トップページニュースダイアリーニュースダイアリー・2021年(令和3年)分ニュースダイアリー・2021年(令和3年)9月分

ニュースダイアリー・2021年(令和3年)9月分

←2021年(令和3年)8月分2021年(令和3年)10月分→

9月1日(水曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 山形県 新庄コミュニティ放送が開局する。 山形県北部の中心都市・新庄市を中心とした地域を放送区域とするコミュニティ放送局・新庄コミュニティ放送(愛称:ASU-RADIOまたはあすラジ。新庄市本町。周波数:89.6MHz(注1))が本日午前7時開局した。
新庄コミュニティ放送は新庄市内で書店を経営していた男性(元新庄市議会議員。新庄コミュニティ放送の社長に就任している)が中心になって開局させたコミュニティ放送局である。一日13時間(午前7時〜午後8時)の放送となるが全て自社制作の生放送で占め、地域のきめ細かな情報を流し、災害時に対応することを目指している。
なお、新庄コミュニティ放送の開局日を2021年(令和3年)8月23日としているところがいくつか見られるが、新庄コミュニティ放送公式サイトでは2021年(令和3年)9月1日に本放送を開始すると記していることや2021年(令和3年)8月23日〜8月31日の9日間はプレ開局期間として一日8時間(午前10時〜午後6時)の時短放送を行うとしていること
(注2)から本サイトでは本日開局したものと見なすことにしている。
(出典)
新庄コミュニティ放送公式サイト
「コミュニティFM大図鑑」の新庄コミュニティ放送に関する記事
総務省東北総合通信局の報道資料(予備免許付与時
総務省東北総合通信局の報道資料(本免許付与時

9月10日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 群馬県 国道17号線上武道路の一部区間が上下4車線化される。 埼玉県北部から群馬県中部にかけての国道17号線の渋滞解消を目的に建設された国道17号線上武道路(熊谷市西別府前橋市田口町間。延長:40.5km)のうちの前橋市亀泉町(注3)前橋市鳥取町(とっとりまち)/上武鳥取交差点間2.6km(おおよその経路はこちら)の上下4車線化が完成し、本日午後0時から供用を開始した。
国道17号線上武道路は埼玉県北部から群馬県中部にかけての国道17号線の渋滞解消や東京方面と新潟方面との短絡
(注4)などを目的として企図されたバイパスで、2017年(平成29年)3月19日に全線開通した。ただ、全線開通の時点では熊谷市西別府/西別府交差点(起点)尾島パーキングエリア(太田市武蔵島町〔むさしじまちょう〕)間5.9kmと前橋市二之宮町(注5)前橋市田口町/田口町南交差点(終点(注6)間13.5kmが上下2車線のままになっており、全線開通に伴う交通量増加に起因する交通渋滞が頻発するようになっていた。
そこで群馬県内の国道17号線を管理している国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所(高崎市栄町)では前橋市二之宮町(注5)
前橋市上細井町(注7)間9.6kmの上下4車線化を推進することにし、まず2017年(平成29年)12月20日午後2時に前橋市富田町(注8)前橋市亀泉町(注3)間2.5kmが完成した(注9)。今回の上下4車線化完成区間はそのすぐ新潟寄りにあるものであり、これにより前橋市富田町(注8)前橋市鳥取町/上武鳥取交差点間5.1kmが上下4車線化されることになった。
国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所は残る前橋市二之宮町(注5)前橋市富田町(注8)間2.4kmと前橋市鳥取町/上武鳥取交差点前橋市上細井町(注7)間2.1kmの上下4車線化は2023年度(令和5年度)までに順次完成させるとしているが、その他の区間の上下4車線化については今のところメドが立っておらず、国道17号線上武道路の全線上下4車線化はかなり先の話になりそうである。
(出典)
国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所の報道資料(PDF文書)
・2021年(令和3年)9月10日関東地方整備局告示第253号(供用開始に関する告示。なお、当該告示へのリンクは公開から30日経つと切れるため貼っていない)

9月22日(水曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 茨城県 国道4号線春日部・古河バイパス道の駅ごか前交差点の下り線の立体交差化が完成する。 埼玉県から栃木県にかけての国道4号線の渋滞解消を目的に建設された新4号国道(越谷〔こしがや〕市下間久里宇都宮市平出工業団地〔ひらいでこうぎょうだんち〕間。延長:80.4km)の一部を構成する国道4号線春日部(かすかべ)・古河(こが)バイパス(春日部市下柳古河市柳橋〔やぎはし〕間。延長:21.6km)の道の駅ごか前交差点(猿島〔さしま〕郡五霞町〔ごかまち〕幸主。交差点名標なし(注10)の立体交差化事業、すなわち幸主ランプ(注11)(猿島郡五霞町幸主)設置事業のうちの下り線部分が完成し、本日午前10時頃から供用を開始した。
道の駅ごか前交差点は国道4号線春日部・古河バイパスと五霞町道6-05号線が交差するところであるが、1981年(昭和56年)4月7日にその付近の国道4号線春日部・古河バイパスが開通した時には存在せず、2015年(平成27年)3月27日にその付近の国道4号線春日部・古河バイパスの上下4車線化が完成した時に設置された交差点である。その付近の国道4号線春日部・古河バイパスが開通した時には国道4号線春日部・古河バイパスと五霞町道6-05号線は立体交差になっていたが国道4号線春日部・古河バイパスの上下4車線化が完成した時に平面交差になった経緯があることや国道4号線春日部・古河バイパスを含めた新4号国道(越谷〔こしがや〕市下間久里/下間久里交差点宇都宮市平出〔ひらいで〕工業団地/平出工業団地交差点間。延長:80.4km)の整備により交通量が増えたこと、首都圏中央連絡自動車道五霞インターチェンジ(猿島郡五霞町江川)が近くにできたことなどから国道4号線春日部・古河バイパスを管理する国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所
(注12)(宇都宮市平松町)は道の駅ごか前交差点を立体交差化を実施する交差点の一つ(注13)に指定し、2016年(平成28年)に着手した。
今回の道の駅ごか前交差点の下り線の立体交差化、すなわち幸主ランプ下り線部分の完成により生じた効果としては東京方面から宇都宮方面に進む場合は道の駅ごか前交差点で停車しなくても良くなったことや東京方面から国道4号線を北上してきて道の駅ごか(猿島郡五霞町ごかみらい)を利用する場合は右折待ちをしなくても良くなったこと
(注14)が挙げられる。
なお、今後は国道4号線春日部・古河バイパス下り線が通っていたところを幸主ランプ上り線部分に転用する工事が進められることになっているが、現在のところその完成時期は公表されていない。
(出典)
国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所の報道資料(PDF文書)

9月24日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 広島県 国道183号線高旧道が県道232号高停車場線と庄原市道に再編される。 国道183号線高(たか)道路(庄原市宮内町庄原市高町間。延長:3.4km)の開通(2008年〔平成20年〕3月9日)により旧道となっていた国道183号線高旧道(庄原市宮内町庄原市高町間。延長:3.5km)が2021年(令和3年)9月24日広島県告示第880号により県道232号高停車場線(宮内ランプ(注15)〔庄原市宮内町〕庄原市高町/高駅前交差点〔信号機なし(注16)間。延長:2.9km)と庄原市道(庄原市高町/高駅前交差点〔信号機なし(注16)庄原市高町/高道路東口交差点〔信号機・交差点名標なし〕間。延長:0.6km)に再編された。
国道183号線高道路は鳥取県日野郡江府町と広島県三次(みよし)市を短絡する目的で企図された地域高規格道路江府・三次道路の一部を構成する道路であり、江府・三次道路の広島県側では初めて着手された道路でもある。国道183号線高旧道は江の川支流の一つで、災害の危険性のある西城川に沿って延びていることや途中にJR芸備線との平面交差箇所(郷踏切〔庄原市高町〕)があることから企図されたバイパスであり、自動車専用道路には指定されていないものの歩行者・自転車・原動機付自転車の通行が禁止されていることと宮内ランプ(注15)で庄原市中心部の渋滞を解消すべく昭和時代末期に建設された国道183号線庄原バイパスに直接接続していることといった特徴を持っている。
広島県がなぜ国道183号線高旧道の旧道処分を実施することにしたのかは分からないが、国道183号線高道路開通後国道183号線高旧道の交通量が大幅に減り、重要性が低下したことや広島県は歩行者・自転車・原動機付自転車の通行を禁止しているけれど自動車専用道路に指定されていない国道路線についてはバイパスに一本化する方針を採っていること(注17)、そして庄原市高町において複数国道183号線が存在することについて疑問に思う声が多数寄せられたこと
(注18)が考えられる。
ところでこの旧道処分で気になったのは県道232号高停車場線の延伸後の経路である。JR芸備線高駅(庄原市高町)と国道183号線を結ぶのであれば庄原市高町/高駅前交差点(信号機なし(注16)で右折して米子(よなご)・雲南方面に進み、庄原市高町/高道路東口交差点(信号機・交差点名標なし)で国道183号線に合流すれば良いのであるが、現実は庄原市高町/高駅前交差点(信号機なし(注16)で左折して三次方面に進み、宮内ランプ(注15)で国道183号線に合流するようになっている。この結果、県道232号高停車場線は広島県にある県道○○停車場線で最も長い路線になった
(注19)のだが、このようにしたのは庄原市の財政事情が厳しいことや国道183号線が通らなくなった庄原市高町中心部と庄原市中心部・三次方面を結ぶ道路は引き続き広島県が管理したほうが良いということになったこと、そして国道183号線高旧道の途中には庄原市西城地区方面と庄原市総領地区方面を短絡する備北広域農道が分岐する庄原市高町/夜燈交差点(注20)があることなどがあるからではないかと思われる。
(出典)
2021年(令和3年)9月24日広島県告示第880号(PDF文書)

9月29日(水曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 鳥取県 エフエム山陰の鳥取中継局が移転する。 鳥取・島根両県を放送区域としている都道府県域民間エフエム放送局・エフエム山陰(愛称:V-air。松江市学園南一丁目)の鳥取中継局(東伯郡湯梨浜町白石。周波数:78.8MHz)が本日移転した。
エフエム山陰鳥取中継局は1986年(昭和61年)10月1日にエフエム山陰が開局した時に設置された中継局の一つである
(注21)。エフエム山陰は鳥取中継局の移転理由を放送設備の更新・強化としているが、恐らく鳥取市・東伯郡湯梨浜町境に聳(そび)える鉢伏山(標高:513.9m)にある鳥取中継局が老朽化したため鉢伏山の別の場所に中継局を移転させたものと思われる(注22)
エフエム山陰にとって鳥取中継局は鳥取県東部・中部に電波を送る重要拠点となっている。そのため移転には慎重に当たらざるを得ず、移転直前の5日間、すなわち9月25〜29日の午前1時〜午前6時の5時間について放送を休止し、機器調整に充てている
(注23)
今回の鳥取中継局の移転により受信環境が変わった可能性があることからエフエム山陰は受信に関する専用の相談窓口(電話
(注24)・電子メール)を設けるなどの措置をとっている。中継局移転の事例はあまりないことだが、中継局移転で受信環境が変わった人に配慮してこういう案内を出すのは好感が持てると思った次第である(注25)
(出典)
エフエム山陰公式サイト

9月30日(木曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 新潟県 国道17号線六日町バイパスの一部区間が開通する。 新潟県南部の南魚沼市六日町(むいかまち)地区中心部における国道17号線の交通渋滞解消などを目的として建設されている国道17号線六日町バイパス(南魚沼市竹俣〜南魚沼市四十日〔しとか〕間。延長:5.1km)のうちの南魚沼市余川/八海高校西交差点(注26)南魚沼市余川/イオン六日町店南口交差点(注26)間0.8kmが本日午前11時から供用を開始した。
国道17号線六日町バイパスは下り線を用いての暫定上下2車線で整備されていることやとりあえず南魚沼市六日町地区中心部の迂回路を確保する目的から両端からではなく中間部から着手していること
(注27)といった特色を持っている。これまでに南魚沼市六日町/南魚沼市民病院北交差点(注26)南魚沼市余川/八海高校西交差点(注26)間1.7kmが開通しており(注28)、今回の南魚沼市余川/八海高校西交差点(注26)南魚沼市余川/イオン六日町店南口交差点(注26)間の開通によりようやく開通区間の延長は全体の半分近くに達することになった。
国道17号線六日町バイパスの沿線には南魚沼市民病院(南魚沼市六日町)やイオン六日町店(南魚沼市余川)などの施設がある他、今回の開通区間の途中には上越・魚沼地域振興快速道路の一部を構成する国道253号線八箇峠道路(十日町〔とおかまち〕市八箇〜南魚沼市余川間。延長:8.5km)との接続点(余川インターチェンジ〔仮称。南魚沼市余川〕)も計画されている。そのことを考えれば残る両端部の早期完成が望まれるところであるが、現時点では開通予定時期は公表されていない。
(出典)
国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所の報道資料(PDF文書)

・2021年(令和3年)9月30日北陸地方整備局告示第57〜58号(告示第57号は区域変更に関する告示、第58号は供用開始に関する告示となっている。なお、当該告示へのリンクは公開から30日経つと切れるため貼っていない)

(注釈コーナー)

注1:今年7月8日に総務省東北総合通信局(仙台市青葉区本町三丁目)が新庄コミュニティ放送に対して予備免許を付与した時点では新庄コミュニティ放送が使用する周波数は89,4MHzになっていた(それはこちら〔PDF文書〕で見られる)。しかし、新庄コミュニティ放送は一貫して89.6MHzを使用すると宣伝しており、何があったのだろうと疑問に思っていたものであった。結局総務省東北総合通信局が新庄コミュニティ放送に対して本免許を付与した時点では新庄コミュニティ放送が使用するとした周波数(89.6MHz)に改められたのだが、恐らく新庄市から50kmほど離れたところにあるエフエム秋田(AFM、秋田市八橋本町〔やばせほんちょう〕三丁目)の東成瀬中継局(秋田県雄勝郡東成瀬村岩井川。周波数:89.4MHz)と周波数が同じであるため混信する恐れがあったからではないかと思われる。秋田県と山形県は高い山で隔てられているが、高い山の向こうにあるエフエム放送の中継局の電波が受信できるという例は多数あること(例えば福山市南部の高台では讃岐〔さぬき〕山脈の向こうにあるエフエム徳島〔徳島市寺島本町西一丁目〕の池田中継局〔三好市池田町白地。周波数:82.3MHz〕が受信できる。ちなみに福山市南部の高台からエフエム徳島池田中継局までは50kmほど離れており、新庄市〜秋田県雄勝郡東成瀬村間の直線距離とほぼ同じになっている)を考えれば高い山があるから混信しないだろうと考えるのはどうなのだろうと思いたくなる。
ただでさえコミュニティ放送局は日本のエフエム放送が使用できる周波数帯が76.0〜90.0MHzだけだった時代、すなわち1992年(平成4年)に制度化されたことから混信・混同の危険性を抱えているところが少なくない。今は日本のエフエム放送が使用できる周波数帯は76.0〜95.0MHzに拡大し、更に76.0〜108.0MHzに拡大することについて現在議論がなされているところであるが、今のところ90.0MHz以上の周波数を用いたコミュニティ放送局は登場していない。日本のエフエム放送が使用できる周波数帯を76.0〜95.0MHzに拡大させる理由となった民間中波放送局のエフエム補完放送がまだ始まっていない地域があることやエフエム補完中継局があっても従来日本のエフエム放送が使用していた周波数帯、すなわち76.0〜90.0MHzしか使っていない地域があることなどを考えると90.1MHz以上の周波数を使用したラジオ放送は定着したとは言い難(がた)く、故に手を出せないのだろうが、今後この状況は変わってくるのだろうか。まだまだコミュニティ放送局は開局していくだろう(そもそもあっても良いだろうと思う都市に未だにないところがいくつも残っているし…)と見ているだけに今後の展開には注目していきたいところである。

注2:新庄コミュニティ放送が2021年(令和3年)8月23日〜8月31日の9日間実施した時短放送は多くの放送局においてはサービス放送と位置付けられるものと考えられる。

注3:その地点は県道3号前橋・大間々・桐生(きりゅう)線と接続する荻窪インターチェンジ(前橋市荻窪町)の南南東にある。東京方面からの流出ランプが本線から分岐し、東京方面への流入ランプが本線に合流する辺りである。
※荻窪インターチェンジという名称は本サイトで付けたものである。荻窪インターチェンジだけランプ方式ではなくインターチェンジ方式を採用したのは荻窪インターチェンジのすぐ南側を上毛電気鉄道上毛線が通っており、ランプ用の土地を確保するのが困難だったからである。

注4:このため国道17号線は現道と上武道路で通過する自治体が異なるようになっている。その状況を示すと下表の通りになる。

状況 県名 市区郡町村名 備考
現道・上武道路とも
通過する
埼玉県 熊谷市
深谷市
熊谷市は上武道路の起点がある自治体である。
熊谷市中心部を迂回する形で建設された熊谷バイパスに対する旧道(国道17号線熊谷旧道)や深谷(ふかや)市中心部を迂回する形で建設された深谷バイパスに対する旧道(国道17号線深谷旧道)も国道17号線のまま残されているため熊谷・深谷両市の一部地域では三つも国道17号線が存在するという状況になっている。
群馬県 前橋市 前橋市は上武道路の終点がある自治体である。
現道だけ通過する 埼玉県 本庄市
児玉郡上里町
群馬県 高崎市
藤岡市
通過順は高崎市→藤岡市→高崎市となる。
上武道路だけ通過する 埼玉県 埼玉県内にある上武道路の通過自治体は現道も通過している熊谷・深谷両市しかないため上武道路だけ通過する自治体は存在しない。
群馬県 太田市
伊勢崎市

国道17号線の経路が複数存在するのはどうかと思うので上武道路に一本化すれば良いのではないかと思う方がいるかもしれないのだが、次に挙げる理由によりできないものと思われる。
・国道17号線は東京と日本海側最大の都市であり、日本海側唯一の政令指定都市でもある新潟市を結んでいるため国道17号線が通らなくなることに対して反対する方が少なくないこと。
・国道17号線は東京都・埼玉県・群馬県の主要な都市の中心部を貫く格好で経路が設定されたため国道17号線が別の国道路線や都道路線、県道路線に再編されることを都市としての重要性を低下させることだと考えている方が少なくないこと。
・国道17号線が別の国道路線や都道路線、県道路線に再編されれば整備費用や維持費用が減らされる恐れがあること。
・国道17号線の旧道処分を行った場合、複数の国道路線や都道路線、県道路線に再編されるため改訂しなければならないものが多数に及ぶこと。
・再編に充てるのに妥当な国道路線がないこと。
・経由地が大幅に変わるため国道再編を経なければならないが、国道再編自体1993年(平成5年)を最後に行われていない上に今後行われる可能性はないとされていること。

注5:その地点は国道50号線と接続する今井ランプ(前橋市今井町)の南東にある。東京方面からの流出ランプが本線から分岐し、東京方面への流入ランプが本線に合流する辺りである。
※今井ランプという名称は本サイトで付けたものである。

注6:上武道路は前橋市田口町/田口町南交差点で国道17号線現道に合流するのではなく、前橋市田口町/田口町南交差点を高架橋で越えて2010年(平成22年)3月20日に全線開通した前橋・渋川バイパスに入るようになっている。国道17号線現道とようやく合流するのは渋川市半田/半田交差点(但しここも前橋・渋川バイパスは高架橋で越えており、正式に合流するのは渋川市半田/半田交差点の400mほど北西の地点である)となるが、実は前橋市田口町/田口町南交差点渋川市半田/半田交差点間の国道17号線現道、すなわち国道17号線北橘(ほっきつ)旧道は2017年(平成29年)4月1日に前橋市を起点とする国道291号線に再編されており、現在は前橋市田口町/田口町南交差点渋川市半田/半田交差点間の国道17号線現道は国道17号線ではなくなっている。なお、この旧道処分により国道291号線は前橋市内に初めて単独区間を有するようになっている。

注7:その地点は県道4号前橋・赤城線と接続する上細井ランプ(前橋市上細井町)の東南東にある。東京方面からの流出ランプが本線から分岐し、東京方面への流入ランプが本線に合流する辺りである。
※上細井ランプという名称は本サイトで付けたものである。

注8:その地点は県道76号前橋・西久保線と接続する富田ランプ(前橋市富田町)の北北西にある。新潟方面への流入ランプが本線に合流し、新潟方面からの流出ランプが本線から分岐する辺りである。
※富田ランプという名称は本サイトで付けたものである。

注9:国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所としてはその部分の上下4車線化は付加車線の設置としている。

注10:交差点名は国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所の報道資料(PDF文書)による。道の駅ごか前交差点付近の「Googleストリートビュー」を見たところ、過去分を含めて交差点名標は見当たらなかったため「交差点名標なし」と記している。

注11:幸主ランプという名称は本サイトで付けたものである。

注12:国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所が茨城県内の国道4号線を管理するのは次に挙げる事情が理由ではないかと思われる。
・茨城県西部における国土交通省(東京都千代田区霞が関二丁目)が管理する国道路線は国道4号線と国道50号線の二つがあるが、茨城県西部にあるこれらの国道路線の通過自治体に国道事務所を設置した場合、栃木県を経由しないとたどり着けない箇所が生じること。
・茨城県には国土交通省関東地方整備局常総国道事務所(土浦市川口一丁目)と国土交通省関東地方整備局常陸(ひたち)河川国道事務所(水戸市千波町)があるが、国土交通省関東地方整備局常総国道事務所は国道6号線牛久・土浦バイパスや首都圏中央連絡自動車道(国道468号線)、東関東自動車道の整備を目的として設置された事務所であることから、もし茨城県内の国道4号線を国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所が管理することにした場合、栃木県を経由しないとたどり着けない箇所が生じることからそれぞれ管理するのは妥当ではないとされたこと。
・国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所から茨城県だけを通ってたどり着けるところだけ国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所が管理することにし、その他の茨城県内の国道4号線だけを管理する国道事務所を設置した場合、管理する距離が短くなって非効率になること。
・茨城県西部における国道4号線は現道と春日部・古河バイパスの二つに分かれていることや茨城県内で接続する箇所はないこと、茨城県内だけを通って両者を結ぶ国土交通省管理の国道路線はないことから茨城県西部に国道4号線だけを管理する国道事務所を設置した場合非効率になること。

注13:国道4号線春日部・古河バイパスにおける交差点の立体交差化はこの他猿島郡五霞町江川付近と猿島郡五霞町元栗橋付近、猿島郡五霞町小福田付近、猿島郡境町塚崎付近、古河市高野付近、古河市久能付近で計画されており、既に猿島郡五霞町小福田付近と猿島郡境町塚崎付近、古河市久能付近の3箇所で完成している。現在は猿島郡五霞町幸主付近(下り線のみ完成)と猿島郡五霞町元栗橋付近(2019年〔平成31年/令和元年〕着手)の2箇所で整備が進められている。

注14:国道4号線春日部・古河バイパス幸主ランプ下り線分供用開始後に東京方面から国道4号線を北上してきて道の駅ごかを利用する場合は幸主ランプ東京方面流出ランプ→五霞町道6-05号線を経由することになる。その際幸主ランプ東京方面流出ランプと五霞町道6-05号線が接続する交差点と、五霞町道6-05号線と国道4号線春日部・古河バイパス上り線が接続する交差点の二つ信号機付交差点を通ることになる(いずれも国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所としては道の駅ごか前交差点としている)。道の駅ごか前交差点は五霞町道6-05号線側については感応式信号を導入しているのだが、幸主ランプ上り線分供用開始までは交通量の多い国道4号線春日部・古河バイパス上り線との平面交差は残ることやいくら感応式信号を導入しているとはいえ主道路(国道4号線春日部・古河バイパス上り線)の円滑な交通を確保するために感知器が作動してから信号が変わるまでの時間を長く設定する可能性があることを考えるとどうなのだろうと考えたくなる。

注15:宮内ランプという名称は本サイトで付けたものである。

注16:庄原市高町/高駅前交差点にはかつては点滅式押しボタン式信号機が設置されていた(国道183号線高旧道側が主道路〔黄色点滅〕、県道232号高停車場線側が従道路〔赤色点滅〕)。2012年(平成24年)春頃までは存在したのは私が確認しているのだが、国道183号線高道路の開通によりほとんど交通量がなくなったこともあり、2012〜2013年(平成24〜25年)のある時期に信号運用が停止され、撤去されている。現在は交差点のあった場所には交差点名標だけが残されている。

注17:その広島県の方針が顕著に見られるのは国土交通省が管理する国道路線(以後直轄国道と表記するものとする)のバイパスの旧道処分である。下表は広島県にある直轄国道のバイパス(概成または全線開通していてなおかつ国土交通省が管理しているものに限る)の旧道処分の状況を下表に示したものであるが、自動車専用道路を含むバイパス(下表ではバイパス名の前に◎を付けたもの)と一切自動車専用道路を含まないバイパスでは方針が異なっていることがうかがえる。

※「旧道処分の状況」で記した路線名称や市区郡町村名は処分当時のものを記している。

路線名称 バイパス名 全線開通時期 旧道処分の状況 備考
国道2号線 赤坂バイパス 1998年
(平成10年)
県道54号福山・尾道線に再編。
◎松永道路 1990年
(平成2年)
国道2号線のままではあるが管理者は広島県に変更。
◎尾道バイパス 1972年
(昭和47年)
国道2号線のままではあるが管理者は広島県に変更。
◎木原道路 2021年
(令和3年)
国道2号線のままではあるが管理者は広島県に変更。
三原バイパス 2012年
(平成24年)
国道185号線と県道75号三原・竹原線、県道344号大草・三原線に再編。
本郷バイパス 1967年
(昭和42年)
県道165号本郷・忠海線に再編。
西条バイパス 1993年
(平成5年)
国道486号線と東広島市道に再編。
新広島バイパス 1966年
(昭和41年)
国道54号線と県道164号広島・海田線、広島市道に再編。
◎西広島バイパス 1974年
(昭和49年)
国道2号線のままではあるが管理者は広島県に変更。
国道54号線 祇園新道 1988年
(昭和63年)
国道183号線に再編。 全線開通年は新規建設部分が全線開通した年を記している。既存の道路(県道37号広島・三次線や広島市道)を改良して国道54号線に編入し、両端で国道54号線と接続するようになったのは1994年(平成6年)のことである。
佐東バイパス 1969年
(昭和44年)
県道270号八木・緑井線に再編。
可部バイパス 2014年
(平成26年)
国道183号線に再編。 全線開通年は概成した年を記している(可部バイパスは上根バイパスと接続することになっているが上根バイパスの手前部分1.5kmがまだ開通していないため全線開通とはなっていない)。
上根バイパス 1990年
(平成2年)
県道5号浜田・八重・可部線に再編。
三次バイパス 1975年
(昭和50年)
国道183号線と国道375号線に再編。
国道185号線 休山新道 2002年
(平成14年)
県道174号瀬野・呉線と呉市道に再編。
仁方バイパス 1977年
(昭和52年)
県道261号仁方港線と呉市道に再編。
安浦バイパス 1998年
(平成10年)
県道34号矢野・安浦線と安浦町道に再編。

注18:広島県では広島県が管理する国道路線でバイパスが全線開通した後も旧道も引き続き国道路線として残すところがいくつか見られる。国道186号線大竹旧道(大竹市。1999年〔平成11年〕発生→2014年〔平成26年〕解消)や国道313号線御領・高屋旧道(福山市。2018年〔平成30年〕発生)が代表的な事例である。

注19:広島県には鉄道の駅の駅前広場と幹線道路を結ぶ県道○○停車場線が46路線(全て一般県道)あるのだが、県道232号高停車場線の大幅延伸まではJR芸備線吉田口駅(安芸高田〔あきたかた〕市甲田町下小原)と国道54号線(国道183号線重用)を結ぶ県道212号吉田口停車場線の約2.7kmが最長であった(内訳は単独区間の延長が約1.6km、県道37号広島・三次線との重用区間の延長が約1.1km)。
※ちなみに県道212号吉田口停車場線の終点は安芸高田市甲田町下小原/吉田大橋北詰交差点となっている。結局安芸高田市甲田町下小原しか通らない路線となっている。

注20:庄原市高町/夜燈交差点の脇にはいつ建立(こんりゅう)されたものかは分からないのだが大きな石灯篭(いしどうろう)が設置されている。それが交差点名の由来になったものと思われる。
※ちなみに庄原市高町/夜燈交差点は国道183号線庄原バイパスの終点にもなっている。

注21:エフエム山陰が開局した時の中継局は他に本局(松江市上本庄町。周波数:77,4MHz)と浜田中継局(浜田市三隅町室谷。周波数:86.6MHz)しかなかった。エフエム山陰の放送区域面積は1万平方キロメートルを超えているのだが、それにもかかわらず中継局を3箇所にしか設置しない状態で開局させたのは山陰地方の経済基盤が脆弱なことやそういう状況では開局時から積極的になるのはどうかという意見が多かったこと、人口が集中している地域に重きを置きたかったことなどが考えられる。その後エフエム山陰は山間部や島嶼(とうしょ)部への中継局設置を推進し、現在では中継局は10箇所(鳥取県…3箇所/島根県…7箇所)になっている。

注22:エフエム山陰は鳥取中継局の移転先はどこであるかは明言していないのだが、次に挙げる理由から鉢伏山で移転したと考えている。
・エフエム山陰が鉢伏山に鳥取中継局を設置したのは鳥取県東部・中部の広い範囲でエフエム山陰を受信できるようにしたためであり、もし別の山に移転した場合新たな中継局を設置しなければならなくなること。
・エフエム山陰は注21で触れたように経済基盤が脆弱な地域を放送区域としていることや経営環境が厳しいこと、2020年(令和2年)2月10日に本社を移転したことなどから新たな中継局設置には消極的になっていること。
・都道府県域民間エフエム放送局は経営上の問題から単独で中継局を設置することはほとんどないこと(つまり放送区域を同じくするテレビ局の中継局と同居することが多い)。

注23:エフエム山陰は2020年(令和2年)2月の本社移転の際も臨時の放送休止を2020年(令和2年)1月20日・1月27日・2月3日・2月10日の4回にわたって入れている。この時は月曜日未明の放送終了時間(通常は午前2時30分)を2時間繰り上げて対応している(放送開始は通常通り午前5時)。

注24:電話については無料でかけられるが平日(月曜日〜金曜日)の午前10時〜午後5時しか対応していないので注意が必要である。

注25:多くの方々に影響を及ぼすことや不信感・不満を抱かれる恐れがあることはきちんと説明し、納得させる必要があるのだが、過去にはきちんとしなかったところがあった。RSK山陽放送ラジオ(RSK、岡山市北区天神町)はradikoに参入した頃(2014年〔平成26年〕11〜12月)など何度かにわたり日曜日早朝に放送休止を入れたり日曜日深夜の放送終了時間を繰り上げたり月曜日早朝の放送休止時間を繰り下げたりしたことがあるのだが、いずれも公式サイトでは臨時の放送休止を入れたり放送終了時間を繰り上げたり放送開始時間を繰り下げたりすることに対する通知はなされなかった。「機器調整のためそのようにするのです。分かりますよね?」というつもりなのだろうが、あまりにも上から目線な態度だと思うのは私だけだろうか。

注26:交差点名は本サイトで付けたものである。

注27:中間部しか建設が進んでいないので有用な存在にはなり得ないと見なされたのか民主党中心の政権が発足して間もない頃に国道17号線六日町バイパスは建設凍結候補に挙げられたこともあったという。

注28:国道17号線六日町バイパスの部分開通の歴史を示すと下表の通りになる。

年月日 出来事 備考
2007年(平成19年)11月23日 南魚沼市余川/六日町中学校前交差点南魚沼市余川/八海高校西交差点間0.6kmが開通する。 国道17号線六日町バイパスとしては初めての開通。
南魚沼市余川/八海高校西交差点は注26で記した通り本サイトで付けた交差点名である。
南魚沼市余川/八海高校西交差点では県道74号十日町・六日町線と接続している。
2009年(平成21年)8月24日 南魚沼市六日町/小栗山交差点南魚沼市小栗山/六日町中学校前交差点間0,7kmが開通する。 本段と上段で六日町中学校前交差点について所在地表記が異なるのは本サイトの規定による(そのことはこちらで触れているので併せてご覧頂きたい)。
南魚沼市六日町/小栗山交差点では県道478号平石・西ノ裏線と接続している。
2015年(平成27年)10月31日 南魚沼市六日町/南魚沼市民病院北交差点南魚沼市六日町/小栗山交差点間0.4kmが開通する。 南魚沼市六日町/南魚沼市民病院北交差点は注26で記した通り本サイトで付けた交差点名である。
南魚沼市六日町/小栗山交差点では県道478号平石・西ノ裏線と接続している。
2015年(平成27年)11月1日に南魚沼市六日町/南魚沼市民病院北交差点の南南西約350mのところに南魚沼市民病院が開業しており、それに合わせて開通させたものと思われる。
2021年(令和3年)9月30日 南魚沼市余川/八海高校西交差点南魚沼市余川/イオン六日町店南口交差点間0.8kmが開通する。 南魚沼市余川/八海高校西交差点南魚沼市余川/イオン六日町店南口交差点は注26で記した通り本サイトで付けた交差点名である。
南魚沼市余川/八海高校西交差点では県道74号十日町・六日町線と、南魚沼市余川/イオン六日町店南口交差点では国道253号線とそれぞれ接続している。