トップページニュースダイアリーニュースダイアリー・2023年(令和5年)分ニュースダイアリー・2023年(令和5年)2月分

ニュースダイアリー・2023年(令和5年)2月分

←2023年(令和5年)1月分2023年(令和5年)3月分→

2月1日(水曜日)…2件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 千葉県 千葉・外房有料道路が無料開放される。 千葉県道路公社(千葉市中央区中央二丁目)が運営していた千葉・外房有料道路(1985〜2023。おおよその区域はこちら)が本日午前0時をもって無料開放された。
千葉・外房有料道路は千葉市と千葉県外房地域を短絡することや千葉市と千葉県外房地域を結ぶ幹線道路の一つである県道20号千葉・大網線
(注1)の交通渋滞を緩和することを目的として企図され、1980年(昭和55年)2月1日に誉田区間(注2)鎌取インターチェンジ〔千葉市緑区鎌取町〕誉田インターチェンジ〔千葉市緑区誉田町二丁目〕間。おおよその区域はこちら)が、1985年(昭和60年)4月24日に茂原区間(誉田インターチェンジ茂原市大沢/千葉・外房有料道路南口交差点〔交差点名標なし〕間。おおよその区域はこちら)がそれぞれ開通している(注3)。誉田区間については誉田料金所(千葉市緑区高田町。1980〜2007)が2007年(平成19年)4月27日に廃止されたことをもって無料開放され、その後は茂原区間(注4)について通行料金を値下げした上で料金徴収が続けられていた。
今回の無料開放は料金徴収期間が今年1月31日をもって満了したことによるものであり、これにより千葉・外房有料道路は全線が無料開放されたことになる。千葉・外房有料道路の無料開放により千葉方面と茂原方面を結ぶ幹線道路として交通量が増え、更に有用な存在になることが期待されている。
(出典)
千葉県道路公社公式サイト
千葉県公式サイト内の千葉・外房有料道路無料開放に関する報道発表資料(PDF文書)
道路 千葉県 千葉・外房有料道路大野・誉田両パーキングエリアが廃止される。 本日午前0時をもって無料開放された千葉・外房有料道路にあった大野・誉田両パーキングエリアが千葉・外房有料道路の無料開放をもって廃止された。
大野・誉田両パーキングエリアはともに2000年(平成12年)4月1日に設置された、駐車場と便所だけの休憩施設であり、大野パーキングエリア(千葉市緑区大野台二丁目)は下り線(茂原方面)利用者だけが、誉田パーキングエリア(千葉市緑区高田町)は上り線(千葉市中心部方面)利用者だけがそれぞれ利用できるようになっていた。
千葉県道路公社は大野・誉田両パーキングエリアの廃止理由については明らかにしていないが駐車場と便所しかないことや最低限の施設しかないために休憩を目的に立ち寄る方が減ることが予想されたこと、大野・誉田両パーキングエリアのあるところの道路管理者が政令指定都市に移行している千葉市に移行することなどが考えられる。
なお、大野・誉田両パーキングエリアの跡地をどのようにするかについては千葉県道路公社・千葉市とも今のところ何も発表していない。
(出典)
千葉県道路公社公式サイト
千葉県公式サイト内の千葉・外房有料道路無料開放に関する報道発表資料(PDF文書)

2月3日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 群馬県 FM桐生黒保根中継局が開局する。 群馬県東部の桐生市を中心とした地域を放送区域としているコミュニティ放送局・FM桐生(桐生市本町五丁目。周波数:77.7MHz)としては2番目の中継局となる黒保根中継局(桐生市黒保根町八木原。周波数:77.7MHz)が本日午後0時に開局した。
FM桐生は2007年(平成19年)7月1日に群馬県5番目のコミュニティ放送局として開局したが、当時は本局(桐生市仲町三丁目。周波数:77.7MHz)以外に中継局はなく、いわゆる平成の大合併で桐生市が編入した勢多郡黒保根・新里両村
(注5)での受信環境改善が課題となっていた。2013年(平成25年)には新里地区の受信環境改善を目的として新里中継局(桐生市新里町野。周波数:77.7MHz)が設置されたが黒保根地区については面積が広いことや山間部が多いこと、人口が少ないことなどから中継局設置は長らく見送られてきた。
今回の黒保根中継局設置は桐生市が今年4月1日に運用を開始する予定になっている防災情報伝達システムの整備の一環として行われたものであり
(注6)、桐生市では黒保根地区専用の防災ラジオ(注7)を有償(一台1,000円)で頒布することにしている。桐生市は山間部が多く、中心部と黒保根地区を利根川水系に属する渡良瀬川が貫流しているという地理的条件を抱えており、災害対策は市政の重要な課題として位置付けられていることをうかがわせている。
黒保根中継局設置に伴い、同じ周波数を用いている本局及び新里中継局との調整が必要になったためFM桐生では今年1月21日夜から1月22日朝にかけて放送を止めて同期調整を行っている
(注8)
(出典)
FM桐生公式サイト
桐生市公式サイト

2月5日(日曜日)…2件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 熊本県 国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスの一部区間が開通する。 熊本市北区植木地区の交通渋滞の緩和を目的として国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所(熊本市東区西原一丁目)が建設を進めている国道3号線(国道208号線重用)植木パイパスのうちの熊本市北区下硯川町/下硯川IC交差点熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点間0.9km(おおよその経路はこちら)が本日午後3時開通した。
国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスは全区間上下4車線で計画されているが今回の開通区間は下り線を用いての暫定上下2車線での開通となっている。国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスとしては2011年(平成23年)4月22日に開通した熊本市北区植木町鞍掛/植木ゴルフセンター西交差点(交差点名標なし)熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点熊本市北区植木町投刀塚/投刀塚バス停南交差点(交差点名標なし)間2.6km
(注9)(おおよその経路はこちら)に次ぐ開通となるが、今回の開通区間と2011年(平成23年)4月22日に開通した区間は繋がっておらず、熊本市北区植木地区の国道3号線(国道208号線重用)の迂回路として有用な存在にはなり得ていない。ただ、熊本市北区下硯川町/下硯川IC交差点では熊本市が整備を進めている自動車専用道路・熊本西環状道路(県道342号砂原・四方寄線)と、熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点では国道57号線熊本東バイパスに繋がる国道3号線熊本北バイパスとそれぞれ接続しており、熊本市中心部を取り囲む環状道路の北端部が概成されることになった。また、国道3号線(国道208号線重用)植木バイパス山鹿・玉名方面と国道3号線熊本北バイパス合志方面が接続する熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点では立体交差化が国道3号線(国道208号線重用)植木バイパス熊本市北区下硯川町/下硯川IC交差点熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点間開通と同時に完成し、国道3号線(国道208号線重用)植木バイパス山鹿・玉名方面と国道3号線熊本北バイパス合志方面は無停車で往来できるようになった。
今後は熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点熊本市北区下硯川町/下硯川IC交差点間の早期開通が当面の課題になるものと思われるが、現在のところ開通予定時期は全く示されていない。
(出典)
国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所の報道発表資料(PDF文書)
道路 熊本県 国道3号線熊本北バイパスの上下4車線化が完成する。 国道57号線熊本東バイパスとともに熊本市中心部の交通渋滞の緩和を目的として国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所が建設し、2015年(平成27年)3月28日に全線開通した国道3号線熊本北バイパスのうちの熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点熊本市北区鶴羽田三丁目/須屋高架橋交差点間1.8km(おおよその区域はこちら)の上下4車線化が完成し、本日午後3時から供用を開始した。
今回上下4車線化が完成した区間は2015年(平成27年)3月28日に開通した区間でもあり、下り線を用いての暫定上下2車線で開通した区間でもある。開通から7年10ヶ月で早くも上下4車線化した背景には国道3号線熊本北バイパスの山鹿寄りで国道3号線熊本北バイパスや国道57号線熊本東バイパスとともに熊本環状道路の一部を構成する国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスの建設が進められていたことや国道3号線熊本北バイパス→国道57号線熊本東バイパスを経由することにより熊本市中心部を迂回できるため山鹿・玉名方面と宇土方面を往来する自動車が多く通るようになり、早期の上下4車線化が望まれるようになったことが考えられる。
今回の熊本市北区四方寄町/四方寄南交差点熊本市北区鶴羽田三丁目/須屋高架橋交差点間の上下4車線化完成により国道3号線熊本北バイパスは上下4車線化が完成した。国道57号線熊本東バイパスも既に全線が上下4車線以上になっているので熊本市中心部を通らないで山鹿・玉名方面と宇土方面を往来できる多車線道路が完成したということになり、更に有用な道路になることが期待されている。
(出典)
国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所の報道発表資料(PDF文書)

2月20日(月曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 鹿児島県 FMきりしま横川中継局が開局する。
(出典)

2月23日(木曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 岡山県 国道2号線岡山バイパス大樋橋西交差点立体交差の上下4車線化が完成する。
(出典)

(注釈コーナー)

注1:千葉県道20号千葉・大網線は千葉市中央区神明町と大網白里市仏島を結ぶ主要地方道路線である。「大網」とは1889〜1954年(明治22年〜昭和29年)に存在した自治体(山辺郡大網町〔1889〜1897〕→山武郡大網町〔1897〜1954〕)を指している。記すまでもないが仏島は山辺郡大網町→山武郡大網町の大字の一つであった。
※大網白里市の前身となる山武郡大網白里町(1954〜2012)は1954年(昭和29年)12月1日に山武郡大網・白里両町及び増穂村(1889〜1954)が統合して発足した。その点から考えても千葉県道20号千葉・大網線は長い歴史を有する主要地方道路線であることがうかがえる(千葉県道20号千葉・大網線は1955年〔昭和30年〕3月4日千葉県告示第108号により発足。路線名称が千葉県道20号千葉・大網白里線にならなかったのは山武郡大網白里町発足前に路線認定議案が千葉県議会で提案→可決されたことが考えられる)。

注2:千葉・外房有料道路誉田区間が開通した時の名称は千葉・大網白里有料道路だった。その点から千葉・外房有料道路誉田区間は千葉県道20号千葉・大網線のバイパスとして建設されたことがうかがえる。

注3:茂原区間の開通により千葉・外房有料道路としては全線開通したのだが、実はその受け皿道路として1980年(昭和55年)1月18日千葉県告示第43号により発足した千葉県道67号生実・本納線としては全線開通を果たしていない。というのも、赤井ランプ(千葉市中央区赤井町)鎌取インターチェンジ間が未開通のままになっているからである。千葉市と大網白里・茂原両市を結ぶことを主たる目的として千葉・外房有料道路の部分(鎌取インターチェンジ以東の部分)が先に建設され、赤井ランプ鎌取インターチェンジ間は後回しにされたことや未開通区間の用地買収が難航したこと、費用対効果が見込めなかったことなどが未開通のままになっている理由として考えられるのだが、開通予定時期ははっきりしていないものの調べたところ道路管理者の千葉市としては建設を推進しているようである。
なお、千葉県道67号生実・本納線の未開通区間について取り上げた動画が動画投稿サイト「YouTube」で公開されているので興味のある方はご覧頂きたい(それはこちら)。

注4:茂原区間のうちの大木戸インターチェンジ(千葉市緑区大野台二丁目)茂原市大沢/千葉・外房有料道路南口交差点(交差点名標なし)間については大木戸インターチェンジについて茂原方面出入口が設置され、完全化した2017年(平成29年)3月30日から無料で通行できるようになっていた。茂原区間の料金所、すなわち大野料金所(千葉市緑区大野台一丁目。1985〜2023)は大木戸インターチェンジ茂原市大沢/千葉・外房有料道路南口交差点(交差点名標なし)間ではなく誉田インターチェンジ大木戸インターチェンジ間にあったからである。

注5:桐生市が2005年(平成17年)6月13日に編入した勢多郡黒保根・新里両村、すなわち現在の桐生市黒保根・新里両地区は実は2005年(平成17年)6月12日以前の桐生市域とは繋がっておらず、飛地となっている。というのもその間にあった新田郡笠懸町(1990〜2006)と山田郡大間々町(1889〜2006)が勢多郡東村(1889〜2006)と2006年(平成18年)3月27日に統合してみどり市に移行したためである。このため次のような状況が生じている。
・2005年(平成17年)6月12日以前の桐生市域の面積と、桐生市黒保根・新里両地区の面積はほぼ同じである(2004年〔平成16年〕10月1日時点の「全国都道府県市区町村別面積調」によると2005年〔平成17年〕6月12日以前の桐生市域の面積は137.47平方キロメートル、桐生市黒保根・新里両地区の面積は137.10平方キロメートル〔内訳は桐生市黒保根地区…101.50平方キロメートル/桐生市新里地区…35.60平方キロメートル〕となっており、2005年〔平成17年〕6月12日以前の桐生市域のほうがわずかに大きい)。
・桐生市黒保根地区と桐生市新里地区は山で隔てられており、直接往来するためには屈曲の多い群馬県道336号梨木・香林線を通るしかない。
・みどり市大間々・笠懸両地区とみどり市東地区は山で隔てられており、直接往来するためには林道を通るしかない。
合併論議の結果こういうことになったわけであるが、このことを桐生・みどり両市民はどのように考えているのだろうか。その点が気になる。

注6:FM桐生による桐生市黒保根・新里両地区への中継局設置が実現したことを受けて桐生市では今年2月末をもって黒保根・新里両地区で使用されてきたアナログ方式の防災行政無線戸別受信機の使用を取りやめることにしている。

注7:桐生市が有償頒布している防災ラジオはFM桐生しか受信できない仕様になっている。

注8:同期調整で放送を止めている時間帯はラジオでの受信はできなかったが公式アプリやインターネットを用いて放送を楽しむことはできるようにしていた。

注9:2011年(平成23年)4月22日に開通した国道3号線(国道208号線重用)植木バイパス熊本市北区植木町鞍掛/植木ゴルフセンター西交差点(交差点名標なし)熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点熊本市北区植木町投刀塚/投刀塚バス停南交差点(交差点名標なし)間は「熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点」と記していることで気付いた方もいるかもしれないのだが全線が国道3号線(国道208号線重用)というわけではなく、熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点を境に山鹿・玉名方面は国道3号線(国道208号線重用)、熊本市中心部方面は熊本県道113号玉名・植木線に分かれている。距離の内訳は国道3号線(国道208号線重用)が2.3km、熊本県道113号玉名・植木線が0,3kmになっている。
なお、現在のところ熊本市北区植木町鐙田/県道113号玉名・植木線新道接続点には国道3号線(国道208号線重用)と熊本県道113号玉名・植木線の境を示すものは何もない(2022年〔令和4年〕8月撮影の「Googleストリートビュー」による)。そのため熊本市中心部方面から 国道3号線(国道208号線重用)を進んできて熊本市北区植木町投刀塚/投刀塚バス停南交差点(交差点名標なし)を左折して国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスに入った場合、いつの間にか熊本県道113号玉名・植木線から国道3号線(国道208号線重用)に変わっていることに気付くことになる。熊本市北区植木町投刀塚/投刀塚バス停南交差点(交差点名標なし)の手前にある熊本市中心部方面から来た方に対して示されている案内標識には左折後の道が熊本県道113号玉名・植木線である旨が記されているだけであり、しばらく走ると国道3号線(国道208号線重用)植木バイパスに入ることは一切記されていないからである(2022年〔令和4年〕9月撮影の「Googleストリートビュー」による)が、熊本市北区植木町投刀塚/投刀塚バス停南交差点(交差点名標なし)の手前にある熊本市中心部方面から来た方に対して示されている案内標識には左折後の道は大牟田市に通じることが記されていることを考えると改善する必要があるのではないのだろうか。

注10: