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11月1日(金曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
記事 備考
道路 新潟県 関越自動車道小出インターチェンジが魚沼インターチェンジに改称される。 東京都練馬区と新潟県長岡市を結ぶ関越自動車道にあるインターチェンジの一つである小出インターチェンジが本日魚沼インターチェンジ(魚沼市干溝)に改称された。
小出インターチェンジは1982年(昭和57年)12月2日に関越自動車道小出インターチェンジ〜越後川口インターチェンジ
(注1)(長岡市西川口)間が開通した時に供用を開始した。小出インターチェンジという名称は供用開始時点における所在自治体名である北魚沼郡小出町(1896〜2004)に由来するものであるが2004年(平成16年)11月1日に北魚沼郡小出・堀之内両町及び入広瀬・守門・広神・湯之谷各村が統合して魚沼市が発足したことで小出という地名は施設名称(注2)と小出島という魚沼市の町字以外では用いられなくなった(注3)。それに加えて北魚沼郡小出町→魚沼市の代表駅であるJR上越線・只見線小出駅(魚沼市四日町)は小出駅に停車駅を設置しなかったJR上越新幹線(注4)の開業(1982年〔昭和57年〕11月15日)などが原因で現在では優等列車の通らない駅となっており(注5)、(語弊はあるかもしれないのだが)小出という地名の存在感低下は否めない状況となっていた。
そこで小出インターチェンジのある魚沼市では2022年(令和4年)秋頃から魚沼市中心部の最寄りインターチェンジである小出インターチェンジを魚沼インターチェンジに改称しようという声が上がった。意識調査の実施や名称変更検討会の設置とそこでの議論、施設管理者の東日本高速道路(NEXCO東日本。東京都千代田区霞が関三丁目)への要望活動を経て魚沼市発足20周年となる本日の改称と相成ったものである。
改称日となった本日は小出インターチェンジ改め魚沼インターチェンジで記念式典が開催され、インターチェンジの新たな門出を祝った。

改称に向けて積極的に動いた魚沼市はこの名称変更で約16億円の経済波及効果を見込んでいるとのことであるが、どのような効果を見せるのか今後が注目されるところである。
(出典)
東日本高速道路新潟支社の報道発表資料
魚沼市公式サイト
NHK新潟放送局公式サイト
高知県 県道211号黒岩・東浜線が廃止される。 安芸市井ノ口甲と安芸市矢ノ丸一丁目を結んでいた県道211号黒岩・東浜(注6)線(おおよその経路はこちら)が2024年(令和6年)11月1日高知県告示第651号により廃止され、通過自治体である安芸市に移管された。
県道211号黒岩・東浜線は1959年(昭和34年)4月20日高知県告示第252号により発足した県道路線であり、発足以来約65年半にわたって安芸市中心部を南北に貫く県道路線として多くの方々に利用されてきた。しかし、起点の安芸市井ノ口甲/井ノ口公民館前交差点(信号機・交差点名標なし)で接続していた県道29号安芸・物部線が安芸川右岸に経路を変更したために起点で接続する道路は安芸市道安芸・井ノ口線に再編されたことや全線にわたって県道29号安芸・物部線と並行することになったこと、更に県道211号黒岩・東浜線の西方を県道389号安芸中インター線が並行して通ることになったことから重要性が県道29号安芸・物部線や県道389号安芸中インター線に劣る
(注7)県道211号黒岩・東浜線を安芸市に移管することになったものと思われる。
県道211号黒岩・東浜線は路線廃止→安芸市移管後は安芸市道矢ノ丸・黒岩線に再編され、引き続き安芸市中心部を南北に貫く幹線道路として活用されることになっている。
(出典)
2024年(令和6年)11月1日付「高知県公報」第10,684号(PDF文書)
高知県議会公式サイト
安芸市公式サイト
ラジオ 富山県 エフエム (出典)

(注釈コーナー)

注1:越後川口インターチェンジは供用開始時点からサービスエリア(名称は越後川口サービスエリア〔長岡市西川口〕)を併設している。東京方面から来た場合も長岡方面から来た場合も越後川口サービスエリアを利用した後に越後川口インターチェンジから退出することはできるが越後川口インターチェンジから流入して越後川口サービスエリアを利用し、東京方面または長岡方面に向かうことはできない構造になっている。

注2:小出という地名を付けた施設としては小出インターチェンジ・小出駅以外には小出郵便局(魚沼市小出島)や新潟県立小出高等学校(魚沼市青島)、魚沼市立小出病院(魚沼市日渡新田)などがある。

注3:魚沼市の町字で魚沼市発足のための統合に参加した自治体の名称が入ったものは小出島と湯之谷芋川の二つだけである。但し小出島は北魚沼郡小出町時代からずっと使われ続けているのに対して湯之谷芋川は北魚沼郡湯之谷村時代(1901〜2004)には芋川という大字だったのに魚沼市発足の際になぜか湯之谷芋川に改称されるという歴史を持っており、状況は対照的なものになっている。

注4:もし小出駅に上越新幹線の停車駅を設置した場合、東京方面と新潟方面を結ぶのに遠回りな経路になることや小出駅から上越線で8.9km東京方面に行ったところにある浦佐駅(南魚沼市浦佐)が上越新幹線停車駅となったことから小出駅への上越新幹線停車駅設置は見送られたものと思われる。

注5:小出駅を通る優等列車は2014年(平成26年)3月15日実施のJRグループのダイヤ改正で上野〜青森間を結んでいた客車寝台特急列車「あけぼの」号(1970〜2014)が廃止されたことをもって消滅している。もっとも、「あけぼの」号は小出駅を深夜・早朝に通過していたため小出駅に停車して利用者の乗降を扱うことはしていなかった。

注6:路線名称にある黒岩は安芸市井ノ口乙の小字、東浜は安芸市中心部にある町字である。

注7:高知県道29号安芸・物部線は未改良区間が少なくない上に安芸市尾川乙〜香南市香我美町撫川間が未開通のままになっていることから有用な道路になっているとは言い難いのだが整備や維持・管理に必要な費用を50%まで国土交通省が補助する主要地方道に指定されている。また、高知県道389号安芸中インター線は安芸市役所(安芸市土居)と現在建設中の阿南・安芸自動車道(国道55号線安芸道路)安芸中インターチェンジ(仮称。安芸市東浜)、国道55号線(国道493号線重用)を結ぶ路線であり、現在整備が積極的に進められているところである。そのように考えると高知県道211号黒岩・東浜線の重要性は高知県道29号安芸・物部線や高知県道389号安芸中インター線に比べると低くなることは否めないのではないのだろうか。