメディアが開局する。 | (出典) ・ |
(注釈コーナー)
注1:北の達人コーポレーションは東京都中央区銀座四丁目に東京本社を設置しているのだが、創業地が札幌市であることからここでは札幌本社の所在地を記している。
注2:北海道を放送区域とする都道府県域民間ラジオ放送局の振興局ごとの中継局の設置状況は下表の通りである。
※赤太字で記している中継局は本局、青太字で記している中継局は中波放送局のエフエム補完中継局をそれぞれ示している。
振興局名 | 放送局名 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|
北海道放送 | STVラジオ | エフエム北海道 | FM NORTH WAVE | ||
石狩 | 札幌(1287kHz) 札幌(91.5MHz) |
札幌(1440kHz) 札幌(90.4MHz) |
札幌(80.4MHz) 札幌大通(79.2MHz) |
札幌(82.5MHz) 札幌大通(77.2MHz) |
|
胆振総合 | 苫小牧(801kHz) 室蘭(864kHz) |
苫小牧(1440kHz) 室蘭(1440kHz) |
洞爺(86.5MHz) 室蘭(89.4MHz) |
― | |
渡島総合 | 函館(900kHz) | 函館(639kHz) | 函館(88.8MHz) | 函館(79.4MHz) | |
オホーツク総合 |
網走(1449kHz) 遠軽(801kHz) 北見(801kHz) |
網走(909kHz) 遠軽(909kHz) 北見(1485kHz) |
網走(83.1MHz) 北見(87.8MHz) |
― | |
上川総合 | 旭川(864kHz) 名寄(1494kHz) |
旭川(1197kHz) 名寄(1197kHz) |
旭川(76.4MHz) | 旭川(79.8MHz) | |
釧路総合 | 釧路(1404kHz) | 釧路(882kHz) | 釧路(86.4MHz) | 釧路(80.7MHz) | |
後志総合 | ― | ― | 小樽(81.9MHz) | 小樽(79.5MHz) | |
宗谷総合 | 稚内(1368kHz) | 稚内(1197kHz) | ― | ― | |
空知総合 | ― | ― | ― | ― | |
十勝総合 | 帯広(1269kHz) | 帯広(1071kHz) | 帯広(78.5MHz) | 帯広(82.1MHz) | |
根室 | 根室(801kHz) | 根室(1062kHz) | ― | ― | |
日高 | ― | ― | ― | ― | |
檜山 | 江差(1269kHz) 北檜山(1098kHz) |
江差(882kHz) 北檜山(882kHz) |
― | ― | |
留萌 | 遠別(864kHz) 留萌(1557kHz) |
遠別(1197kHz) 留萌(1197kHz) |
― | ― |
上表から民間中波放送局2社、すなわち北海道放送ラジオ(HBC、札幌市中央区北一条西五丁目)とSTVラジオ(STV、札幌市中央区北一条西八丁目)は14振興局中11振興局に中継局を設置しているのに対してエフエム北海道(愛称:AIR-G'。札幌市中央区北一条西二丁目)は14振興局中8振興局にしか、FM NORTH WAVEに至っては14振興局中6振興局にしかそれぞれ中継局が設置できていないことがうかがえる。
通常都道府県域民間エフエム放送局のほうが放送区域を同じくする民間中波放送局より多くの中継局を有しているのだが、北海道について民間中波放送局のほうが都道府県域民間エフエム放送局より多くの中継局を有するようになった理由を挙げると次の通りになる。
・中波放送のほうがエフエム放送よりも電波が遠くまで届くこと(但しエフエム放送も条件さえ良ければ遠距離受信ができる場合がある)。
・北海道は人口希薄地帯が多いこと。
・北海道は人口集積地が散在しているが人口規模の小さいところも少なくないためにそういうところへの中継局設置は費用対効果が見込めないとしていること。
・北海道は寒冷地であるため中継局の維持費用がかなりかかること。
・北海道は放送区域が広大であるため中継回線を敷設するのに多額の費用がかかること。
・エフエム北海道とFM NORTH WAVEは高度経済成長が終わった後に開局していること(五大都市〔札幌・東京・名古屋・大阪・福岡〕を擁する都道府県で高度経済成長期に都道府県域民間エフエム放送局が開局しなかったのは北海道だけ)。
・FM NORTH WAVEはバブル景気が終わった後に開局しており、景気が良かった時代をほとんど経験していないこと。
・北海道の経済情勢が厳しいこと。
・北海道は過疎化や少子・高齢化に悩まされている地域が多いために若年者向けとされているエフエム放送を聴く方が多いとは言えない状況があること。
経済情勢さえ良ければエフエム北海道もFM NORTH WAVEも
注3:
注4: