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用語集
【異常気象時通行規制区間】(いじょうきしょうじつうこうきせいくかん)
事前通行規制区間とも称する。大雨や強風、高波などで通行に危険が生じる恐れがあるところについてその危険が生じる恐れが発生した時通行規制を行う区間を指す。岐阜県加茂郡白川町河岐の国道41号線で観光バス2台が集中豪雨により発生した土砂崩れに巻き込まれた飛騨川バス転落事故(1968年〔昭和43年〕8月18日。死者・行方不明者104人)を契機に制定された。
国土交通省管理路線の異常気象時通行規制予告標識(三原市糸崎八丁目)
島根県管理路線の異常気象時通行規制予告標識(江津市川平町南川上)
岡山県・岡山市・新見市管理路線の異常気象時通行規制予告標識(笠岡市神島外浦)
広島県・広島市・三次市管理路線の異常気象時通行規制予告標識(三次市秋町)
各地の異常気象時通行規制起点で見られた差し込み式の道路情報板(左:総社市槙谷/右:広島県神石郡神石高原町坂瀬川)
広島県の異常気象時通行規制起点で見られる電光道路情報板(福山市新市町藤尾)
遊歩道(県道路線の通行不能区間)に設置されている道路情報板(山口市阿東篠目)
【○○エフエム中継局】(えふえむちゅうけいきょく)
中波放送局のうち受信環境改善や災害対策を目的としてエフエム電波を用いて放送している中継局を指す。エフエム補完中継局と称することもある。中国地方では現在NHK松江放送局(松江市灘町)・NHK岡山放送局(岡山市北区駅元町)・NHK広島放送局(広島市中区大手町二丁目)と民間中波放送局全4社、すなわち山陰放送(BSS、米子市西福原一丁目)・RSK山陽放送(RSK、岡山市北区天神町)・中国放送(RCC、広島市中区基町)・山口放送(KRY、周南市徳山)がエフエム中継局を開局させている(NHK松江・岡山・広島各放送局についてはラジオ第一のみ)。大半のエフエム中継局は2014年(平成26年)以降に使用されるようになった周波数帯(90.1〜95.0MHz)に中継局で使用している周波数を設定しているため少なくとも76.0〜95.0MHzの範囲の周波数が受信できるラジオ受信機でないと聴けないことには注意が必要である。
なお、中国地方にあるエフエム中継局は下表の通りである。
※「周波数」欄の単位は全てMHzである。
県名 | 放送局名 | 中継局名 | 所在地 | 周波数 | 開局年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
鳥取県 | NHK鳥取放送局 | ― | ― | ― | ― | 現在のところ開局計画はない。 |
山陰放送 | 鳥取 | 東伯郡湯梨浜町白石 | 92.2 | 2017年 (平成29年) 3月1日 |
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島根県 | NHK松江放送局 (ラジオ第一) |
赤名 | 飯石郡飯南町下赤名 | 87.5 | 2015年 (平成27年) 12月17日 |
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隠岐 | 隠岐郡隠岐の島町上西 | 79.4 | 2014年 (平成26年) 12月22日 |
中国地方初のエフエム補完中継局。 | ||
来島 | 飯石郡飯南町野萱 | 89.2 | 2015年 (平成27年) 12月17日 |
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頓原 | 飯石郡飯南町佐見 | 88.0 | 2015年 (平成27年) 12月17日 |
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日原 | 鹿足郡津和野町枕瀬 | 80.3 | 2019年 (平成31年) 1月9日 |
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浜田 | 浜田市三隅町室谷 | 81.7 | 2021年 (令和3年) 3月11日 |
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山陰放送 | 松江 | 松江市枕木町 | 87.1 | 2018年 (平成30年) 10月1日 |
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岡山県 | NHK岡山放送局 (ラジオ第一) |
高梁 | 高梁市松山 | 89.6 | 2021年 (令和3年) 3月1日 |
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RSK山陽放送 | 岡山 | 岡山市南区郡 | 91.4 | 2018年 (平成30年) 3月21日 |
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広島県 | NHK広島放送局 (ラジオ第一) |
大崎 | 豊田郡大崎上島町中野 | 90.9 | 2022年 (令和4年) 3月31日 |
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尾道 | 尾道市向島町 | 93.6 | 2022年 (令和4年) 2月28日 |
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中国放送 | 広島 | 広島市南区黄金山町 | 94.6 | 2015年 (平成27年) 12月1日 |
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久井 | 世羅郡世羅町小世良 | 94.6 | 2017年 (平成29年) 10月1日 |
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西条 | 東広島市八本松町篠 | 94.6 | 2020年 (令和2年) 3月1日 |
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福山 | 福山市千田町千田 | 94.6 | 2016年 (平成28年) 10月1日 |
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三次 | 三次市粟屋町 | 94.6 | 2018年 (平成30年) 9月30日 |
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山口県 | NHK山口放送局 | ― | ― | ― | ― | 現在のところ開局計画はない。 |
山口放送 | 周南 | 防府市牟礼 | 92.3 | 2015年 (平成27年) 7月21日 |
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山口鴻ノ峯 | 山口市上宇野令 | 92.3 | 2018年 (平成30年) 11月12日 |
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阿東 | 山口市阿東地福下 | 92.3 | 2017年 (平成29年) 9月23日 |
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岩国 | 岩国市御庄 | 92.3 | 2017年 (平成29年) 4月23日 |
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宇部 | 宇部市小串 | 92.3 | 2018年 (平成30年) 4月11日 |
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下関 | 下関市みもすそ川町 | 92.3 | 2017年 (平成29年) 5月21日 |
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周防大島 | 大島郡周防大島町西安下庄 | 92.3 | 2018年 (平成30年) 12月5日 |
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須佐田万川 | 萩市須佐 | 86.4 | 2018年 (平成30年) 8月29日 |
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豊浦 | 下関市豊浦町厚母郷 | 86.4 | 2017年 (平成29年) 10月23日 |
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豊田 | 下関市豊田町江良 | 86.4 | 2021年 (令和3年) 8月24日 |
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長門 | 長門市日置上 | 86.4 | 2016年 (平成28年) 4月18日 |
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萩 | 萩市椿東 | 86.4 | 2016年 (平成28年) 8月2日 |
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美祢 | 美祢市伊佐町伊佐 | 86.4 | 2015年 (平成27年) 11月29日 |
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柳井 | 光市塩田 | 92.3 | 2016年 (平成28年) 10月12日 |
【海上寸断】(かいじょうすんだん)
海を跨いで設定されている路線で、海に橋がかかっていないために寸断されていることを指す。フェリーボートの設定があるところや橋を架けようとしたが財政難などの理由で凍結されたところもある。なお、中国地方にある海上寸断区間は下表の通りである。
関係 都道府県名 |
路線名称 | 寸断区間起点 | 寸断区間終点 | 備考 |
---|---|---|---|---|
島根県 | 国道485号線 | 隠岐郡隠岐の島町中町 | 隠岐郡西ノ島町美田 | フェリーボートあり。 |
隠岐郡西ノ島町浦郷 | 松江市美保関町七類 | 連絡手段なし。 | ||
県道319号西ノ島・海士線 | 隠岐郡西ノ島町宇賀 | 隠岐郡海士町福井 | 連絡手段なし。架橋計画があるが凍結中。 | |
岡山県 香川県 |
国道30号線 | (岡山県) 玉野市築港一丁目 |
(香川県) 高松市北浜町 |
フェリーボートあり(但し宮ノ浦港〔香川県香川郡直島町宮ノ浦〕で乗り換える必要がある)。 |
広島県 | 国道317号線 | 尾道市因島洲江町 | 尾道市因島田熊町 | フェリーボートあり。 |
尾道市因島大浜町 | 尾道市向島町 | 連絡手段なし。 | ||
国道487号線 | 江田島市能美町高田 | 江田島市津久茂三丁目 | 連絡手段なし。 | |
江田島市江田島町 切串三丁目 |
広島市南区宇品海岸一丁目 | フェリーボートあり。 | ||
県道43号厳島公園線 | 廿日市市宮島口一丁目 | 廿日市市宮島町 | フェリーボートあり。 | |
広島県 愛媛県 |
国道317号線 | (愛媛県) 今治市上浦町井口 |
(広島県) 尾道市瀬戸田町垂水 |
連絡手段なし。 |
山口県 愛媛県 |
国道437号線 | (愛媛県) 松山市三津一丁目 |
(山口県) 大島郡周防大島町伊保田 |
フェリーボートあり。 |
【河川寸断】(かせんすんだん)
あまり見られないことであるが、途中で越える川に橋がかかっていないために寸断されていることを指す。中国地方では鳥取県道/島根県道2号境・美保関線の鳥取県境港市大正町〜島根県松江市美保関町森山間が斐伊川河口部に当たる境水道によって寸断されている例があるだけである。
【起点】(きてん)
記すまでもなく路線の始まる場所を意味するのだが、本サイトにおける起点の地名表記は路線の起点に終点に向かって立った場合、左斜め前方にある町字(原則として郵便番号が設定されているもの)を記している。よって、行政機関が発行する資料とは起点の地名表記が異なる場合があるし起点が同じ場所にあっても路線によっては町字が異なる場合がある。
(例1)同じ場所にあり、町字も同じである場合
地図 | 説明 |
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左の地図は福山市神辺町下御領/国分寺前交差点である。この交差点を広島県道/岡山県道102号下御領・井原線(東方に延びる道)と広島県道181号下御領・新市線(西方に延びる道)が起点にしているが、起点の地名表記はともに福山市神辺町下御領/国分寺前交差点となる。 |
(例2)同じ場所にあるが町字が異なる場合
地図 | 説明 |
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左の地図は府中分かれ交差点である。北東角は福山市三吉町南二丁目、南東角は福山市入船町三丁目、南西角は福山市入船町二丁目、北西角は福山市入船町一丁目に属している。この交差点を国道313号線(北方に延びる道)と広島県道22号福山・鞆線(南方に延びる道)が起点にしているが、国道313号線は南西角の地域が属している町字を、広島県道22号福山・鞆線は南東角の地域が属している町字をそれぞれ起点の地名表記とするという本サイトの規則により国道313号線の起点は福山市入船町一丁目/府中分かれ交差点、広島県道22号福山・鞆線は福山市入船町三丁目/府中分かれ交差点とそれぞれ表記することになる。 |
【○○旧道】(きゅうどう)
バイパスが全線開通した後も何らかの事情で路線名称が変更されていない道路を指す。有名なものとしては国道2号線松永・尾道・木原旧道(松永道路・尾道バイパス・木原道路に対する旧道。広島県が管理している)や国道2号線佐伯旧道(西広島バイパスに対する旧道。広島県〔廿日市市分〕及び広島市が管理している)がある。
【旧道路法】(きゅうどうろほう)
1919年(大正8年)4月10日法律第58号によって公布され、1920年(大正9年)4月1日に施行された道路法を指す。
【距離標】(きょりひょう)
原則として起点からの距離を示す物件。道路管理者や距離によって様々なものがある。
広島県道で見られる、1kmごとに設置されている距離標(三原市須波一丁目)
【県道番号入り案内標識】(けんどうばんごういりあんないひょうしき)
記すまでもなく県道番号が記載された案内標識を指す。県道番号が記されていない案内標識が少なくない中で県道路線の存在を証明する貴重な手段になっている。
広島県道392号中野・駅家線の県道番号が記されている案内標識。
いくつもある案内標識以外にその存在を示すものはない。(福山市加茂町下加茂)
【県道番号再編】(けんどうばんごうさいへん)
国道と違って都道府県道は改廃が激しく、時期によって路線番号が変わることがよくある。主な再編理由を挙げると次の通りになる。
・県道標識(正式名称は都道府県道番号)が制定・導入される前の国道・主要地方道再編に伴う路線番号(整理番号)の付け直し。中国地方では島根県・岡山県・山口県で見られた。
・一般県道の主要地方道への昇格。
・主要地方道の一般県道への降格。例はあまりなく、中国地方ではこれまでに鳥取県道打吹停車場線(1994年〔平成6年〕。26→152)と岡山県道鴨方・矢掛線(1994年〔平成6年〕。64→155)、広島県道庄原・新市線(1982年〔昭和57年〕。44→467)の三例があるだけである。
・県道標識(正式名称は都道府県道番号)の制定(1971年〔昭和46年〕)。中国地方では島根県・岡山県・広島県・山口県が1972年(昭和47年)に、鳥取県が1982年(昭和57年)に県道標識制定・導入に伴う路線番号再編を実施している(このうち鳥取県・島根県・広島県についてはそれぞれの県が発行した資料から実施時期が特定できる。また、その資料から時期が特定できない岡山県・山口県の実施時期も推定できる)。
・他県に跨る路線の路線番号統一。兵庫県と中国地方(該当するのは鳥取県と岡山県)に跨る路線の番号統一(1994年〔平成6年〕実施)がよく知られているが、中国地方で完結する路線でも主要地方道六日市・錦線が既に県道標識(正式名称は都道府県道番号)の制定後の発足だったにもかかわらず島根県と山口県で違う番号を付けていたのを統一したという例がある(島根県道16号/山口県道74号六日市・錦線〔1983〜1994〕→島根県道/山口県道16号六日市・錦線)。
【現行道路法】(げんこうどうろほう)
1952年(昭和27年)6月10日法律第180号により公布され、1952年(昭和27年)12月5日に施行された道路法を指す。
【交差点名標】(こうさてんめいひょう)
信号機のすぐそばに取り付けられている、交差点の名称を記した看板。所在市区町村名やローマ字を記したものもある。信号機がなくてもある例や信号機があってもない例、同じ交差点でも信号機によって名称が異なる例も見られる。
信号機の上に付けている例(福山市横尾町一丁目)
信号機の下に付けている例(福山市三吉町三丁目)
信号機の左に付けている例(庄原市高町)
信号機から少し離したところに付けている例+地名のローマ字表記が入っている例(広島市佐伯区藤垂園)
【国道再編】(こくどうさいへん)
政令で国道を新たに指定したり既存の国道の起点・終点・経路の変更を行ったりすること。よく「国道昇格」と報じることがあるが、併せて起点・終点・経路の変更を行うこともあるため本サイトでは国道再編と表記している。なお、現行道路法における中国地方の国道再編の状況は下表の通りである。
告示年月日/ 告示番号 |
概要 | 該当路線 | 備考 |
---|---|---|---|
1952年(昭和27年)12月4日 政令第477号 |
一級国道5路線の指定 | 一級国道2号線 一級国道9号線 一級国道29号線 一級国道30号線 一級国道31号線 |
即日施行。 |
1953年(昭和28年)5月18日 政令第96号 |
二級国道13路線の指定 | 二級国道179号岡山・鳥取線 二級国道180号岡山・松江線 二級国道181号津山・米子線 二級国道182号広島・松江線 二級国道183号広島・米子線 二級国道184号松江・尾道線 二級国道185号呉・三原線 二級国道186号広島・浜田線 二級国道187号岩国・益田線 二級国道188号徳山・岩国線 二級国道189号岩国空港線 二級国道190号山口・埴生線 二級国道191号下関・益田線 |
即日施行。 二級国道178号舞鶴・鳥取線は名称に「鳥取」が入っているが、終点が兵庫県美方郡射添村(1953〜1955)→兵庫県美方郡美方町(1955〜1961)→兵庫県美方郡村岡町(1961〜1970)と定められていたことやそこから鳥取市まで一級国道9号線と重用するとはされなかったことから中国地方を通っていないと考えて掲載していない。 |
1956年(昭和31年)7月10日 政令第231号 |
二級国道1路線の指定 | 二級国道250号神戸・赤穂・岡山線 | 即日施行。 |
1960年(昭和35年)6月20日 政令第167号 |
二級国道1路線の名称変更 | 二級国道190号山口・埴生線→ 二級国道190号山口・山陽線 |
即日施行。 |
1962年(昭和37年)5月1日 政令第184号 |
二級国道2路線の一級国道への昇格 | 二級国道179号岡山・鳥取線→ 一級国道53号線 二級国道182号広島・松江線→ 一級国道54号線 |
1963年(昭和38年)4月1日施行。 |
二級国道4路線の指定 | 二級国道179号姫路・倉吉線 二級国道182号新見・福山線 二級国道261号広島・江津線 二級国道262号萩・防府線 |
1963年(昭和38年)4月1日施行。 | |
1965年(昭和40年)3月29日 政令第58号 |
一級国道・二級国道の廃止 一般国道発足 |
国道2号線 国道9号線 国道29号線 国道30号線 国道31号線 国道53号線 国道54号線 国道179号線 国道180号線 国道181号線 国道182号線 国道183号線 国道184号線 国道185号線 国道186号線 国道187号線 国道188号線 国道189号線 国道190号線 国道191号線 国道250号線 国道261号線 国道262号線 |
1965年(昭和40年)4月1日施行。 |
1969年(昭和44年)12月4日 政令第280号 |
5路線の指定 | 国道313号線 国道314号線 国道315号線 国道316号線 国道317号線 |
1970年(昭和45年)4月1日施行。 |
4路線の経路変更 | 国道178号線 国道182号線 国道186号線 国道191号線 |
||
1974年(昭和49年)11月12日 政令第364号 |
4路線の指定 | 国道373号線 国道374号線 国道375号線 国道376号線 |
1975年(昭和50年)4月1日施行。 |
1路線の経路変更 | 国道180号線 | ||
1981年(昭和56年)4月30日 政令第153号 |
8路線の指定 | 国道429号線 国道430号線 国道431号線 国道432号線 国道433号線 国道434号線 国道435号線 国道437号線 |
1982年(昭和57年)4月1日施行。 |
1路線の経路変更 | 国道376号線 | ||
1992年(平成4年)4月3日 政令第104号 |
9路線の指定 | 国道482号線 国道484号線 国道485号線 国道486号線 国道487号線 国道488号線 国道489号線 国道490号線 国道491号線 |
1993年(平成5年)4月1日施行。 |
5路線の経路変更 | 国道184号線 国道188号線 国道313号線 国道314号線 国道429号線 |
【車道端点】(しゃどうたんてん)
通行不能区間や未開通区間を有する路線で自動車が進める最終地点を指す。路線によりその地点には違いがあるし、私の主観が入っている場合もある。
広島県道398号新山・府中線の新山側車道端点(福山市駅家町助元)。
丁字路の先に切り通しが見えるがそこへの自動車の進入はどう見ても不可能。
広島県道121号大君・深江線の深江側車道端点(江田島市大柿町大原)。
更に奥に道はしばらく続いているが私有地とのこと。
広島県道391号加茂・福山線バイパスの車道端点(福山市御幸町中津原)。
南方に延伸する準備はなされているがいつ実現するかは不明。
【終点】(しゅうてん)
記すまでもなく路線の終わる場所を意味するのだが、本サイトにおける終点の地名表記は路線の終点に起点に向かって立った場合、右斜め前方にある町字(原則として郵便番号が設定されているもの)を記している。よって、行政機関が発行する資料とは終点の地名表記が異なる場合があるし起点が同じ場所にあっても路線によっては町字が異なる場合がある。
(例1)同じ場所にあり、町字も同じである場合
地図 | 説明 |
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左の地図は福山市駅家町上山守/山守交差点である。この交差点を広島県道392号中野・駅家線(北方に延びる道)と広島県道396号柞磨・駅家線(広島県道463号津之郷・山守線重用。南方に延びる道)が終点にしているが、終点の地名表記はともに福山市駅家町上山守/山守交差点となる。 |
(例2)同じ場所にあるが町字が異なる場合
地図 | 説明 |
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左の地図は今津町3丁目交差点である。北東角は福山市今津町三丁目、南東角は福山市今津町二丁目、南西角は福山市今津町四丁目、北西角は福山市今津町五丁目に属している。この交差点を広島県道48号府中・松永線(北方に延びる道)と広島県道47号鞆・松永線(南方に延びる道)が終点にしているが、広島県道48号府中・松永線は北東角の地域が属している町字を、広島県道47号鞆・松永線は南西角の地域が属している町字をそれぞれ終点の地名表記とするという本サイトの規則により広島県道48号府中・松永線の終点は福山市今津町三丁目/今津町3丁目交差点、広島県道47号鞆・松永線は福山市今津町四丁目/今津町3丁目交差点とそれぞれ表記することになる。 |
【主要地方道再編】(しゅようちほうどうさいへん)
建設省(現:国土交通省)告示で主要地方道を新たに指定したり既存の主要地方道の起点・終点・経路の変更を行ったり逆に主要地方道としての指定を解除したりすること。大体政令による国道再編が実施されて間もない時期に実施される。よく「主要地方道昇格」と報じることがあるが、併せて起点・終点・経路の変更や指定解除を行うこともあるため本サイトでは主要地方道再編と表記している。なお、中国地方における主要地方道再編の状況は次のページで紹介しているので併せてご覧頂きたい。
・第一次指定(1954年〔昭和29年〕1月20日建設省告示第16号)…こちら
・第二次指定(1964年〔昭和39年〕12月28日建設省告示第3,620号)…こちら
・第三次指定(1971年〔昭和46年〕6月26日建設省告示第1,069号)…こちら
・第四次指定(1976年〔昭和51年〕4月1日建設省告示第694号)…こちら
・第五次指定(1982年〔昭和57年〕4月1日建設省告示第935号)…こちら
・第六次指定(1993年〔平成5年〕5月11日建設省告示第1,270号)…こちら
・第六次指定以降の異動…こちら
・中国地方各県での認定・廃止・改称…こちら
【主要地方道第一世代】(しゅようちほうどうだいいちせだい)
1954年(昭和29年)1月20日建設省告示第16号により主要地方道として指定された県道路線を指す。主要地方道はその後5回指定告示が実施されているのだが、路線廃止や国道路線への移行、路線名称変更などの理由により半世紀以上存続している路線は少なくなっていることから特に最初に指定された路線を貴重な存在だと考えている。なお、現在中国地方にある主要地方道第一世代に当たる路線は下表の通りである。
※「読み方」欄では「線」の部分の読み方は省いている(全て「せん」と読むため)。
通過県名 | 路線名称 | 読み方 | 備考 |
---|---|---|---|
鳥取県 (7路線) |
網代港線 | あじろこう | |
倉吉・青谷線 | くらよし/ あおや |
発足当初からずっと東伯郡湯梨浜町園が事実上の終点になっている(東伯郡湯梨浜町園以遠は国道9号線と重用しているため)。 | |
倉吉・由良線 | くらよし/ ゆら |
||
鳥取・鹿野・倉吉線 | とっとり/ しかの/ くらよし |
||
鳥取停車場線 | とっとり ていしゃじょう |
||
米子・大山線 | よなご/ だいせん |
||
米子停車場線 | よなご ていしゃじょう |
||
鳥取県 島根県 (1路線) |
境・美保関線 | さかい/ みほのせき |
|
島根県 (4路線) |
出雲・大社線 | いずも/ たいしゃ |
|
三瓶山公園線 | さんべさんこうえん | ||
浜田港線 | はまだこう | 中国地方における最古参の県道路線の一つである(1920年〔大正9年〕4月1日島根県告示第118号により認定)。 | |
松江停車場線 | まつえ ていしゃじょう |
中国地方における最古参の県道路線の一つである(1920年〔大正9年〕4月1日島根県告示第118号により認定)。 | |
島根県 広島県 (1路線) |
浜田・八重・可部線 | はまだ/ やえ/ かべ |
発足当初からずっと安芸高田市八千代町勝田が事実上の終点となっていた(安芸高田市八千代町勝田以遠は国道54号線〔国道183号線重用〕と重用しているため)が国道54号線(国道183号線重用)上根バイパスの全線開通(1990年〔平成2年〕3月3日)に伴う旧道処分により終点のある広島市安佐北区可部地区に単独区間を有するようになった。 |
岡山県 (5路線) |
岡山・児島線 | おかやま/ こじま |
発足当初は倉敷市下津井二丁目を終点としていたが、主要地方道玉野・玉島線(1965〜1982)発足(1965年〔昭和40年〕3月31日岡山県告示第251号による)により倉敷市児島小川三丁目を終点とする路線になり、国道430号線への移行に伴う主要地方道玉野・玉島線廃止(1982年〔昭和57年〕9月28日岡山県告示第863号による)により指定当初の終点の先にある倉敷市菰池一丁目を終点とする路線になったという歴史を持つ。つまり、現在の岡山・児島線は発足当初の部分に倉敷市下津井二丁目〜倉敷市菰池一丁目間を加えたものとなっている。 |
岡山停車場線 | おかやま ていしゃじょう |
||
笠岡・井原線 | かさおか/ いばら |
||
笠岡停車場線 | かさおか ていしゃじょう |
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高梁・御津線 | たかはし/ みつ |
||
広島県 (3路線) |
厳島公園線 | いつくしまこうえん | |
福山・鞆線 | ふくやま/ とも |
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三原・東城線 | みはら/ とうじょう |
発足当初は三原市西町二丁目を起点としていたが、起点で接続している国道2号線の経路変更により1965年(昭和40年)に一般県道三原停車場線(1960〜1965)や三原市道を編入して三原市城町一丁目を起点とする路線になった。 その後世羅方面からまっすぐ国道2号線に通じる都市計画道路港町・恵下谷線が整備されてそちらに経路を変更したため現在は三原市港町二丁目が起点になっている。 |
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山口県 (11路線) |
岩国停車場線 | いわくに ていしゃじょう |
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宇部港線 | うべこう | 旧道路法時代に発足した県道路線の一つである(1933年〔昭和8年〕2月15日山口県告示第113号により認定)。 | |
宇部・船木線 | うべ/ ふなき |
中国地方における最古参の県道路線の一つである(1920年〔大正9年〕4月1日山口県告示第141号により認定)。 | |
大島環状線 | おおしまかんじょう | 発足当初は大島郡周防大島町小松を起終点とし、屋代島(大島または周防大島とも称する)の西部を時計回りに一周する路線だったが、国道437号線発足(1982年〔昭和57年〕4月1日)により現在は大島郡周防大島町小松と大島郡周防大島町土居を屋代島西岸・南岸に沿って結ぶ路線になっている。 | |
小郡・三隅線 | おごおり/ みすみ |
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下松停車場線 | くだまつ ていしゃじょう |
旧道路法時代に発足した県道路線の一つである(1923年〔大正12年〕4月16日山口県告示第276号に基づいて1923年〔大正12年〕4月1日付で発足)。 | |
下関・長門線 | しものせき/ ながと |
発足当初は下関市北東部(起点は下関市小月本町一丁目→下関市小月本町二丁目→下関市長府才川一丁目と変遷)と長門市深川湯本を結ぶ路線だったが国道491号線発足(1993年〔平成5年〕4月1日)に伴う経路変更や終点側の路線延伸により現在は下関市一の宮卸本町と長門市仙崎を結ぶ路線になっている。 このように起点側の経路変更と終点側の延伸で発足当初とは大きくその姿を変えているが、大半は発足当初の経路を受け継いでいることや起点のある自治体と終点のある自治体がともに変わっていないこと、路線名称に変更がないことから現存路線と見なしている。 |
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仙崎港線 | せんざきこう | ||
徳山港線 | とくやまこう | 旧道路法時代に発足した県道路線の一つである(1923年〔大正12年〕4月16日山口県告示第276号に基づいて1923年〔大正12年〕4月1日付で発足)。 | |
徳山停車場線 | とくやま ていしゃじょう |
中国地方における最古参の県道路線の一つである(1920年〔大正9年〕4月1日山口県告示第141号により認定)。 | |
萩・篠生線 | はぎ/ しのぶ |
篠生とは1889〜1955年(明治22年〜昭和30年)に存在した、阿武郡に属していた村の名称。現在は山口市阿東生雲東分と山口市阿東篠目になっている。 |
【重用】(じゅうよう)
一つの道路に複数の国道または都道府県道が設定されている状態を指す。国道と都道府県道では国道が、主要地方道と一般都道府県道では主要地方道が、更に国道同士・主要地方道同士・一般都道府県道同士の場合は番号の小さいほうがそれぞれ優先権を有する。なお、「ちょうよう」と読む場合もある。
重用区間にある国道標識(三次市粟屋町)
重用区間にある県道標識(福山市御幸町森脇)
【受信障害対策中継局】(じゅしんしょうがいたいさくちゅうけいきょく)
放送局ではなく市区町村などが免許を取得している放送局の中継局で、ギャップフィラー中継局とも称する。市区町村などが免許を取得しているため放送局の公式サイトでは該当する中継局は紹介されない場合が多い(放送局が免許を取得しているわけではないからと思われる)。中国地方では2021年(令和3年)に三原市を中心とした地域を放送区域としているコミュニティ放送局のFMみはら(愛称:FOR LIFE RADIO。三原市宮沖五丁目)で初めて導入された(FMみはらの場合の免許取得者は三原市となる)。
【図入り予告標識】(ずいりよこくひょうしき)
鳥取県東部や広島県南東部から南部にかけての地域で見られる、幅員規制や重量規制、通行不能区間の存在を知らせるために設置されている標識。
幅員規制の予告標識(府中市木野山町)
通行不能の予告標識(福山市駅家町新山)
【総本山】(そうほんざん)
都道府県域民間放送局におけるキー局を指す。例えば中国地方の都道府県域民間エフエム放送局4社(エフエム山陰〔愛称:V-air。松江市学園南一丁目〕・岡山エフエム放送〔愛称:エフエム岡山またはVV-FM。岡山市北区中山下一丁目〕・広島エフエム放送〔HFM、広島市南区皆実町一丁目〕・エフエム山口〔FMY、山口市緑町〕)が加盟しているJFN(全国エフエム放送協議会)の総本山はエフエム東京(愛称:Tokyo fm。東京都千代田区麹町一丁目)となる。
【大都市制度】(だいとしせいど)
明治時代中期から昭和時代中期にかけて存在した、人口の多い都市について複数の行政区を設置して都市の業務分担を図るようにした制度で、現在の政令指定都市制度の前身的存在に当たる。市域に複数の行政区を設置したことから区制とも称していた。
なお、大都市制度を導入していた都市は下表の通りである。
都道府県名 | 都市名 | 大都市制度導入年月日 | 備考 |
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東京府 | 東京市 | 1889年(明治22年)5月1日 | 市制施行と同時に導入。 1943年(昭和18年)7月1日に東京市が東京府と統合して東京都に移行したことで東京市が廃止されたため適用除外となった。 |
神奈川県 | 横浜市 | 1927年(昭和2年)10月1日 | 1956年(昭和31年)9月1日政令指定都市に移行。 |
愛知県 | 名古屋市 | 1908年(明治41年)4月1日 | 1956年(昭和31年)9月1日政令指定都市に移行。 |
京都府 | 京都市 | 1889年(明治22年)4月1日 | 市制施行と同時に導入。 1956年(昭和31年)9月1日政令指定都市に移行。 |
大阪府 | 大阪市 | 1889年(明治22年)4月1日 | 市制施行と同時に導入。 1956年(昭和31年)9月1日政令指定都市に移行。 |
兵庫県 | 神戸市 | 1931年(昭和6年)9月1日 | 1956年(昭和31年)9月1日政令指定都市に移行。 |
【地点】(ちてん)
その路線にとって重要な事柄のある場所を指す。本サイトでは起点または終点以外の地点における地名はそこに起点に向かって立った場合、右斜め前方にある町または大字(原則として郵便番号が設定されているもの)を表記している。なお、路線によっては町字が異なる場合がある。
(例1)同じ場所にあり、町字も同じである場合
地図 | 説明 |
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左の地図は福山市芦田町福田/大正橋南詰交差点である。この交差点を広島県道157号松永・新市線(南から北に進む道)と広島県道396号柞磨・駅家線(西から東に進む道)の2路線が通過しているが、地点の地名表記はともに福山市芦田町福田/大正橋南詰交差点となる。 |
(例2)同じ場所にあるが町字が異なる場合
地図 | 説明 |
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左の地図は入江大橋南詰交差点である。北東角と北西角は福山市新浜町二丁目、南東角は福山市曙町二丁目、南西角は福山市曙町一丁目に属している。この交差点を広島県道260号福山港・松浜線(東から西に進む道)と広島県道380号水呑・手城線(南から北に進む道)の2路線が通過しているが、広島県道260号福山港・松浜線は南東角の地域が属している町字を、広島県道380号水呑・手城線は南西角の地域が属している町字をそれぞれ地点の地名表記とするという本サイトの規則により広島県道260号福山港・松浜線は福山市曙町二丁目/入江大橋南詰交差点、広島県道380号水呑・手城線は福山市曙町一丁目/入江大橋南詰交差点とそれぞれ表記することになる。 |
【○○中波中継局】(ちゅうはちゅうけいきょく)
中波放送局のうち中波電波を用いて放送している中継局を指す。平成時代に入ってから混信対策や災害対策、都市難聴対策でエフエム中継局を持つ中波放送局が増えたためエフエム中継局との区別を付けるためにこのような表記をすることにしている。
【通行不能】(つうこうふのう)
道路管理者としては道路の構造上最大積載量4トンの貨物自動車が通れないことを通行不能または交通不能としているが、本サイトでは軽自動車での走行が不可能であるところやかつては通行できたが半永久的に通行できなくなるような措置をとったために通行できなくなったところを指している。「車道端点」の項でも触れているように通行不能であるかどうかは主観が入るため人によって解釈は異なるが、なるべくなら自動車での進入は避けて頂きたい。また、大半の通行不能箇所が山の中にあり、道自体草木に埋もれるなどしている場合も多いので歩行者でも興味本位に入るのは避けたほうが無難である。
岡山県道377号山口・押撫線の通行不能区間(笠岡市西大戸)。
地元の方の話では軽自動車や軽トラックなら通れると言うのだが…。
草木に埋もれた広島県道463号津之郷・山守線の通行不能区間(福山市津之郷町津之郷)。
昔は人通りがあったというのだが…。
【統合】(とうごう)
複数の地方自治体が合併し、新たな自治体を設立する場合に使用する単語。対等合併とも新設合併とも言う。
(例)岡山県浅口郡鴨方・金光・寄島各町が統合して浅口市が発足する。
【半永久封鎖】(はんえいきゅうふうさ)
道路管理者が期限を定めないか期限を定めても期限が近くなると期限を先延ばしするかしてずっと通行禁止規制をかけている場所を指す。そのような措置を受ける場所は改良が進んでいない、交通量がほとんどない、人家や事業所がない、地形が厳しい、災害に遭いやすい、異常気象時通行規制区間に指定されている、復旧させるだけの費用対効果が見込めないといった状況を抱えている。関東地方や甲信越地方、東海地方ではかなり前から存在したが、中国地方では2000年代(2000〜2009年〔平成12〜21年〕)末期から各地で見られるようになっている。
なお、中国地方の国道路線・主要地方道路線・一般県道路線の現道における半永久封鎖箇所(各県の道路情報サイトに掲載されているものに限る)は下表の通りである。
県名 | 路線名 | 起点 | 終点 | 規制開始 年月日 |
備考 |
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鳥取県 | 県道103号若桜・湯村温泉線 | 八頭郡若桜町諸鹿 | 八頭郡若桜町諸鹿 | 2013年 (平成25年) 4月5日 |
土砂崩落のため通行止め。 規制区間終点は車道端点でもあり、八頭郡若桜町諸鹿で完結する通行不能区間の起点でもある。 |
島根県 | 国道488号線 | 益田市匹見町匹見 | 益田市匹見町匹見 | 2011年 (平成23年) 4月28日 |
落石のため通行止め。 規制区間終点と規制区間起点を往来するには一旦広島県に出る必要がある。 島根県は左記区間は通行不能として扱っており、それを受けて広島県では広島県側の半永久封鎖地点への入口、言い換えれば広島県側最後の幹線道路との接続点となる廿日市市吉和/中津谷交差点(信号機・交差点名標なし)で接続する国道186号線(国道434号線重用)にある案内標識に島根県側は通行不能になっている旨の注意書きを付している。 |
島根県 広島県 |
県道109号邑南・高宮線 | (広島県) 安芸高田市美土里町生田 |
(島根県) 邑智郡邑南町戸河内 |
2018年 (平成30年) 4月9日 |
島根県西部地震(2018年〔平成30年〕4月9日)の際に起きた落石のため通行止め。 規制区間起点は広島県に属しているが道路管理者は島根県になっている(広島県側から島根県に入らずに現地に行くことは可能だが他の広島県の管理する道路との接続がないためと思われる)。 島根県は左記区間は通行不能として扱っている。 |
岡山県 | 県道437号下郷・惣田線 | 高梁市備中町平川 | 高梁市備中町平川 | 2013年 (平成25年) 12月21日 |
落石のため通行止め。 |
岡山県道50号北房・井倉・哲西線の半永久封鎖区間の西側入口。
写真からは分かりにくいが鉄柵の上部に有刺鉄線が張られている。
現地に赴いたことはないのだが東側入口も同じような措置がなされているという。
なお、この半永久封鎖区間は2024年(令和6年)3月29日岡山県告示第133号で迂回路が区域編入されたことにより現在は旧道になっている。
岡山県道437号下郷・惣田線の半永久封鎖区間の入口(左:西側/右:東側)。
岡山県は岡山県道437号下郷・惣田線の封鎖理由を落石としているがなぜか東側入口にある看板には「崩土」と記されている。
島根県道/広島県道109号邑南・高宮線の半永久封鎖区間の西側入口。
道路脇に遮断桿が設置されていることから半永久封鎖区間入口は異常気象時通行規制区間の起点でもあることがうかがえる。
【平成ヴァージョン】(へいせいばーじょん)
1993〜1994年(平成5〜6年)に実施された国道・主要地方道再編の際に広島県で登場した、国道標識または県道標識と一緒に取り付けられる補助標識を指す。左上に広島県の木・広島県の花であるモミジをあしらい、路線名称と現在地のローマ字表記を併記しているのが特徴。
国道用(大竹市新町二丁目)
県道用(府中市木野山町)
【本局】(ほんきょく)
放送局の送信所(本社所在地周辺に放送を供給する中継局を兼ねている場合がほとんど)を指し、親局と称することもある。例えば広島県を放送区域とする放送局の場合、テレビ放送(NHK広島放送局〔広島市中区大手町二丁目〕・中国放送・広島テレビ放送〔HTV、広島市東区二葉の里三丁目〕・広島ホームテレビ〔HOME、広島市中区白島北町〕・テレビ新広島〔TSS、広島市南区出汐二丁目〕)は広島市安芸区矢野町の絵下山(標高:593m)に、NHK広島放送局の中波放送は広島市安佐南区西原四丁目に、NHK広島放送局のエフエム放送は広島市南区比治山公園の比治山(標高:70.9m)に、中国放送ラジオは江田島市沖美町美能に、広島エフエム放送は広島市南区黄金山町の黄金山(標高:221.7m)にそれぞれ存在する。
【行き先消去標識】(ゆきさきしょうきょひょうしき)
狭隘箇所や通行不能箇所など自動車の通行に不都合がある路線について行き先をあえて記さなかったり地名を板などで隠蔽したりして行き先を消してある案内標識。1982年(昭和57年)頃には既に存在したが、現在は各地で見られるようになっている。
かつて福山市熊野町にあった行き先消去標識(2018年〔平成30年〕頃撤去)。
主要地方道再編による修正を経ているが少なくとも1982年(昭和57年)からこの状態であった。
消去部分には「松永」と記されているのがうっすらと見えていた。
笠岡市押撫にある行き先消去標識。
住民から苦情が寄せられたことにより修正が施された(左:修正前/右:修正後)。
なお、右折後の道は2024年(令和6年)3月29日岡山県告示第133号で岡山県道377号山口・押撫線の区域から外され、現在は笠岡市道になっている。
浅口市金光町大谷にある行き先消去標識。
右折後の道には狭隘箇所や通行不能箇所があるため設置当初から行き先は記されていない。
【路線識別手段】(ろせんしきべつしゅだん)
国道標識、県道標識、路線方向表示、国道番号入り案内標識、県道番号入り案内標識を指す。
【路線方向表示】(ろせんほうこうひょうじ)
1995年(平成7年)に制定された、交差点の脇に立ち、そこで分岐する国道または都道府県道の路線番号や方向を示す標識。正式名称は国道用が「国道番号」、都道府県道用が「都道府県道番号」となっている。道路マニアの間では墓でよく見られる卒塔婆に似ていることから「そとば」と呼ばれている。
(路線方向表示の例)
国道用と一般都道府県用の路線方向表示(東広島市河内町中河内)
主要地方道用と一般都道府県道用の路線方向表示(三次市下志和地町)
路線名称を記した補助標識が取り付けられている路線方向表示(高梁市中井町西方)
路線名称と地名を記した補助標識が取り付けられている路線方向表示(浅口市金光町大谷)