トップページニュースダイアリーニュースダイアリー・2021年(令和3年)分ニュースダイアリー・2021年(令和3年)10月分

ニュースダイアリー・2021年(令和3年)10月分

←2021年(令和3年)9月分2021年(令和3年)11月分→

10月1日(金曜日)…4件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
市区郡町村 宮城県 加美郡加美町と加美郡色麻町の境界が変更される。 加美郡加美町(かみまち)と加美郡色麻町(しかまちょう)の境界が2021年(令和3年)10月1日総務省告示第339号により本日変更された。
加美郡加美町から加美郡色麻町に編入されたのは米泉及び下川原向の各一部地域、加美郡色麻町から加美郡加美町に編入されたのは高城(たかぎ)の一部地域である。境界変更の理由はよく分からないが、境界変更が実施された地域には一級河川の鳴瀬川が流れていることや鳴瀬川右岸に加美郡色麻町を経由しないと行くことのできない加美郡加美町の行政区域があることが境界変更の契機になった可能性が考えられるところである。
(出典)
・2021年(令和3年)10月1日付官報定期第586号(PDF文書。なお、当該告示へのリンクは公開から30日経つと切れるため貼っていない)
道路 佐賀県 県道245号諸富停車場線が廃止される。 国鉄佐賀線諸富(もろとみ)駅(佐賀市諸富町〔もろどみちょう〕為重〔ためしげ〕。1935〜1987(注1))の北口駅前広場と国道208号線を結んでいた県道245号諸富停車場線(おおよその区域はこちら)が2021年(令和3年)10月1日佐賀県告示第379号により廃止され、通過自治体である佐賀市に移管された。
諸富駅は1935年(昭和10年)5月25日に佐賀線佐賀〜筑後大川間が開業した際
(注2)に途中駅の一つとして設置され、1987年(昭和62年)3月28日に佐賀線全線が日本国有鉄道(東京都千代田区丸の内一丁目。1949〜1987)の経営再建の一環で廃止された際(注3)に営業を終了している。そのため諸富駅の営業が終了した1987年(昭和62年)3月28日以降は県道245号諸富停車場線は存在意義が消滅した状態で存続していたということになる(注4)
なぜ駅の営業終了から30年以上も存続し、今になって廃止されたのか詳しいことは分からないのだが、通過自治体である佐賀郡諸富町(1955〜2005)→佐賀市との路線移管交渉がようやく成立したか佐賀市に佐賀県から県道245号諸富停車場線の区域を移管させる何らかの事情が生じたかしたことが考えられる。
県道245号諸富停車場線の廃止により佐賀線の駅―現在も別の鉄道路線の駅として営業しているところ
(注5)を除く―を起終点とする県道路線はいずれも光法(みつのり)駅(佐賀市北川副町光法。1938〜1987)のすぐ西方を終点とする県道266号江上・光法停車場線と県道285号大詫間(おおだくま)・光法停車場線の二つだけになった(注6)
(出典)
2021年(令和3年)10月1日佐賀県告示第379号
ラジオ 佐賀県
長崎県
長崎放送ラジオの地域別放送が廃止される。 佐賀・長崎両県を放送区域としている民間中波放送局・長崎放送ラジオ(NBC、長崎市上町〔うわまち〕)の地域別放送が廃止され、本日から佐賀・長崎両県全域で同じ内容の番組を放送するようになった。
長崎放送ラジオは開局した1953年(昭和28年)3月1日時点では長崎県だけを放送区域としていたが、1958年(昭和33年)8月1日に民間中波放送局の開局への動きがなかった佐賀県を放送区域とする長崎放送ラジオ佐賀放送局(愛称:NBCラジオ佐賀。佐賀市駅前中央一丁目)を立ち上げ、佐賀・長崎両県を放送区域とする民間中波放送局となった
(注7)。しかし、佐賀・長崎両県で同じ内容の番組を放送するのは問題があったことから長崎放送ラジオ佐賀放送局が開局した時からずっと佐賀県だけで流す番組を多く設定してきた。
今回佐賀・長崎両県で放送内容を統一し、佐賀県内での地域別放送を廃止した理由について長崎放送は西九州をサービスエリアとするメリットを最大限に活かすことと説明しているが、今年11月1日に本社を長崎市上町1番35号(場所はこちら)から長崎市尾上町(おのうえまち)5番6号(おおよその場所はこちら)に移転することや2022年(令和4年)秋にJR西九州新幹線武雄温泉〜長崎間が開業して佐賀〜長崎間の所要時間が短縮されること、インターネットの急激な普及や人口減少などの理由により経営が厳しくなっていることなどが背景にあるものと思われる。
なお、長崎放送ラジオ佐賀放送局が制作し、佐賀県内だけで流す番組はなくなるが、長崎放送ラジオ佐賀放送局が制作し、佐賀・長崎両県で流す番組はいくつか設定されており、放送局としての機能は残されることになる
(注8)
(出典)
長崎放送公式サイト
長崎放送ラジオ佐賀放送局公式サイト
ラジオ 佐賀県
長崎県
長崎放送ラジオのradikoの無料配信地域が佐賀県に拡大される。 佐賀・長崎両県を放送区域としている民間中波放送局・長崎放送ラジオはこれまでインターネット再送信サービスのradikoの無料配信区域を長崎県に限っていたが、本日午後0時頃から佐賀県にも拡大した。
長崎放送ラジオは2012年(平成24年)1月30日にradikoに参加したが、本局で流れている番組を配信するという制約から長崎県内で流れているものしか配信できなかった。更に長崎県内で流れているものを佐賀県内で配信すると不都合が生じるため佐賀県では長崎放送ラジオの放送区域に含められていても無料配信区域から外されていた。
今回長崎放送ラジオのradikoの無料配信区域が佐賀県に拡大された背景にあるのは佐賀県・長崎県で別編成の放送を展開していたものを統一することにしたことである。長崎放送ラジオのradikoの無料配信区域の佐賀県への拡大により佐賀県では佐賀県を放送区域とする都道府県域民間ラジオ放送局が全てradikoの無料配信の対象になったわけである
(注9)が、それと引き換えに長崎放送ラジオ佐賀放送局が制作し、長崎放送ラジオ佐賀放送局でしか流さない番組は全廃されたため複雑な思いを抱いている方もいるのではないかと思われる(注10)
長崎放送ラジオのradikoの無料配信区域の佐賀県への拡大により本来の放送区域全域で無料配信を実施していない民間ラジオ放送局は消滅したが、和歌山放送(WBS、和歌山市湊本町三丁目)などが実施している地域別放送への対応は未だに実施されておらず、今後の課題になるのは避けられないものと思われる。
(出典)
radiko公式サイトの報道発表
長崎放送ラジオ佐賀放送局公式サイト

10月17日(日曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 福井県 敦賀FM放送が本社・演奏所を移転する。 敦賀(つるが)市を中心とした地域を放送区域としているコミュニティ放送局・敦賀FM放送(愛称:HARBOR STATION。敦賀市昭和町一丁目)が本日本社・演奏所を移転した。
敦賀FM放送は2007年(平成19年)4月3日に開局した、福井県三番目のコミュニティ放送局であり、現時点で福井県では最後に開局したコミュニティ放送局である。開局時点から敦賀市本町二丁目12番3号(場所はこちら)に本社・演奏所を置いていたが、理由ははっきりしない
(注11)のだが今回敦賀市昭和町一丁目12番30号(場所はこちら)にある昔は大学受験予備校として使われていた建物(注12)を改装して移転したものである。
ただ、気になったのは敦賀FM放送公式サイトでは敦賀市昭和町一丁目に移転することは告知しているのだが、未だに新たな本社・演奏所の詳細な所在地(番地)を明らかにしていないことである。私は敦賀FM放送のFacebookページ
(注13)や「Googleマップ」などを用いて所在地を把握したのだが、早急に新しい本社・演奏所の所在地を公開して頂きたいものである。いくら電子メールやSNSで連絡するのが主流になったとしても郵便物は多数来るだろうし、訪ねてみようと思う方もいるだろうし…。
(出典)
敦賀FM放送公式サイト

敦賀FM放送Facebookページ

10月27日(水曜日)…3件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 岐阜県 県道329号美並・和良・明宝線が認定される。 郡上(ぐじょう)市美並町三戸と郡上市明宝畑佐を結ぶ県道329号美並・和良・明宝線が2021年(令和3年)10月27日岐阜県告示第458号により認定され、2021年(令和3年)10月27日岐阜県告示第461号により全線(延長:約31.2km)の区域が決定した。
県道329号美並・和良・明宝線は県道323号鹿倉・白山線の一部区間とふるさと林道和良・明宝線の一部区間
(注14)を前身としている。郡上市東部を縦貫する県道路線という特色を有しているが、県道323号鹿倉・白山線だった区間に狭隘箇所や異常気象時通行規制箇所があり、全体的に見れば有用な路線とは言い難(がた)い。しかし、前記の通り郡上市東部を縦貫する路線であることや郡上市和良地区と岐阜方面を短絡する路線であることを考えると郡上市は今後県道329号美並・和良・明宝線の整備を岐阜県に要望するのは確実であり、時間はかかることだろうが今後が期待される路線とも言えよう。
(出典)
2021年(令和3年)10月27日付岐阜県公報号外(1)(PDF文書)
道路 岐阜県 県道322号畑佐・和良線が廃止される。 郡上市明宝畑佐と郡上市和良町安郷野(あごの)を結んでいた県道322号畑佐・和良線が2021年(令和3年)10月27日岐阜県告示第459号により廃止され、通過自治体である郡上市に移管された。
県道322号畑佐・和良線は郡上市明宝地区と郡上市和良地区を結ぶ唯一の道路であったが狭隘箇所や異常気象時通行規制箇所、冬期閉鎖箇所、更には未舗装箇所を抱えており、有用な路線とは言い難い存在であった。そういう状況で郡上市明宝地区と郡上市和良地区を結ぶふるさと林道和良・明宝線が整備され、郡上市明宝地区と郡上市和良地区の往来はふるさと林道和良・明宝線を通るのが主流になったことにより存在意義を大きく減じることになった。
この度県道322号畑佐・和良線が廃止され、郡上市に移管されたのはそのふるさと林道和良・明宝線が郡上市東部を縦貫する幹線道路を設定する目的で認定された県道329号美並・和良・明宝線に移行することになったためである。改良率が高い県道329号美並・和良・明宝線と改良率が低い県道322号畑佐・和良線を併存させることは財政事情が良好とは言えない岐阜県としてはできないことや一般市民からも疑問が出る可能性が高いことを考えれば致し方ないことだと思うのだが今日では珍しい未舗装区間
(注15)が存在する県道322号畑佐・和良線だった道は今後どのような運命をたどるのだろうか。その点が気になる。
(出典)
2021年(令和3年)10月27日付岐阜県公報号外(1)(PDF文書)
道路 岐阜県 県道323号鹿倉・白山線が廃止される。 郡上市和良町鹿倉と郡上市美並町三戸を結んでいた県道323号鹿倉・白山線が2021年(令和3年)10月27日岐阜県告示第460号により廃止され、国道256号線と県道63号美濃加茂(みのかも)・和良線、県道329号美並・和良・明宝線、郡上市道に再編された。
県道323号鹿倉・白山線は前記の通り郡上市和良町鹿倉と郡上市美並町三戸を結ぶ路線ではある。しかし、郡上市和良地区中心部を境に北側は郡上市和良町鹿倉と郡上市和良地区を結ぶことを、南側は郡上市和良地区と郡上市美並地区を結ぶことをそれぞれ主たる目的としていることや途中で国道256号線や県道63号美濃加茂・和良線と重用していることなどから存在意義が希薄になっていた感が否めなかった。そんな中郡上市東部を縦貫する幹線道路を設定する目的で県道329号美並・和良・明宝線を認定したことにより廃止することになったものと思われる。
県道323号鹿倉・白山線はそのほとんどが山間部を通っており、「岐阜県道329号美並・和良・明宝線認定」の項でも触れた通り狭隘箇所や異常気象時通行規制箇所が存在するため有用な幹線道路とは言えない状況があった。この度(国道256号線や県道63号美濃加茂・和良線との重用区間はあるが)郡上市東部を縦貫する幹線道路、すなわち県道329号美並・和良・明宝線にそのほとんどは移行したわけであるが、果たして今後どのような変化があるのだろうか。岐阜県の財政事情が厳しいことやほとんどが山間部を通っていることを考えれば短期間での大きな変化はないかもしれないがその点が気になるところである。
(出典)
2021年(令和3年)10月27日付岐阜県公報号外(1)(PDF文書)

(注釈コーナー)

注1:諸富駅の所在地表記は現在のものを記している。諸富駅在りし頃の所在地表記は佐賀郡新北(にきた)村為重(1935年〔昭和10年〕5月25日〜1955年〔昭和30年〕2月28日)→佐賀郡諸富町為重(1955年〔昭和30年〕3月1日〜1987年〔昭和62年〕3月27日)となっていた。現在の所在地表記になったのは2005年(平成17年)10月1日のことである(佐賀市と神埼郡三瀬村〔1889〜2005〕、佐賀郡富士・諸富・大和〔やまと〕各町の統合による佐賀市再発足が理由)。

注2:佐賀線は佐賀〜筑後大川間の開業をもって全線開通となっている(つまり筑後大川〜瀬高間は佐賀〜筑後大川間が開業した時には既に開業していたということである)。

注3:佐賀線が日本国有鉄道の経営再建の過程で廃止対象になった原因を挙げると次の通りになる。
・並行して通る国道208号線の整備が進んだこと。
・佐賀線は唐津・佐世保・長崎方面と熊本方面を短絡する格好になっているが、福岡市が九州地方の中心都市として台頭してきたことや長崎方面と熊本方面を往来する場合有明海を横断する航路を使ったほうが近いことなどから需要が増えなかったこと。
・佐賀線沿線地域は福岡市への志向が強い地域でもあり、実際の交通流動に合っていなかったこと。
・佐賀線沿線最大の都市は起点のある佐賀市であるが、その人口は九州地方にある県庁所在地で最も少ないこと。
・JR鹿児島本線やJR長崎本線の改良により唐津・佐世保・長崎方面と熊本方面を往来する場合鳥栖・久留米経由のほうが早くなったこと。

注4:鉄道の駅を起終点とする都道府県道路線は鉄道路線の廃止に伴って駅の営業が終了してからもずっと存続しているところが少なくない。理由としては通過自治体の財政事情が厳しいために移管協議が進まない場合が多いことや廃止して通過自治体に移管させるだけの大義名分がないことなどが考えられる。そのため存在意義が消滅したから即刻廃止して通過自治体に移管すべきだというような考えは持たないようにして頂きたいと思う次第である。

注5:ここでは起点のJR長崎本線佐賀駅(佐賀市駅前中央一丁目)と終点のJR鹿児島本線瀬高駅(みやま市瀬高町下庄〔しものしょう〕)を指している。ちなみに佐賀駅の駅前広場を起終点とする県道路線としては佐賀県道29号佐賀停車場線と佐賀県道267号松尾・佐賀停車場線、佐賀県道294号薬師丸・佐賀停車場線が、瀬高駅の駅前広場を起終点とする県道路線としては福岡県道725号瀬高停車場線がそれぞれ設定されている。

注6:佐賀線の福岡県側にある駅―現在も別の鉄道路線の駅として営業しているところを除く―の駅前広場を起終点とする県道路線は2019年(平成31年)3月29日福岡県告示第253号により国鉄佐賀線筑後柳河(ちくごやながわ)駅(柳川〔やながわ〕市三橋町柳河〔やながわ〕。1931〜1987)の南口駅前広場と国道208号線を結んでいた県道733号筑後柳河停車場線(1959〜2019)が廃止され、通過自治体である柳川市に移管されたことをもって全て消滅している。

注7:一方で長崎放送テレビは1959年(昭和34年)1月1日に開局した時からずっと長崎県だけを放送区域としている。佐賀県を放送区域とする都道府県域民間テレビ放送局はサガテレビ(STS、佐賀市城内一丁目)が1969年(昭和44年)4月1日に開局するまで存在しなかった。
ちなみに佐賀県だけを放送区域とする都道府県域民間ラジオ放送局はエフエム佐賀(FMS、佐賀市本庄町袋)が1992年(平成4年)4月1日に開局するまで存在しなかった。

注8:地域別放送廃止後も放送局機能を残し、放送区域内全域に向けて番組を制作・放送しているところとしては中国放送ラジオ(RCC、広島市中区基町)の福山支社(福山市北美台)がある。
※ちなみに中国放送は福山支社を福山放送局と呼称している。

注9:佐賀県を放送区域とする都道府県域民間ラジオ放送局のradikoへの参加は遅く、エフエム佐賀が参加したのは2020年(令和2年)4月15日のことであった(その件はこちらで触れている)。ちなみにエフエム佐賀がradikoに参加した時点で未参加だった都道府県域民間ラジオ放送局はエフエム徳島(徳島市寺島本町西一丁目)だけであり(結局エフエム徳島はこちらでも触れているが2020年〔令和2年〕9月1日に参加している)、エフエム佐賀は最後から二番目にradikoに参加した都道府県域民間ラジオ放送局となっている。

注10:過去にはradikoに参加した際に多くの方々に親しまれてきた長寿番組を打ち切らざるを得ないという事態も起きている。香川県を放送区域としている西日本放送ラジオ(RNC、高松市丸の内)は2017年(平成29年)11月1日にradikoに参加したのだが、その直前の2017年(平成29年)10月29日をもって開局間もない頃から64年間放送されてきた長寿番組「タンゴアルバム」(1953〜2017年〔昭和28年〜平成29年〕)を打ち切っている。理由は番組でかける曲には権利者不明のものが多いためにradikoでは流せないことであるが、西日本放送ラジオをよく聴いていて、なおかつ西日本放送ラジオのradikoへの早期参加を望んでいた方を失望させたということは考えられないだろうか。もっとも、「タンゴアルバム」の喋り手を務めていた音楽評論家の岡田寛さんは1932年(昭和7年)生まれであることなどを考えるともしradiko参加後も番組を続けたとしてもいつまで続けられたかは分からないという問題は残るのだが…(このように書くとどうかと思う方がいるかもしれないのだが、私は番組は岡田寛さんがやれるところまでやって頂きたかったという思いを持って書いているのでその点はご理解頂きたい)。
ちなみに西日本放送ラジオは民間中波放送局で最後にradikoに参加した放送局となっている。

注11:敦賀FM放送の初代本社・演奏所は敦賀市中心部を貫いている国道8号線敦賀旧道に面しており、「Googleストリートビュー」で見た限りでは幹線道路沿いの商店街の中にある平屋建てと思われる建物であった。愛称を記した看板があるのは確認できるが平屋建てであることや両隣りに高い建物(北側…4階建て/南側…5階建て)があること、建物の前にある歩道には軒があることなどから国道8号線敦賀旧道を通る方に気付かれにくいという課題があったのではないかと考えられる。
ちなみに敦賀FM放送の二代目本社・演奏所は国道27号線金山(かなやま)バイパス開通後の旧道処分により発足した県道225号敦賀・美浜線に面している。

注12:そのように考えた理由は次の通りである。
・2012年(平成24年)8月に撮影されたその辺りの「Googleストリートビュー」を見ると敦賀FM放送の二代目本社・演奏所最上部にうっすらと「東進衛星予備校」と思われる文字が記されていたのが確認できること。
・東進衛星予備校のコーポレートカラーは緑色であること。
そのことから東進衛星予備校(ナガセ〔武蔵野〈むさしの〉市吉祥寺南町一丁目〕という会社が運営している大学受験予備校)が昔―遅くとも2012年(平成24年)夏頃までになるが―敦賀FM放送の二代目本社・演奏所が入居することになった建物に入居していたのではないかということが明らかになる。

注13:敦賀FM放送のFacebookページの今年9月15日投稿の記事に敦賀FM放送の二代目本社・演奏所の住所が記されている印刷物を撮った写真が掲載されている。

注14:ふるさと林道和良・明宝線のうちの県道329号美並・和良・明宝線に移行しなかった部分は県道86号金山・明宝線になっている。郡上市明宝地区中心部と郡上市和良地区中心部を往来する場合はこの県道86号金山・明宝線を通らなければならなくなっている。

注15:私が住んでいる広島県でも未舗装のまま置かれている県道路線が存在する。県道80号東広島・向原線の東広島市・安芸高田(あきたかた)市境付近がそれである。最大幅2.0m以下の自動車であれば通り抜けることはできるのだが、災害により通行止めになることが多いのが難点と言える(こちら、すなわち「ひろしま道路ナビ(道路防災情報システム)」というサイトを見ると2021年〔令和3年〕10月27日時点でも災害復旧工事により通行止めになっている。期間は2022年〔令和4年〕1月31日までとしているが道路状況を考えればそれからは通行できるようになるかどうかは疑わしいところである)。
なお、広島県公式サイトで閲覧できるパンフレット「広島県の道路」に掲載されている広島県道路管内図(最新版、すなわち2020年〔令和2年〕版はこちら〔PDF文書〕)を見ると県道80号東広島・向原線の東広島市・安芸高田市境付近は通行不能扱いとなっている。