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ニュースダイアリー・2023年(令和5年)1月分
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1月28日(土曜日)…1件
分野 | 関係 都道府県名 |
出来事 | 概要 |
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市区郡町村 | 広島県 | 福山市で17年ぶりに新たな町字が発足する。 | 福山市が1991年(平成3年)から進めてきた水呑三新田土地区画整理事業の換地処分が1月27日に完了したことを受けて本日水呑三新田土地区画整理事業実施区域の町字が水呑町から水呑町三新田一〜二丁目に変更された。 水呑三新田土地区画整理事業は福山市中心部の南方約5kmの芦田川右岸に沿った広大な田園地帯を対象区域として実施されたものである。着手時点では福山市中心部との往来は県道22号福山・鞆線に頼るしかなかった(注1)のだが、区画整理実施区域を貫いている県道380号水呑・手城線が整備されたこと(注2)により利便性が大きく向上し、区画整理実施区域には多くの民家が建ち並ぶようになった。 今回発足した水呑町三新田は県道380号水呑・手城線を境に西側が一丁目、東側が二丁目に分かれている。住居表示は実施しないため所在地表記は福山市水呑町三新田X丁目Y番地となる。また、2022年(令和4年)12月には日本郵便(東京都千代田区大手町二丁目)によって町域郵便番号として720-0830が割り当てられており、福山市水呑町三新田に住んでいる方や福山市水呑町三新田に所在する事業所に郵便物を出したり荷物を送ったりする場合は「720-0830 福山市水呑町三新田X丁目Y番地」というように宛先を書くようになる。 福山市において新しい町字が発足したのは2006年(平成18年)4月10日広島県告示第467号により発足した神辺町新十九・神辺町新道上以来約17年ぶりとなる(注3)。 (出典) ・福山市公式サイト ・日本郵便公式サイト |
1月29日(日曜日)…1件
分野 | 関係 都道府県名 |
出来事 | 概要 |
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道路 | 岡山県 | 国道180号線総社バイパスの一部区間が開通する。 | 総社市中心部の国道180号線の交通渋滞の緩和を目的として国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所(岡山市北区富町二丁目)が建設を進めている国道180号線総社パイパス(注4)のうちの総社市総社/北國府交差点〜総社市小寺/小寺交差点間1.9km(おおよその経路はこちら)が本日午後3時開通した。 国道180号線総社バイパスは全区間上下4車線で計画されているが今回の開通区間は下り線を用いての暫定上下2車線での開通となっている。総社市総社/北國府交差点以東については2008年(平成20年)3月22日に開通した時から上下4車線になっている国道180号線総社パイパスとしては初めての暫定上下2車線での開通となるわけであるが、国道180号線総社パイパスを通って岡山方面と高梁方面を往来するのは遠回りになることや開通区間の終点となる総社市小寺/小寺交差点では上下2車線で整備されている総社市道門田・小寺本線と接続していること、総社市小寺/小寺交差点以西が未開通のままになっている現状では国道180号線総社パイパス沿線地域(総社市泉・刑部・小寺・福井)と岡山方面を往来する方の通行が大半を占めることが見込まれていることなどが背景として考えられる。 今回の総社市総社/北國府交差点〜総社市小寺/小寺交差点間の開通により国道180号線総社バイパスの残る未開通区間は総社市小寺/小寺交差点〜総社市井尻野間1.7kmとなったが、現在のところ開通予定時期についての発表はなく、国道180号線総社バイパスが全線開通する時期は未定のままになっている。 (出典) ・国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所の報道発表資料(PDF文書) |
(注釈コーナー)
注1:福山市が水呑三新田土地区画整理事業に着手した1991年(平成3年)時点では芦田川右岸に存する福山市水呑町と福山市中心部が存する芦田川左岸を結ぶ橋としては上流から順に県道22号福山・鞆線が通る水呑大橋(全長:358.2m)と福山市道千代田・水呑線が通る小水呑橋(全長:410.0m)、福山市道水呑・箕島幹線が通る河口大橋(全長:454.2m)の三つがあったのだが、下表に示すように水呑大橋以外は有用とは言い難い状況があったのである。
橋梁名 | 概要 |
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小水呑橋 | ・なぜか道幅を狭くし、1,7m以上の幅を有する自動車が通れないように作られていること。 ・自動車については芦田川右岸から芦田川左岸にしか進めない一方通行規制がかけられていること。 ・大型車の通行は禁止されていること。 |
河口大橋 | ・福山市中心部と福山市水呑町を往来するには遠回りになること。 |
この結果、福山市中心部と福山市水呑町を往来する場合有用だと言える道は県道22号福山・鞆線だけになったというわけである。
注2:広島県道380号水呑・手城線は福山市水呑町三新田一丁目/福山商業高校入口交差点を起点、福山市南手城町四丁目/入江大橋北詰交差点を終点とする一般県道路線で、1996年(平成8年)4月25日広島県告示第469号により発足している。発足時点では福山市水呑町三新田一丁目/福山商業高校入口交差点〜福山市箕島町/新涯6丁目交差点間が未開通だったが、2003年(平成15年)3月20日に全線開通し、沼隈半島東岸部と福山市中心部・東部・北部を結ぶ幹線道路として有用な存在になっている。
注3:福山市神辺町新十九・神辺町新道上は福山市神辺町西部で行われていた区画整理の換地処分により発足した町字である。福山市神辺町新十九は福山市神辺町十九軒屋の一部地域をもって、福山市神辺町新道上は福山市神辺町十九軒屋・道上の各一部地域をもってそれぞれ設定されている。小字扱いなのだが丁目設定もある(神辺町新十九については一〜二丁目が、神辺町新道上については一〜四丁目がそれぞれ設定されている。変更前の町字は下表参照)。
町字名 | 小字名 | 変更前の町字 |
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神辺町新十九 | 一丁目 | 神辺町十九軒屋の一部 |
二丁目 | 神辺町十九軒屋の一部 | |
神辺町新道上 | 一丁目 | 神辺町十九軒屋・道上の各一部 |
二丁目 | 神辺町道上の一部 | |
三丁目 | 神辺町十九軒屋・道上の各一部 | |
四丁目 | 神辺町道上の一部 |
※ちなみに福山市神辺町新十九・神辺町新道上に相当する地域は1ヶ月半の間に二度も所在地表記が変更された稀有な地域でもある(もう一つの所在地表記変更の理由は2006年〔平成18年〕3月1日に福山市が深安郡神辺町〔1929〜2006〕を編入したことである)。2005年(平成17年)3月に福山市議会と深安郡神辺町議会がともに合併関連議案を可決し、合併が決定したこと(2005年〔平成17年〕8月8日総務省告示第859号により確定)や2005年(平成17年)4月28日には区画整理実施地域における代表的施設である大型商業施設・フジグラン神辺(福山市神辺町新道上二丁目)が開業していることを考えるとこのようになることに対する覚悟を持っていた方は少なくなかったのではないかと思うのだがどうであろうか。
注4:国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所としては国道180号線総社バイパスを国道180号線総社・一宮バイパスと呼称しているのだが、岡山市北区門前/小山交差点付近〜総社市窪木/県立大学入口交差点間は現道と重用していることから本サイトとしては岡山市北区門前/小山交差点付近以東を国道180号線一宮バイパス、総社市窪木/県立大学入口交差点以西を国道180号線総社バイパスとそれぞれ呼称することにしている。