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ニュースダイアリー・2022年(令和4年)2月分

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2月8日(火曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 静岡県 エフエム伊東が本局の移転・出力増強を実施し、なおかつ八幡野中継局を開局させる。 伊東市を中心とした地域を放送区域とするコミュニティ放送局・エフエム伊東(愛称:なぎさステーション。伊東市松川町。周波数:76.3MHz)が本日本局の移転・出力増強を実施した。更に伊東市南部に八幡野中継局(伊東市八幡野。周波数:76.3MHz)を開局させた。
エフエム伊東は1998年(平成10年)5月3日に開局した静岡県5番目のコミュニティ放送局である。開局時点から本局は伊東市南部にある大室山(標高:580.0m)に置いていたが、伊東市中心部から離れたところにあることや出力が10wに抑えられたことから伊東市内でも受信しづらい地域が生じることになった。そのせいか経営は厳しく
、2016年(平成28年)には定時株主総会において筆頭株主の伊東市の要求により役員が総辞職する事態に追い込まれている。
今回のエフエム伊東の中継局整備の概要は次の通りである。
・本局を大室山から中心部に近い小室山(標高:321.9m)に移転する。
・本局の出力を10wから20wに増強する。
・本局を大室山から小室山に移転させたことにより受信しづらくなる伊東市南部を受信対象地域とする八幡野中継局を設置する。
この中継局の整備により伊東市内の大部分でエフエム伊東が受信できるようになり、災害時に有用な存在になることが期待されている。伊東市が筆頭株主を務めていることもあるが、いざという時のために役に立つ放送局になるように協力する姿勢は見せて頂きたいものだと思う。
(出典)
総務省東海総合通信局の報道資料

2月11日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 北海道 FMオホーツクが放送を休止する。 北見市を中心とした地域を放送区域とするコミュニティ放送局・FMオホーツク(略称:FM OK。北見市幸町二丁目。周波数:82.7MHz)が本日午後6時をもって放送を休止した。
FMオホーツクは2008年(平成20年)6月1日に開局した北海道25番目のコミュニティ放送局である。開局以来放送を休止することはなく、地域に根差した放送を展開してきたが、放送に関する資格を持っていた社長が今年1月27日に亡くなったことにより放送継続が困難になり、放送を休止することにしたものである。
恐らく放送資格を有する人物が見つかるまで当面の間放送を休止するものと思われるのだが、私として気になったのは次に挙げる点である。
・放送に関する資格を持っているのが社長一人だったこと。
・社長に何らかの問題が起きた時どのようにするのかが全く考えられていないこと。
・北見市はオホーツク総合振興局管内最大の都市であり、広大な行政面積を有しているのだが中継局設置を全く進めていないこと。
・何があったのかは分からないのだが2021年(令和3年)に日本コミュニティ放送協会(東京都港区浜松町二丁目)を脱退していること。
前記の通り北見市はオホーツク総合振興局管内最大の都市であることや厳しい環境ながらも十数年間毎日放送を続けてきたことを考えると閉局は何としてでも回避して頂きたいところであるが果たしてどうなるのだろうか。今は無事再開されることを遠くの地から祈るだけである。
なお、放送休止は急遽決まったからか総務省北海道総合通信局(札幌市西区北八条西二丁目)の公式サイト(それはこちら)の報道資料にFMオホーツクから運用休止届が出され、受理した旨の記事は掲載されていない。恐らく2月14日以降に掲載されるものと思われるが…。
(出典)
FMオホーツク公式サイト

2月14日(月曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 熊本県 エフエムやつしろが本社・演奏所・本局を移転する。 八代市を中心とした地域を放送区域とするコミュニティ放送局・エフエムやつしろ(愛称:KappaFM。八代市松江城(注1)町。周波数:76.5MHz)が本日本社・演奏所を移転した。
エフエムやつしろは1997年(平成9年)10月1日に開局した熊本県2番目のコミュニティ放送局である。開局当時の本社・演奏所は八代市松江町355番地の5にあるCAPスタジオビル(場所はこちら)の2階に本社・演奏所を置いていたが、八代市郊外の幹線道路から外れた住宅地の中にあったことから場所が分かりにくいという難点を抱えていた。そんな折八代市役所(八代市松江城町)が新築されることになり、新しい市庁舎が業務を開始する本日を期して八代市松江城町1番25号にある八代市役所(場所はこちら)の1階に本社・演奏所を移転したものである。
また、本局は開局以来八代市本町二丁目1番5号の宿泊施設・セレクトロイヤル八代(場所はこちら)の屋上に設置していたが、本社・演奏所の移転と合わせて八代市役所の屋上に移転させている。
八代市は2020年(令和2年)7月の集中豪雨で甚大な被害が出た地域を流域に持つ球磨川が八代海(不知火海とも称する)に注ぐところにある町である。そのことを考えると非常時に対策本部が置かれる市役所と同じ場所に非常時に有用な存在になるべきコミュニティ放送局の本社・演奏所が設置されることは好ましいことである。まあ災害は起きないことに越したことはないわけであるが、(どことは言わないが)ラジオは終わったメディアだとか財政事情が厳しくなったなどと言って折角のコミュニティ放送局を見捨て、廃業に追い込もうとしているところがある中でもっと行政とコミュニティ放送局の緊密な関係が構築されることを私は望みたい。
(出典)
エフエムやつしろ公式サイト
八代市公式サイト

2月26日(土曜日)…3件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 兵庫県 阪神高速道路5号湾岸線鳴尾浜入口の料金所の運用が始まる。 大阪市住之江区と神戸市垂水区を結ぶ阪神高速5号湾岸線(兵庫県道/大阪府道高速湾岸線(注2・注3))の鳴尾浜出入口(西宮市鳴尾浜一丁目。大阪方面との出入りのみ可能)の入口料金所が本日
(出典)
道路 兵庫県 エフエムやつしろが本社・演奏所・本局を移転する。
(出典)
道路 兵庫県 (出典)

2月27日(日曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 大阪府 エフエムやつしろが本社・演奏所・本局を移転する。
(出典)

2月28日(月曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 大阪府 エフエムひらかたが閉局する。 枚方市を中心とした地域を放送区域としているコミュニティ放送局・エフエムひらかた(別名:きくFM。枚方市岡東町。周波数:77.9MHz)が本日午後8時をもって放送を終了し、閉局した。
エフエムひらかたは1997年(平成9年)1月15日に開局した、大阪府4番目のコミュニティ放送局である。開局約2年前に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災。1995年〔平成7年〕1月17日)を契機に災害発生時の情報伝達を目的として枚方市が中心になって発足したコミュニティ放送局である。以来四半世紀にわたり放送を続けてきたのだが、枚方市が災害情報をSNSで発信することにしたことやエフエムひらかたに払ってきた委託金を2021年度(令和3年度)をもって打ち切ることにしたことから新たな放送体制を模索することになった。しかし、新たなスポンサーが見つからなかったなどの理由から放送継続を断念し、2021年(令和3年)10月25日に本日をもって閉局することを公表した。
エフエムひらかたは2月中旬以降閉局に向けて特別番組を多数編成し、本日午後8時をもって閉局したわけであるが、自ら閉局を表明し、閉局への経緯を説明し、きちんとした終焉を迎えたことは評価したい
(注2)。しかし、私として残念に思うのは枚方市がラジオは終わったメディアだと見なしたこととSNSをやっていない人が少なくないのに災害情報をSNSで発信することに決めたこと、四半世紀にわたり放送を続けてきたのに、枚方市民に親しまれてきた存在だったのに経営譲渡に積極的な態度を示す企業が出てこなかったこと(新型コロナウィルス感染症の世界的な流行が未だに収束していない現状では難しいものがあったのだろうが…)である。確かに枚方市は多数のラジオ放送局が受信でき(注3)、聴取率競争が激しい地域になっていたことや京都市・大阪市のベッドタウンとして発展したところであり、地元意識が強い土地とは言えなかったこと(注4)など状況は厳しいものがあったが、こんな形でコミュニティ放送局がなくなることに対して枚方市民はどのように感じているのだろうか。枚方市が見捨てるのであれば(新型コロナウィルス感染症の世界的な流行が収束してある程度社会活動が戻ってからの話になるだろうが)今度は枚方市民や枚方市にある企業、大学などが中心になってコミュニティ放送局を再興させようという動きが起きることを私は望みたいのだが、果たしてそういう動きは起きるのだろうか(注5)。今後を注視していきたい。
なお、エフエムひらかたの閉局により大阪府で廃業に追い込まれたコミュニティ放送局は3社となり、香川県と同数となった
(注6)
(出典)
エフエムひらかた公式サイト
枚方市公式サイト

(注釈コーナー)

注1:八代市役所のすぐ西にある八代城(八代市松江城町)の別名に由来する町名。

注2:阪神高速道路株式会社(大阪市北区中之島三丁目)が運営する道路で、大阪府道の一般府道路線または兵庫県道の一般県道路線として認定されているものについては路線番号は付けられていない。

注2:2020年代に入ってから廃業に追い込まれたコミュニティ放送局はエフエムひらかたで4社目となるが、これまでの3社は自ら閉局を表明しなかった、

注3:枚方市で受信できると考えられるラジオ放送局は下表の通りである。

注4:大都市のベッドタウンとして発展したところを放送区域とするコミュニティ放送局は苦戦する傾向が見られる。

注5:

注6: