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ニュースダイアリー・2020年(令和2年)7月分

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7月1日(水曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 全都道府県 日経ラジオ社が第二放送の使用周波数を6.115MHzに事実上一本化する。 日経ラジオ社(愛称:ラジオNIKKEI。東京都港区虎ノ門一丁目)は本日第二放送の周波数を6.115MHzに事実上一本化した。
日経ラジオ社第二放送は長柄(ながら)送信所(千葉県長生郡長柄町山之郷)から
3.945MHz・6.115MHz・9.760MHzで発信していたが、2018年(平成30年)10月1日から9.760MHzの運用を停止し、3.945MHz(平日:午後7時〜午後8時)・6.115MHz(平日:午前8時30分〜午後7時/土曜日・日曜日:午前9時〜午後5時)の二波(注1)で運用していた。しかし、日経ラジオ社の今夏の番組改編により第二放送で平日に放送されている「RaNi Music♪」の放送時間が平日午前8時30分〜午後8時から平日午前8時30分〜午後7時に縮小されること
(注2)になり、3.945MHzを使用する必要がなくなったことから3.945MHzの使用を休止し、6.115MHzに事実上一本化することにしたものと思われる。
(出典)
日経ラジオ社公式サイト

7月10日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 三重県 県道572号二木島港線が廃止される。 二木島港(熊野市二木島町)と国道311号線を結んでいた県道572号二木島港線(おおよその経路はこちら)が2020年(令和2年)7月10日三重県告示第446号により廃止され、通過自治体である熊野市に移管された。
県道572号二木島港線は1961年(昭和36年)10月1日三重県告示第521号により認定された県道路線である。認定当初は二木島港と国道42号線を結ぶ、15kmに及ぶ長大路線
(注3)だったが、1964年(昭和39年)12月28日建設省告示第3,620号により大部分が主要地方道尾鷲(おわせ)・二木島・熊野線(1965〜1971)の一部に移行することになったため1977年(昭和52年)3月15日三重県告示第145号により現在の区域に縮小された(注4)
廃止された理由は示されていないが、熊野市で完結する路線であることや交通量が少ないこと
(注5)などから三重県が近年推進する県道路線の整理対象になったことが考えられる。
(出典)
2020年(令和2年)7月10日付三重県公報定期第122号(PDF文書)

7月20日(月曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 北海道 NoBodyHurtがエフエムしろいしに社名を変更する。 札幌市白石区を中心とした地域を放送区域としているコミュニティ放送局・NoBodyHurtがエフエムしろいし(愛称:エフエム白石With-S。札幌市白石区南郷通八丁目北)に社名を変更した。
エフエムしろいしは2007年(平成19年)12月23日に北海道綜合放送という社名で開局したが、北海道綜合放送の事業分割により設立されたNoBodyHurtに2015年(平成27年)7月20日に業務を移していた。今回のNoBodyHurtからエフエムしろいしへの改称も事業者変更が背景にあるのだが、なぜ開局から十数年の間に二度も社名変更(事業者変更)が行われたのかが気になるところである。札幌市は最も多い時期で8社もコミュニティ放送局があったこと
(注6)からもうかがえるようにコミュニティ放送局の競争の激しいところであり、札幌市内のコミュニティ放送局としては最後発となるエフエムしろいしの今後が注目される。
(出典)
エフエムしろいし公式サイト

7月21日(火曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 山形県 県道199号余目停車場線が廃止される。 JR羽越本線・陸羽西線余目駅(東田川郡庄内町余目)と県道117号余目・松山線を結んでいた県道199号余目停車場線(おおよその経路はこちら)が2020年(令和2年)7月21日山形県告示第570号により廃止され、通過自治体である東田川郡庄内町に移管された。
廃止された理由は山形県議会の2020年(令和2年)6月定例会の議案説明会資料によると県道199号余目停車場線を通過自治体である東田川郡庄内町に移管するためとしているが、2018年(平成30年)4月1日に実施された、国道47号線余目・酒田道路開通に伴う国道47号線余目旧道(おおよその経路はこちら)の旧道処分
(注7)と、東田川郡庄内町による余目駅周辺の整備が理由ではないかと考えられる。
(出典)
2020年(令和2年)7月21日付山形県公報定期第123号(PDF文書)
山形県議会2020年(令和2年)6月定例会議案説明会資料(建設常任委員会所管分)(PDF文書)
東田川郡庄内町による市街地の整備のついての検証調査報告書(PDF文書)

(注釈コーナー)

注1:二波で運用していたのは6.115MHzが国際放送への影響を避けるために午後7時以降使用できなかったためである(だから短波放送が受信できるラジオ受信機で日経ラジオ社第二放送を聴く場合、午後7時で周波数を合わせ直さなければならなかった)。なお、9.760MHzも同じ理由により午後5時以降の使用ができなかった。

注2:「RaNi Music♪」は原則として1時間ごとに主題を変えて放送されている。

注3:1964年(昭和39年)1月21日三重県告示第22号(内容は県道572号二木島港線と県道574号九鬼港線、県道736号二木島・尾鷲線〔1961〜1965〕の区域決定)による。

注4:県道572号二木島港線を二木島港と国道42号線を結ぶ路線から二木島港と主要地方道尾鷲・二木島・熊野線を結ぶ路線に再編する告示は1965年(昭和40年)8月27日三重県告示第664〜665号でなされている(1965年〔昭和40年〕8月27日三重県告示第664号で二木島港と主要地方道尾鷲・二木島・熊野線、すなわち県道23号尾鷲・二木島・熊野線を結ぶ県道572号二木島港線を認定し、1965年〔昭和40年〕8月27日三重県告示第665号で二木島港と国道42号線を結ぶ県道572号二木島港線を廃止する格好になっている)。路線認定から区域決定まで11年半もかかっているのが気になるところであるが、何があったのだろうか。
※県道23号尾鷲・二木島・熊野線は1969年(昭和44年)12月4日政令第280号により全区間が1970年(昭和45年)4月1日に国道311号線の一部に移行したため1971年(昭和46年)4月9日三重県告示第249号により廃止されている。つまり、終点で接続する道路が主要地方道から国道になった時点でも区域決定はなされていなかったということになる。

注5:県道572号二木島港線は終点で国道311号線と接続しているのだが、尾鷲市と熊野市を往来する場合海岸沿いに結んでいる国道311号線よりも2010年代に整備が進められた紀勢自動車道(国道42号線熊野・尾鷲道路)を通ったほうが早く往来できる上に道路状況も良いことから国道311号線は尾鷲〜熊野間の往来にはあまり使われていない。また、県道572号二木島港線が通る熊野市二木島町は小学校・中学校とも休校になっており(小学校、すなわち熊野市立荒坂小学校〔熊野市二木島町〕は2011年〔平成23年〕から、中学校、すなわち熊野市立荒坂中学校〔熊野市二木島町〕は2014年〔平成26年〕からそれぞれ休校している)、過疎化が進展していることがうかがえる。

注6:札幌市内に八つもコミュニティ放送局が存在したのは北海道綜合放送改めエフエムしろいしが開局してからおよそ1年間だけであった。エフエムしろいしが開局1周年を迎える少し前の2008年(平成20年)12月5日に南区コミュニティエフエム(愛称:GREEN FM。札幌市南区澄川三条六丁目。2006〜2008)が破産したことにより放送を取りやめたためである(その後南区コミュニティエフエムは廃業に追い込まれている)。札幌市は政令指定都市で最も多くのコミュニティ放送局が存在するところになっているのだが、果たしてどの放送局もうまく行っているのだろうか。その点が気になる。

注7:国道47号線余目旧道は下表の通りに再編されている。

路線名称 起点 終点 備考
県道117号余目・松山線 東田川郡庄内町常万/
余目東交差点
(信号機なし)
東田川郡庄内町余目/
大経寺西交差点
(交差点名標なし)
県道44号余目・温海線
県道117号余目・松山線
東田川郡庄内町余目/
大経寺西交差点
(交差点名標なし)
東田川郡庄内町余目/
土堤下交差点
(交差点名標なし)
県道44号余目・温海線 東田川郡庄内町余目/
土堤下交差点
(交差点名標なし)
酒田市新堀/
新堀インター南交差点
(交差点名標なし)
県道38号酒田・鶴岡線 酒田市新堀/
新堀インター南交差点
(交差点名標なし)
酒田市落野目/
広田インターチェンジ

再編の結果、県道44号余目・温海線は東田川郡庄内町余目/大経寺西交差点(交差点名標なし)東田川郡庄内町跡/西畑南交差点(交差点名標なし)間で二通りの経路(従来の経路〔おおよその経路はこちら〕と国道47号線余目旧道から継承した経路〔おおよその経路はこちら〕)を持つことになったのだが、従来の経路のうち東田川郡庄内町余目/余目駅前交差点東田川郡庄内町余目/ひまわりくぐロード西詰交差点(交差点名標なし)間に大型車通行禁止規制がかけられていることを考えるといずれは国道47号線余目旧道から継承した経路に一本化されることが考えられる。その際県道199号余目停車場線は現在の路線、すなわち東田川郡庄内町余目/余目駅西口駅前広場(起点)東田川郡庄内町余目/余目駅前交差点東田川郡庄内町余目/庄内町矢口交差点(終点)間の路線から東田川郡庄内町余目/余目駅西口駅前広場(起点)東田川郡庄内町余目/余目駅前交差点東田川郡庄内町余目/大経寺西交差点(交差点名標なし)間の路線に再編したほうが良いのだろうが、東田川郡庄内町が自ら代表駅となる余目駅周辺の整備に乗り出すことになったことから県道199号余目停車場線の廃止(=東田川郡庄内町への移管)と相成ったのではないのだろうか。