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ニュースダイアリー・2024年(令和6年)7月分

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7月1日(月曜日)… 件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 岐阜県
愛知県
三重県
東海ラジオ放送がエフエム放送局転換実証実験を開始する。 岐阜・愛知・三重各県を放送区域としている民間中波放送局・東海ラジオ放送(SF、名古屋市東区東桜一丁目)は本日、エフエム放送局に転換するに当たってどのような影響が出るのかなどを調べるエフエム放送局転換実証実験を開始した。
東海ラジオ放送の中波中継局で本日からのエフエム放送局転換実証実験の対象となったのは恵那・下呂・上野各中波中継局であり、本日午前0時をもって運用を休止した。この後来月1日には新城・豊橋両中波中継局も運用を休止する予定となっており、本局(あま市七宝町下田。周波数:1332kHz)だけ中波放送を継続するという形のエフエム放送局転換を目指している東海ラジオ放送のエフエム放送局転換実証実験の結果が注目されるところである
(注1)
なお、本日から運用を休止した中波中継局のうち恵那中波中継局(恵那市大井町。周波数:801kHz)と上野中波中継局(伊賀市緑ヶ丘西町。周波数:1557kHz)は東海ラジオ放送の前身の民間中波放送局(恵那中波中継局…ラジオ東海
(注2)〔RTC、岐阜市上加納山〕/上野中波中継局…近畿東海放送(注2)〔KTB、津市中央〕)から東海ラジオ放送に継承された中波中継局であり、東海ラジオ放送の前身の民間中波放送局が所有していた中波中継局は全て運用を休止することになった(注3)
(出典)
総務省公式サイト内の中波中継局運用休止にかかる特例措置について触れたページ
東海ラジオ放送公式サイト

7月5日(金曜日)…3件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 兵庫県 県道728号但馬空港インター線が認定される。 北近畿・豊岡自動車道(注4)(国道483号線豊岡道路及び日高・豊岡南道路(注4))但馬空港インターチェンジ(豊岡市上佐野)と国道312号線を結ぶ県道728号但馬空港インター線が2024年(令和6年)7月5日兵庫県告示第642号により認定された。
路線認定と同時の区域決定は見送られたのだが北近畿・豊岡自動車道(注4)(国道483号線豊岡道路及び日高・豊岡南道路(注4))但馬空港インターチェンジ(豊岡市上佐野)と国道312号線を結ぶ路線としていることから県道50号但馬空港線のうちの豊岡市上佐野/但馬空港インター前交差点豊岡市上佐野/但馬空港入口交差点間を継承するものと思われる。
この県道728号但馬空港インター線の路線認定議案は第347回定例兵庫県議会(2020年〔令和2年〕2月18日〜3月25日)で提出され、可決されていたのだが、4年半近く経ってようやく路線認定への運びとなった。第347回定例兵庫県議会終了直後の認定とならなかったのは
(出典)
2024年(令和6年)7月5日付「兵庫県公報」第529号(PDF文書)
兵庫県議会公式サイト
道路 兵庫県 県道50号但馬空港線の終点が変更される。 但馬飛行場(愛称:但馬空港またはコウノトリ但馬空港。豊岡市岩井)と国道312号線を結んでいた県道50号但馬空港線の終点が2024年(令和6年)7月5日兵庫県告示第643号により国道312号線との交点(豊岡市上佐野/但馬空港入口交差点)から北近畿・豊岡自動車道(注4)(国道483号線豊岡道路)豊岡出石インターチェンジ(建設中。豊岡市戸牧)に変更された。
兵庫県としては県道50号但馬空港線の終点(経路)変更の理由を明らかにしていないのだがこれまでの県道50号但馬空港線の経路(それはこちら)は但馬飛行場と豊岡市中心部を往来するのには遠回りになっていたことや途中で二度右左折を経る必要があったこと、JR山陰本線との平面交差箇所(下納屋踏切〔豊岡市上佐野〕)があることなどの問題点を抱えていた。そこで
(出典)
2024年(令和6年)7月5日付「兵庫県公報」第529号(PDF文書)
道路 兵庫県 県道727号豊岡インター線が県道727号豊岡出石インター線に改称される。 国道426号線と北近畿・豊岡自動車道(注4)(国道483号線豊岡道路)豊岡出石インターチェンジを結んでいる県道727号豊岡インター線が2024年(令和6年)7月5日兵庫県告示第644号により県道727号豊岡出石インター線に改称された。
(出典)
2024年(令和6年)7月5日付「兵庫県公報」第529号(PDF文書)

7月8日(月曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 北海道 エフエムくりやまが開局する。
(出典)

7月16日(火曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 広島県 県道50号本郷・久井線仏通寺旧道のうちの自動車通行可能区間が区域から外される。 三原市本郷南五丁目と三原市久井町坂井原を結ぶ県道50号本郷・久井線の仏通寺旧道について、自動車通行可能区間(本郷側のおおよその区域はこちら/久井側のおおよその区域はこちら)が2024年(令和6年)7月16日広島県告示第712号により区域から外された。
県道50号本郷・久井線仏通寺旧道は県道50号本郷・久井線の後半部分の狭隘箇所を回避し、国道2号線と三原市北部を結ぶ有用な幹線道路を確保することを主たる目的として建設された県道50号本郷・久井線仏通寺バイパス(2007年〔平成19年〕9月23日全線開通)に相対する道路である。仏通寺バイパスが開通した後も県道50号本郷・久井線のまま存続していたが2015年(平成27年)7月15日に一部区間が道路損壊を理由に通行止めになってからは紅葉の名所として知られる仏通寺(三原市高坂町許山)へのアクセス道路としての役割を有する本郷区間と鶏肉加工場などへのアクセス道路としての役割を有する久井区間に
自動車通行可能区間は分断される格好になっている。
このため県道50号本郷・久井線として留め置く必要はなくなっていたのだが仏通寺の南西約700mのところまでの道路整備が完成したこと
(注1601)や三原市が自動車通行可能区間を引き取ることを目的として本郷区間・久井区間それぞれについて市道路線を発足させたこと(本郷区間…高坂町78号線/久井区間…久井町坂井原93号線)などから今回の措置に至ったものである(注1602)
この結果、2015年(平成27年)7月15日から現在に至るまでずっと通行止めになっている部分だけが県道50号本郷・久井線として留め置かれる格好になった
のだがその部分は狭い、高い崖の上を通っているが安全施設が十分整備されていない、軽自動車でも一度で通過できないような急な屈曲がある、災害の危険性がある、不法投棄や死体遺棄の現場になる恐れがあるなどの問題点を抱えている。それでも広島県が引き続き管理することにしたのは広島県としては管理放棄する意向を持っているものの何らかの事情で現在に至るまで状況が整わないことが考えられる(注1603)。同じような事例は最近岡山県でも見られた(注1604)のだが、果たして県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の通行止め区間は今後どうなっていくのであろうか。引き続きその動向には注目していきたいところである(注1605)
(出典)
2024年(令和6年)7月16日広島県告示第712号(PDF文書)
デジタルマップみはら(利用許諾画面)
ひろしま道路ナビ(道路情報防災システム)
広島県公式サイト内「県政への御意見」2024年(令和6年)1月分(市民からの意見に対して県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の通行止め区間について廃道にする方向であることを表明している)

7月26日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 静岡県 県道163号東柏原・沼津線と県道164号西椎路・松長線が廃止される。 県道163号東柏原・沼津線と県道164号西椎路・松長線が2024年(令和6年)7月26日静岡県告示第524号により廃止された。
(出典)
2024年(令和6年)7月26日静岡県告示第524号(PDF文書)

7月29日(月曜日)… 件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 宮城県 おおさきエフエム放送が放送を再開する。 宮城県北部の大崎市を主たる放送区域としているコミュニティ放送局・おおさきエフエム放送(愛称:OCR FM835。大崎市古川十日町)が本日午後1時から放送を再開した。
おおさきエフエム放送は2013年(平成25年)6月15日に開局した、宮城県では9番目に開局したコミュニティ放送局である。しかし、宮城県北部の中心都市であり交通の要衝にもなっている大崎市を主たる放送区域としているにもかかわらず本社・演奏所を大崎市中心部から大崎市郊外に移転させたり
(注2901)愛称を変更したり(注2902)するなどどうかと思う面がいくつも見られていた(注2903)。そして今年3月29日午後5時をもって機器調整と本社・演奏所移転を理由として放送を休止した。
(出典)
おおさきエフエム放送公式サイト
・みむめもーど(今年3月2日投稿の記事「FMあおぞら閉局」で大崎エフエム放送の状況について記している箇所がある)
ラジオ 山口県 山口放送が中波放送の運用を休止する。 山口県を放送区域としている民間中波放送局・山口放送は本日午後0時をもって本局(周南市大津島。周波数:765kHz)の運用を休止し、1956年(昭和31年)4月1日に開局してから約68年4ヶ月、日数に換算すれば2万4,957日に及ぶ中波放送の歴史に一旦終止符を打った。
山口放送の中波放送運用休止はエフエム放送局に転換するに当たってどのような影響が出るのかなどを調べるエフエム放送局転換実証実験の一環として行われるものである。2015〜2021年(平成27年〜令和3年)に山口県内の14箇所にエフエム補完中継局を設置していった山口放送はエフエム放送局への転換を目指していることを感じさせていたが、
エフエム放送局転換実証実験においては全ての中波中継局の運用を休止すること(無論参加した民間中波放送局では唯一)を表明し、その態度を明確にさせていた。
山口放送は本日未明(午前1時〜午前4時)に放送休止を設定しており、本日午前1時の放送終了をもって中波放送の運用を休止することもできたのだがそのようにしなかったのは多くの方が起きている時間帯に運用を止めたほうが好ましいと判断したことが背景にあるものと思われる。
山口放送は公式サイトにおいてエフエム放送局に転換することを表明しており、恐らく何も問題がなければ中波放送は再開されることなく廃止される方向に進むのではないかと思われるのだが山口県は早くから高齢化が進んでいることや90.1MHz以上の周波数を用いたエフエム中継局の放送が受信できるラジオ受信機がどれだけ普及しているのかが分からないこと、幹線道路のトンネルではエフエム補完放送が受信できないところが多いこと、エフエム放送局では政見放送が流せないこと、そして対抗関係にあるエフエム山口(FMY、山口市緑町)の経営に大きな影響を及ぼす恐れがあることなどを考えると順調にエフエム放送局への転換が進むかどうかはまだ分からないといったところである。ともあれ山口放送の大胆な施策の今後が注目されるところである。
(出典)
総務省公式サイト内の中波中継局運用休止にかかる特例措置について触れたページ
山口放送公式サイト

(注釈コーナー)

注1:東海ラジオ放送のエフエム放送局転換実証実験については記すまでもなくいくつも問題点が存在する。民間中波放送局全体に当てはまるものと東海ラジオ放送だけに当てはまるものをそれぞれ挙げると下表の通りになる。

範囲 記事
民間中波放送局全体 ・エフエム放送局では政見放送が流せないという規定(公職選挙法第150条による)を改正したり幹線道路のトンネルでもエフエム補完放送を流せるようにしたりするなど周辺整備を行う必要があったのにそれが進んでいないこと。
・エフエム補完中継局の整備がかなり進んでいるのに結局参加しなかったところが少なくないこと。
・中波放送を止めることは高齢者を蔑ろにすることだという認識が根強いこと。
・まだ90.1MHz以上の周波数を用いたエフエム中継局の放送を受信できないラジオ受信機を使っている方が多いこと。
・エフエム補完放送がどれだけ認知されているのか未知数であること。
・どの時間で実験の対象とした中波中継局の運用を止めるのか公表したところが少ないこと。
・地形的な問題などで近隣の中波中継局やエフエム補完中継局からの電波が受信できないところが生じること。
東海ラジオ放送 ・岐阜・愛知・三重各県を放送区域としているにもかかわらずエフエム補完中継局は愛知県内の2箇所(名古屋・豊橋)にしか設置していないこと。
・愛知県内の2箇所にしかエフエム補完中継局を設置していない状態でエフエム放送局転換実証実験においては当初本局以外の中波中継局の運用休止を目指していたこと。
エフエム放送局転換実証実験の対象になった中波中継局のうち下呂・上野両中波中継局については地形的な事情から名古屋・豊橋両エフエム中継局からの電波が届かない地域が生じる可能性があること。
・実験の対象とした中波中継局の運用休止時間を公表した点については評価したいのだがなぜ放送終了(月曜日午前2時15分)より前に運用を休止するのかきちんとした説明を行っていないこと。
・今後岐阜・愛知・三重各県のどこにエフエム補完中継局を設置し、大半の民間中波放送局がエフエム放送局に転換するとしている2028年(令和10年)秋を迎えるのか全く公表していないこと。
・恵那・上野両中波中継局は前身会社から継承したものであり、前身会社から受け継いだものを切り捨てる格好になって好ましくないと見られる恐れがあること。

東海ラジオ放送は三大都市(東京・名古屋・大阪)に本社を置いている民間中波放送局8社で唯一エフエム放送局転換実証実験に参加した放送局である。中波中継局・エフエム補完中継局とも複数有していることやエフエム放送局転換時点での姿勢を明確にしていることがエフエム放送局転換実証実験に参加した理由として考えられるのだが、果たしてどのような結果が得られるのだろうか。

注2:ラジオ東海・近畿東海放送とも廃業時点、すなわち東海ラジオ放送が開局した1960年(昭和35年)4月1日時点の社名を記している。また、ラジオ東海・近畿東海放送とも本社・演奏所の所在地は現在の地名で記している。

注3:ラジオ東海・近畿東海放送とも本局の他には中継局は一つしか有していなかった。それぞれの本局は東海ラジオ放送に継承されることなく東海ラジオ放送開局に伴う廃業をもって廃止されている。

注4:北近畿・豊岡自動車道は国道483号線でもあるのだが北近畿・豊岡自動車道と国道483号線の起点・終点は全く正反対になっている。北近畿・豊岡自動車道は起点が丹波市、終点が豊岡市になっているのに対して国道483号線は起点が豊岡市、終点が丹波市になっている。そのため国道483号線○○道路と記す場合は豊岡市→丹波市の順で記すことにしている。

注1601:広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の本郷区間の全線の改良が仏通寺の南西約700mのところまでになったのは広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道が仏通寺の境内を通り抜けていることや地形的・地理的事情から迂回路を建設することは不可能だったからである。

注1602:広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道では2021年(令和3年)頃から広島県が管理していることを示す物件(県道標識や異常気象時通行規制予告標識、電光掲示板など)の撤去が行われており、広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の自動車通行可能区間の三原市への移管は時間の問題となっていた。

注1603:そのためか「ひろしま道路ナビ(道路情報防災システム)」における広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の通行止め規制に関する記載には次に挙げるような特色が見られる。
・終了予定日は「未定」ではなく時期を示していること(今年7月16日現在では2025年〔令和7年〕12月下旬になっている)。
・示していた終了予定時期が近付くと何の説明もなく延期する。
広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の通行止め規制は本文で触れた状況から考えれば解除させる必要性はないと言って良いのだが、今挙げたような奇妙な状況が見られるのは広島県としては管理放棄したいのだが状況がなかなか整わないでいることを感じさせる。

注1604:岡山県であった事例は2009年(平成21年)11月15日から現在に至るまで落石を理由として通行止めが続いている岡山県道50号北房・井倉・哲西線無明谷旧道のうちの有刺鉄線付き鉄柵で封鎖している部分(おおよその区域はこちら)について2024年(令和6年)3月29日岡山県告示第133号で迂回路(阿新広域営農団地農道〔通称:阿新広域農道〕)を区域に編入したにもかかわらず区域から除外しなかったというものである。岡山県道50号北房・井倉・哲西線無明谷旧道の通行止め区間は本来はもう少し長い(おおよその区域はこちら)のだが北房側の有刺鉄線付き鉄柵が置いてある場所は新見市道舟ヶ谷線(但しどこかへ通り抜けられないことや道路状況が芳しくないことなどから入口は封鎖されている)が分岐する場所であることから北房側の有刺鉄線付き鉄柵が置いてある場所に管理者境を設けたものと思われる。

注1605:広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の通行止め区間については広島県は管理放棄する意向を持っていることはこれまで何度も記した通りであるが、そこで問題になってくるのは本郷側通行止め区間起点から300mほど久井方面に進んだところから分岐する馬の背林道の存在である。馬の背林道は近畿中国森林管理局広島森林管理署(広島市中区吉島東三丁目)が管理しているのだが、そのことから少なくとも本郷側通行止め区間起点から馬の背林道との分岐点までの部分(おおよその区域はこちら)は馬の背林道に編入し、近畿中国森林管理局広島森林管理署の管理下に置かれるのではないかと私は考えている(もしそうなれば本郷側通行止め区間起点には門扉が設置されることになるであろう)。その他の部分については遊歩道に転用する、林道に転用する、廃道化を進めるなどが考えられるが果たしてどのような処遇を行うのであろうか。

広島県道50号本郷・久井線仏通寺旧道の本郷側通行止め区間起点の脇にあるその先の区間の重量制限を予告した標識。
馬の背林道の存在が標識からうかがえる。

注2901:おおさきエフエム放送の開局当初の本社・演奏所は大崎市古川七日町にあったが、2019年(令和元年)に大崎市役所三本木庁舎内に移転している。

注2902:おおさきエフエム放送の開局当時の愛称はBikki-FMだったが2021年(令和3年)4月1日に現在の愛称に変更している。

注1603:

注1604:

注1605:

注1602:

注1603: