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ニュースダイアリー・2023年(令和5年)11月分

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11月1日(水曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
ラジオ 岩手県 IBC岩手放送田野畑エフエム中継局が開局する。 IBC岩手放送(IBC、盛岡市志家町)としては11番目のエフエム補完中継局となる田野畑エフエム中継局(下閉伊郡普代村柏木平(注1)。周波数:81.5MHz)が本日開局した。
IBC岩手放送田野畑エフエム中継局は岩手県東部の太平洋沿岸にある下閉伊郡田野畑・普代両村におけるIBC岩手放送の受信環境を改善することや田野畑中波中継局(下閉伊郡田野畑村和野。周波数:1062kHz)を補完することを目的として設置されたものである。受信対象範囲は下閉伊郡田野畑・普代両村のほぼ全域となり、下閉伊郡田野畑・普代両村においてはきれいな音声でIBC岩手放送の番組を楽しめるようになった。
また、IBC岩手放送は併せて田野畑中波中継局について2024年(令和6年)2月1日から1年間運用を休止することも公表している。田野畑中波中継局の運用休止は民間中波放送局が中波放送局からエフエム放送局に転換するに当たってどのような影響が出るのかを調べるエフエム放送局転換実証実験に参加するためであり、IBC岩手放送は田野畑中波中継局だけが対象となっている
(注2)。田野畑中波中継局は下閉伊郡田野畑・普代両村だけでなく宮古市・九戸郡野田村・下閉伊郡岩泉町も受信対象範囲としていただけに田野畑中波中継局の運用休止はどのような影響を及ぼすのか気になるところである(注3)が、過疎化・高齢化に悩む地域の中波中継局運用休止実験がどのようになるか今から注目されるところである。
(出典)
総務省東北総合通信局の報道発表資料
IBC岩手放送公式サイト
総務省公式サイト内の民間中波放送局の中波中継局運用休止に関する特例措置について触れているページ

11月2日(木曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 広島県 県道238号東城停車場線が延伸される。 JR芸備線東城駅(庄原市東城町川東)と国道314号線を結んでいる県道238号東城停車場線が2023年(令和5年)11月2日広島県告示第1,226号により約0.5km延伸され、東城駅西口(注4)駅前広場を起点、庄原市東城町川西/川西交差点を終点とする路線に再編された。
県道238号東城停車場線は1960年(昭和35年)10月10日広島県告示第682号により発足した一般県道路線で、発足当初は東城駅西口(注4)駅前広場を起点、庄原市東城町川西/大橋(注5)(東)交差点を終点とする路線であった。その後2007年(平成19年)8月27日広島県告示第881号で終点の庄原市東城町川西/大橋(注5)(東)交差点で接続していた国道182号線(福山方面については国道314号線と重用)が川東バイパス
(注6)経由に一本化されたことに関連して同じ告示(注7)で延伸され、庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点を終点とする路線になっている。
今回の路線延伸は国道314号線川西バイパス
(注8)の一部区間(庄原市東城町川西/新丁東交差点〔信号機・交差点名標なし〕庄原市東城町川西/東城まちなか駐車場前交差点〔信号機・交差点名標なし〕間)の開通(2022年〔令和4年〕12月6日)に伴う国道314号線川東旧道の再編(注9)によるものである。国道314号線川西バイパス(注8)はまだ起点側の200mほどが未開通のままになっているのだが、右左折を二度経る必要はあるものの庄原市東城地区中心部を迂回する役割は一応担える状況になったことや国道314号線川東旧道は右左折を四度経る必要があること、国道314号線川東旧道は川西バイパス(注8)より遠回りになることなどから全線開通を待たずに旧道処分に踏み切ったものと思われる。
また、延伸後の県道238号東城停車場線は庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点で進行方向を南から西に変えているのだが、庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点で進行方向を南から西に変えることにしたのは国道314号線や国道432号線、県道23号庄原・東城線、県道231号庄原停車場線
(注10)と併せて庄原市中心部と庄原市東城地区中心部を結ぶ幹線道路としての一翼を担わせることが背景にあるのではないかと思われる。庄原市は財政規模が大きくないことや庄原市中心部と庄原市東城地区中心部を結ぶ幹線道路に庄原市道が入ることについてどうかと思う声があったこと、県道238号東城停車場線について庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点で進行方向を変えず、東城駅西口(注4)駅前広場と中国自動車道東城インターチェンジ(庄原市東城町川東)をまっすぐ結ぶ路線にする考えもあったが利用が極端に少なくなっている芸備線備中神代〜東城〜備後庄原間の存廃問題が浮上しようという時に商売敵同士を結ぶ県道路線(注11)を発足させるのは好ましくないという声があったことなどが背景にあったのだろう。
国道路線の旧道処分により二度も延伸されるという稀有な運命をたどった県道238号東城停車場線であるが、用地買収の難航などの事情によりいつ全線開通するのかメドすら立っていない国道314号線川西バイパス(注8)の全線開通後どのようになるのかとか前記の通り利用が極端に少ない芸備線備中神代〜東城〜備後庄原間
(注12)の今後がどうなるのかなど気になる点が多いのも事実であり、今後の成り行きが注目されるところである。
(出典)
2023年(令和5年)11月2日広島県告示第1,226号(PDF文書)

11月12日(日曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 長崎県 国道57号線(国道251号線重用)森山バイパス(注13)森山東インターチェンジ〜森山西インターチェンジ間が開通する。 諫早市東部の森山地区における交通渋滞の解消を目的として建設が進められている国道57号線(国道251号線重用)森山バイパス(注13)のうちの森山東インターチェンジ(諫早市森山町田尻)森山西インターチェンジ(諫早市森山町下井牟田)間(延長:3.3km。おおよその経路はこちら)が本日午後4時開通した。
国道57号線(国道251号線重用)森山バイパス
(注13)森山東インターチェンジ(諫早市森山町田尻)森山西インターチェンジ(諫早市森山町下井牟田)間は上下2車線の自動車専用道路として整備されており、森山東インターチェンジ(諫早市森山町田尻)では長崎県が建設した国道251号線愛野・森山バイパスと接続している。南島原市深江地区と長崎自動車道諫早インターチェンジ(諫早市貝津町)を結ぶ目的で企図され、地域高規格道路に指定されている島原道路の一部を構成することになっているが、現在のところ今回の開通区間を含めて連続で走行できるのは国道251号線吾妻・愛野バイパス吾妻西インターチェンジ(雲仙市愛野町甲)森山西インターチェンジ間6.8kmに過ぎず、いつ南島原市深江地区または諫早インターチェンジまで連続で走行できるようになるかはまだはっきりしていない。
また、諫早市森山地区の渋滞を避ける目的で国道57号線(国道251号線重用)森山バイパス(注13)森山東インターチェンジ森山西インターチェンジ間を通行しようとした場合、国道57号線現道とは信号機付き交差点、すなわち森山東インターチェンジ諫早市森山町田尻/森山東インターチェンジ入口交差点(交差点名標なし)を、森山西インターチェンジ諫早市森山町下井牟田/森山図書館入口交差点をそれぞれ経由しなければならないという問題がある。どれだけの方が通るのに右左折を経る必要のある国道57号線(国道251号線重用)森山バイパス
(注13)を通ることにするのかが気になるのだが、果たしてどうなるのだろうか。
(出典)
国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所の報道資料(PDF文書)

11月19日(日曜日)…2件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 福井県
岐阜県
国道417号線冠山峠道路が開通する。 大垣市と福井県南条郡南越前町を結ぶ国道417号線の通行不能区間(岐阜県揖斐郡揖斐川町塚〜福井県今立郡池田町田代間)を解消する目的で建設されていた国道417号線冠山峠道路(延長:7.8km。おおよその経路はこちら)が本日午後5時開通した。
国道417号線は1981年(昭和56年)4月30日政令第153号に基づいて1982年(昭和57年)4月1日に発足した国道路線であるが、発足当初から岐阜・福井県境付近に通行不能区間が存在した。通行不能区間の迂回路として林道塚線と林道冠山線があったのだが線形が厳しいことや幅員が狭いこと、安全施設が十分整備されていないこと、災害に遭いやすいこと、積雪期は閉鎖されることなどから有用な道とはならず、それ故か林道塚線と林道冠山線が国道417号線に編入されることは遂になかった
(注14)
福井県と岐阜県の境界は両白山地と称される高い山々を通っていることから交通路は限られており
(注15)、特に岐阜県西部と福井県を結ぶ道路で有用なものは全くないという状況にあった。国道417号線冠山峠道路はその状況を打破すべく企図された道路であり、2003年(平成15年)から直轄権限代行で建設が進められていたものである。
冠山峠道路には二つのトンネルがあるが、中でも岐阜・福井県境に聳える冠山(標高:1,256.6m)の頂上のほぼ真下に掘られた冠山トンネルは延長が4,830.4m
(注16)となっており、福井県・岐阜県双方において最長の道路トンネルとはならなかった(注17)のだが全国的に見ても屈指の長さを誇っている(注18)。中には過疎地を通る道路にそこまで長いトンネルを掘る必要があるのかなどと言う方もいるのだろうが、前記の通り岐阜県西部と福井県を結ぶ道路で有用なものは全くないという状況があったことを考えると冠山峠道路の開通は画期的なことだと考えても良いのではないのだろうか。
なお、間もなく積雪期が到来するので山岳地帯・積雪地帯
(注19)になっている冠山峠道路はどうなるのか気になる方がいるかもしれないのだが、通年通行できるようになるとのことである。
(出典)
国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所発行のパンフレット(PDF文書)
国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所の報道発表資料(PDF文書)

2023年(令和5年)11月19日付福井県報号外第98号(PDF文書)
2023年(令和5年)11月19日付岐阜県公報号外(PDF文書)
道路 三重県 国道23号線中勢バイパスが全線開通する。 鈴鹿市から松阪市にかけての国道23号線の渋滞緩和などを目的として建設が進められてきた国道23号線中勢バイパス(延長:33.8km)のうち未開通のまま残っていた北端部の鈴鹿市北玉垣町/北玉垣町交差点鈴鹿市野町/野町西交差点間(延長:2.8km。おおよその経路はこちら)が本日午後3時に開通した。これにより中勢バイパスは都市計画決定から40年、初開通から30年を経て全線開通を果たした。
中勢バイパスは北側(四日市方面)は名四バイパスと、南側(伊勢・尾鷲方面)は南勢バイパスとそれぞれ接続しており、中勢バイパスの全線開通をもって名四バイパス→中勢バイパス→南勢バイパスが右左折を経ることなく連続走行できるようになった
(注20)。中勢バイパスは三重県の県庁所在地・津市の西郊を通過する格好で建設されているがそのほとんどが暫定2車線で建設されていることや立体交差化されていない交差点がいくつかあることなどから交通渋滞が起きているところもあり、今後は上下4車線化や主要交差点の立体交差化が課題になるものと思われる。
また、中勢バイパスの全線開通により津市中心部を貫く国道23号線は旧道(本サイトでは国道23号線津旧道と呼称するものとする)となったが、今年は11月5日に開催された全日本大学駅伝対校選手権大会の経路
(注21)となっている国道23号線津旧道が今後どのように再編されるかも気になるところである(注22)
(出典)
国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所の報道発表資料(PDF文書)

国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所公式サイト内の中勢バイパスに関するページ

11月26日(日曜日)…1件

分野 関係
都道府県名
出来事 概要
道路 埼玉県
千葉県
三郷流山橋有料道路が開通する。
(出典)

(注釈コーナー)

注1:IBC岩手放送田野畑エフエム中継局の所在地表記については下閉伊郡普代村第十一地割柏木平や下閉伊郡普代村第十一地割柏木平と表記しているものもあるが、本サイトにおいては日本郵便公式サイト内の郵便番号検索で得られた地名表記を用いている。

注2:2024年(令和6年)2月1日から実施される、中波放送局からエフエム放送局に転換するに当たってどのような影響が出るのかを調べるために民間中波放送局の中波中継局の運用を一時的に止める実証実験を第一次エフエム放送局転換実証実験(第二次エフエム放送局転換実証実験は2025年〔令和7年〕秋頃から実施する予定)と称しているのだが、この第一次エフエム放送局転換実証実験に参加する民間中波放送局とその状況を示すと下表の通りになる。

放送局名 エフエム
補完中継局数
停波
中継局名
存続
中継局名
概要
IBC岩手放送
(IBC、盛岡市志家町)
11 田野畑 本局
岩泉
大船渡
釜石
久慈
宮古
・2024年(令和6年)2月1日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
茨城放送
(IBS、水戸市千波町)
3 関城
土浦
本局 ・2024年(令和6年)2月1日から7月31日まで停波する。
新潟放送
(BSN、新潟市中央区川岸町三丁目)
4 柏崎
長岡
本局
糸魚川
小出
塩沢
上越
十日町
・2024年(令和6年)2月5日から9月1日まで停波する。
・停波期間終了日としている2024年(令和6年)9月1日は日曜日になるためもし放送を再開するとすれば2024年(令和6年)9月2日の放送開始時になるものと思われる。
北陸放送
(MRO、金沢市本多町三丁目)
5 七尾
山中
輪島
本局 ・2024年(令和6年)4月1日から9月30日まで停波する。
福井放送
(FBC、福井市大和田二丁目)
7 小浜
敦賀
本局 ・2024年(令和6年)2月5日から8月4日まで停波する。
・停波期間終了日としている2024年(令和6年)8月4日は日曜日になるためもし放送を再開するとすれば2024年(令和6年)8月5日の放送開始時になるものと思われる。
東海ラジオ放送
(SF、名古屋市東区東桜一丁目)
1 恵那
下呂
新城
豊橋
上野
本局
神岡
高山
尾鷲
熊野
・当初は本局(あま市七宝町下田。周波数:1332kHz)以外の中波中継局を停波させることを総務省(東京都千代田区霞が関二丁目)に申請していたが、名古屋・豊橋両エフエム中継局(豊橋エフエム中継局〔岡崎市石原町?。周波数未定〕は現在整備中)からの電波が地形的な事情により届かないと考えられた神岡・高山・尾鷲・熊野各中波中継局の停波については却下され、恵那・下呂・新城・豊橋・上野各中波中継局の停波にとどまった。
・恵那・下呂・上野各中波中継局については2024年(令和6年)7月1日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・新城・豊橋両中波中継局については2024年(令和6年)8月1日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・新城・豊橋両中波中継局について恵那・下呂・上野各中波中継局より1ヶ月遅れて停波するのは現在放送区域を同じくするCBCラジオ(CBC、名古屋市中区新栄一丁目)と共同で豊橋エフエム中継局を整備しているからだと思われる。豊橋エフエム中継局の開局時期は現在のところ未定(2024年〔令和6年〕春頃?)だが開局からいくらかの期間は新城・豊橋両中波中継局と豊橋エフエム中継局を併存させ、豊橋エフエム中継局に対する認知度を高めた上で新城・豊橋両中波中継局の停波に進めたいと考えているのだろう。
・ところで東海ラジオ放送は岐阜県を放送区域としていたラジオ東海(RTC、岐阜市上加納山)と三重県を放送区域としていた近畿東海放送(KTB、津市中央)が統合して発足した民間中波放送局であるのだが、今回停波対象になった恵那中波中継局(恵那市大井町。周波数:801kHz)はラジオ東海から継承した唯一の中波中継局であり、上野中波中継局(伊賀市緑ヶ丘西町。周波数:1557kHz)は近畿東海放送から継承した唯一の中波中継局である(ラジオ東海・近畿東海放送のそれぞれの本局は東海ラジオ放送が開局した時をもって廃止されている)。つまり、今回の停波により全身の民間中波放送局から継承した中波中継局は一旦その歴史に終止符を打つことになる。岐阜・愛知・三重各県を放送区域とする民間中波放送局として発足したはずなのに全身の民間中波放送局から継承した中波中継局を停波対象にしたり本局以外の中波中継局を停波しようとしたり岐阜・三重両県には全くエフエム補完中継局を整備しないでいたりするなど何か岐阜・三重両県を蔑ろにした態度が垣間見えるのだが、東海ラジオ放送は一体何を目指そうとしているのだろうか。その点が気になる。
山口放送
(KRY、周南市徳山)
14 本局
山口
岩国
下関
須佐田万川
・須佐田万川中波中継局(萩市須佐。周波数:765kHz)については2024年(令和6年)2月5日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・萩中波中継局(萩市椿東。周波数:1485kHz)については2024年(令和6年)2月19日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・山口中波中継局(山口市黒川。周波数:765kHz)については2024年(令和6年)3月4日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・岩国中波中継局(岩国市尾津町一丁目。周波数:918kHz)については2024年(令和6年)4月1日から出力(空中線電力とも称する)を段階的に下げ、2024年(令和6年)4月29日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・下関中波中継局(下関市上田中町一丁目。周波数:918kHz)については2024年(令和6年)4月29日から出力を段階的に下げ、2024年(令和6年)5月27日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・本局(周南市大津島。周波数:765kHz)については2024年(令和6年)5月27日から出力を段階的に下げ、2024年(令和6年)7月29日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・この結果2024年(令和6年)7月29日をもって全ての中波中継局を停波することになり、2024年(令和6年)7月29日未明の放送終了をもって1956年(昭和31年)4月1日にラジオ山口という社名(1961年〔昭和36年〕6月1日現行名称に変更)で開局した時から約68年4ヶ月続いてきた中波放送の歴史に一旦終止符を打つことになる。
・もしエフエム放送だけにしても不都合が起きないと判断した場合は中波放送は再開されないまま2025年(令和7年)2月1日をもって正式に廃止されることになるが、どのようになるか注目されるところである。
南海放送
(RNB、松山市本町一丁目)
12 宇和島
新居浜
八幡浜
本局
大洲
御荘
・2024年(令和6年)2月1日から出力を段階的に下げ、2024年(令和6年)4月1日から9月30日まで停波する。
RKB毎日放送
(RKB、福岡市早良区百道浜二丁目)
4 行橋 本局
北九州
大牟田
・2024年(令和6年)2月5日から8月4日まで停波する(2024年〔令和6年〕8月4日は日曜日になるためもし放送を再開するとすれば2024年〔令和6年〕8月5日の放送開始時になるものと思われる)。
九州朝日放送
(KBC、福岡市中央区長浜一丁目)
4 行橋 本局
北九州
大牟田
・2024年(令和6年)2月5日から8月4日まで停波する(2024年〔令和6年〕8月4日は日曜日になるためもし放送を再開するとすれば2024年〔令和6年〕8月5日の放送開始時になるものと思われる)。
長崎放送
(NBC、長崎市尾上町)
5 佐賀
有田
伊万里
唐津
本局
諫早
佐世保
島原
平戸
福江
・2024年(令和6年)2月5日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
・停波対象としている中波中継局は全て佐賀県内にあるものであり、長崎県については中波放送・エフエム放送併存状態が続くことになる。
熊本放送
(RKK、熊本市中央区山崎町)
5 荒尾 本局
阿蘇
小国
河浦
御所浦
蘇陽北
蘇陽南
人吉
南阿蘇
・2024年(令和6年)2月5日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。
南日本放送
(MBC、鹿児島市高麗町)
6 阿久根
大口
川内
本局
名瀬
・2024年(令和6年)2月1日から翌2025年(令和7年)1月31日まで停波する。

注3:田野畑中波中継局が運用を休止した後も下閉伊郡田野畑・普代両村周辺、すなわち宮古市以北の岩手県太平洋沿岸地域にある市町村で受信できるIBC岩手放送のラジオ中継局は下表の通りである。

種類 中継局名 所在地 周波数 備考
中波 本局 紫波郡矢巾町煙山 684kHz
岩泉 下閉伊郡岩泉町尼額 684kHz
久慈 久慈市沢里 684kHz
宮古 宮古市山口四丁目 1557kHz
エフエム 岩泉小本 下閉伊郡岩泉町岩泉 80.3MHz
田野畑 下閉伊郡普代村柏木平 81.5MHz
宮古 宮古市重茂 87.2MHz

注4:東城駅は片側(西側)にしか出入口(駅舎)が存在しないのだが駅の出入口がどちらにあるのかを明確化するために本サイトではあえて西口駅前広場と表記している。

注5:大橋とは庄原市東城町川西〜庄原市東城町東城間の成羽川に架かる橋(読み方はおおばし)である(全長:42.5m)。「大橋」と書いてあるため○○大橋の略ではないかと思う方がいるかもしれないのだが、元から大橋という名称である。現在この橋を通る道は庄原市道市頭・川西線になっている。

注6:庄原市東城地区中心部の東方に建設された国道182号線のバイパスについては東城バイパスと呼称する場合があるのだが、それでは現在建設中の国道314号線東城バイパスと混同する恐れがあることから本サイトでは主たる通過地の地名から川東バイパスという名称を用いることにしている(国道314号線東城バイパスは注8で改めて触れるのだが川西バイパスという名称を用いることにしている)。

注7:2007年(平成19年)8月27日広島県告示第881号では庄原市東城地区を通る国道2路線・主要地方道2路線・一般県道1路線の区域変更が一括して行われている。その概要を示すと下表の通りになる。

路線名称 変更前の状況 変更後の状況
国道182号線 庄原市東城町川東/川東(北)交差点庄原市東城町川西/友末交差点間について庄原市東城地区中心部を通る経路(旧道。おおよその経路はこちら庄原市東城町川西/大橋(東)交差点庄原市東城町川西/友末交差点間は国道314号線と重用)と庄原市東城地区中心部の東方を通る経路(川東バイパス。おおよその経路はこちら)が存在した。
・経路が複数化したのは1986年(昭和61年)12月に川東バイパスが全線開通した時である。それから20年以上の長きにわたり複数経路が存続したのは旧道が今は亡き比婆郡東城町(1898〜2005)の中心部を通過しており、建設省(現:国土交通省〔東京都千代田区霞が関二丁目〕)からの補助が出なくなる一般県道や東城町道に再編するのは財政事情が厳しい比婆郡東城町にとって容認できなかったことが考えられる。
・しかし、比婆郡東城町は2005年(平成17年)3月31日に庄原市や甲奴郡総領町(1955〜2005)、比婆郡口和・西城・高野・比和各町と統合して改めて発足した庄原市の一部になったことにより消滅した。新生を期した庄原市は旧庄原市中心部に中心部を置いたため地方自治体の中心部を通らなくなった旧道は国道182号線のまま残す必要がなくなった。
・経路は川東バイパスに一本化された。
・旧道は庄原市東城町川東/川東(北)交差点庄原市東城町川西/大橋(東)交差点間は庄原市道市頭・川西線に、庄原市東城町川西/大橋(東)交差点庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点間は県道238号東城停車場線に、庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点庄原市東城町川西/友末交差点間は国道314号線にそれぞれ再編された。
国道314号線 庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点庄原市東城町川西/陰地西交差点(信号機・交差点名標なし)間について庄原市東城地区中心部を通る経路(旧道。おおよその経路はこちら)と庄原市東城地区の西方を通る経路(川西バイパス。おおよその経路はこちら)が存在した。
・経路が複数化したのは2003年(平成15年)7月17日に川西バイパスのうちの庄原市東城町川西/東城まちなか駐車場前交差点(信号機・交差点名標なし)庄原市東城町川西/陰地西交差点(信号機・交差点名標なし)間が開通した時である。部分開通でしかなく、なおかつ現道と直接接続はならなかったのだが庄原市東城地区中心部における狭隘箇所を回避できるようになったことから庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点庄原市東城町川西/東城まちなか駐車場前交差点(信号機・交差点名標なし)間の東城町道を国道314号線に編入したことにより複数経路化を果たしている。
・それから4年ほど複数経路が存続したのは旧道が今は亡き比婆郡東城町の中心部を通過しており、国土交通省からの補助が出なくなる一般県道や東城町道に再編するのは財政事情が厳しい比婆郡東城町にとって容認できなかったことが考えられる。しかし、比婆郡東城町は2005年(平成17年)3月31日に庄原市や甲奴郡総領町、比婆郡口和・西城・高野・比和各町と統合して改めて発足した庄原市の一部になったことにより消滅した。新生を期した庄原市は旧庄原市中心部に中心部を置いたため地方自治体の中心部を通らなくなった旧道は国道314号線のまま残す必要がなくなった。
・経路は川西バイパスに一本化された。
・旧道は庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点庄原市東城町川西/大橋(東)交差点間は県道238号東城停車場線に、庄原市東城町川西/大橋(東)交差点庄原市東城町東城/三楽荘前交差点(信号機・交差点名標なし)庄原市東城町川西/新猿渡橋南詰交差点(信号機・交差点名標なし)間は庄原市道市頭・川西線に、庄原市東城町川西/新猿渡橋南詰交差点(信号機・交差点名標なし)庄原市東城町川西/陰地西交差点(信号機・交差点名標なし)間は県道12号足立・東城線にそれぞれ再編された。
・また、この再編により国道314号線の事実上の起点は庄原市東城町川西/大橋(東)交差点から庄原市東城町川西/友末交差点に移動することになった。それまでは福山市明神町二丁目/明神町交差点(起点)庄原市東城町川西/大橋(東)交差点間で国道182号線と重用していたのだが庄原市東城地区における国道182号線の経路変更(川東バイパスへの一本化)により国道182号線との重用区間が福山市明神町二丁目/明神町交差点(起点)庄原市東城町久代/友末交差点間に変わったからである(友末交差点の地名表記が異なるのは本サイトで表記基準を定めているためである。詳しくはこちらを参照して頂きたい)。
県道12号足立・東城線 庄原市東城町川西/新猿渡橋南詰交差点(信号機・交差点名標なし)で国道314号線川西旧道と接続して終点となっていた。 ・国道314号線川西旧道の再編により国道314号線だった部分を編入したため終点が庄原市東城町川西/陰地西交差点(信号機・交差点名標なし)に移動した。
県道23号庄原・東城線 庄原市東城町東城/三楽荘前交差点(信号機・交差点名標なし)で国道314号線川西旧道と接続して終点となっていた。 ・国道314号線川西旧道の再編により庄原市東城町東城/東城交差点庄原市東城町東城/三楽荘前交差点(信号機・交差点名標なし)間について区域から外されたため終点が庄原市東城町東城/東城交差点に移動した。
県道238号東城停車場線 庄原市東城町川西/大橋(東)交差点で国道182号線東城旧道(福山方面については国道314号線重用)及び国道314号線川西旧道と接続して終点となっていた。 ・国道182号線東城旧道及び国道314号線川西旧道の再編により国道182号線(国道314号線重用)だった部分を編入したため終点が庄原市東城町川東/東城郵便局前交差点に移動した。
・また、延伸区間には初めて県道標識が設置された。

2007年(平成19年)8月27日広島県告示第881号による区域編入部分に設置された県道238号東城停車場線の県道標識

注8:庄原市東城地区西部の山裾で建設が進められ、大部分が開通している国道314号線のバイパスについては東城バイパスと呼称する場合があるのだが、それでは庄原市東城地区東部をに建設された国道182号線東城バイパス(注6で触れた、本サイトでは川東バイパスと呼称している道路)と混同する恐れがあることから本サイトでは主たる通過地の地名から川西バイパスという名称を用いることにしている。

注9:国道314号線川東旧道の再編は2023年(令和5年)11月2日広島県告示第1,225号によりなされている。区域から外された部分は県道238号東城停車場線と庄原市道久松・城山線に再編されている。
なお、県道23号庄原・東城線は庄原市東城町東城/東城交差点で国道314号線川東旧道に接続して終点となっているのだが、 今のところ県道23号庄原・東城線の庄原市東城町川西/新丁東交差点(信号機・交差点名標なし)庄原市東城町川西/新丁バス停前交差点(信号機・交差点名標なし)庄原市東城町東城/東城交差点間の区域除外への動きは起きておらず、県道23号庄原・東城線は当面の間庄原市道久松・城山線と接続するところで終点になる状態が続くことになる。

注10:県道231号庄原停車場線の起点にある駅の名称は備後庄原駅(庄原市中本町二丁目)である。備後庄原駅は1923年(大正12年)12月8日に開業した時から駅名変更を経ていないのだが、なぜか1960年(昭和35年)10月10日広島県告示第682号により発足した時から路線名称は備後庄原停車場線ではなく庄原停車場線となっている。
※ちなみに庄原市にはもう一つ駅名と路線名称が合致しない県道路線がある。芸備線山ノ内駅(庄原市山内町)と国道183号線を結んでいる県道230号山内停車場線それである。この山ノ内駅も1924年(大正13年)9月20日に開業した時から駅名変更を経ていないのだが、なぜか1960年(昭和35年)10月10日広島県告示第682号により発足した時から路線名称は山ノ内停車場線ではなく山内停車場線となっている。

 

県道230号山内停車場線(左)と県道231号庄原停車場線(右)の県道標識

注11:鉄道の駅の駅前広場と高速道路(自動車専用道路を含む)のインターチェンジを結ぶ都道府県道路線は実は存在する。山口市小郡地区を通る県道214号新山口停車場・長谷線がそれで、JR山陽新幹線・山陽本線・宇部線・山口線新山口駅(山口市小郡令和一丁目)の北口駅前広場と山口・宇部道路(山口県道6号山口・宇部線)長谷インターチェンジ(山口市嘉川)を結ぶ路線として2008年(平成20年)2月8日山口県告示第48号により発足している。ただ、路線名称は新山口停車場・長谷インター線とならなかったため事情を知らないと鉄道の駅の駅前広場と高速道路(自動車専用道路を含む)のインターチェンジを結ぶ都道府県道路線であることが分からないという難点を抱えている。

注12:芸備線備中神代〜東城〜備後庄原間にある駅と、駅の駅前広場を起点または終点とする県道路線は下表の通りである。

県名 駅名 読み方 所在地 備中神代駅
からの距離
(営業キロ)
駅前広場を
起点または終点とする
県道路線
備考
岡山県 備中神代 びっちゅうこうじろ 新見市西方 0.0 芸備線の正式な起点駅。伯備線と接続。
備中神代駅を始発または終着とする列車はなく、全ての列車がJR伯備線・姫新線新見駅(新見市西方)を始発または終着としている。
また、新見〜備中神代間にある布原駅(新見市西方)は伯備線の駅ではあるがプラットホームが短いことや利用者があまりいないことなどから芸備線に乗り入れる列車しか止まらないことで知られている。
列車交換可能駅。
坂根 さかね 新見市神郷下神代 3.9 県道200号坂根停車場線 県道200号坂根停車場線は2006年(平成18年)3月31日岡山県告示第198号に基づいて2006年(平成18年)4月1日から新見市が管理するようになっている。
市岡 いちおか 新見市哲西町上神代 6.5
矢神 やがみ 新見市哲西町矢田 10.0 列車交換可能駅。
野馳 のち 新見市哲西町畑木 13.6
広島県 東城 とうじょう 庄原市東城町川東 18.8 県道238号東城停車場線 列車交換可能駅ではあるが駅舎の反対側にある上り線(新見方面)用プラットフォームは現在は使用されていないため実質的に列車交換不可能駅になっている。
備後八幡 びんごやわた 庄原市東城町菅 25.3 県道237号備後八幡停車場線
県道450号内堀・備後八幡停車場線
備後八幡駅(庄原市東城町菅)付近の県道237号備後八幡停車場線と県道450号内堀・備後八幡停車場線は異常気象時通行規制区間(時間雨量30mm以上または日雨量100mm以上で通行止め)に指定されているため大雨が降った場合はたどり着けなくなる場合がある。
内名 うちな 庄原市東城町竹森 29.0
小奴可 おぬか 庄原市東城町小奴可 33.6 県道236号小奴可停車場線
県道448号下千鳥・小奴可停車場線
道後山 どうごやま 庄原市西城町高尾 37.8 県道235号道後山停車場線
備後落合 びんごおちあい 庄原市西城町八鳥 44.6 県道234号備後落合停車場線 木次線と接続。
列車交換可能駅。
比婆山 ひばやま 庄原市西城町大屋 50.2
備後西城 びんごさいじょう 庄原市西城町大佐 53.2 県道233号備後西城停車場線 列車交換可能駅。
平子 ひらこ 庄原市西城町平子 57.4
たか 庄原市高町 62.3 県道232号高停車場線 県道232号高停車場線は2021年(令和3年)9月24日広島県告示第880号により国道183号線高旧道の大部分を編入したことにより大幅に延伸され、広島県に46路線ある県道○○停車場線(全て一般県道)では最長の路線(延長:2,939.5m)になっている。
備後庄原 びんごしょうばら 庄原市中本町二丁目 68.5 県道231号庄原停車場線 列車交換可能駅。

次に2023年(令和5年)11月2日時点の芸備線備中神代〜備後庄原間の列車本数を示すと下表の通りになる。

※下表における列車本数は通常のものを記している。

区間 列車本数 備考
下り
(三次方面)
上り
(新見方面)
合計
備中神代〜東城 6 6 12 全ての列車が新見駅まで乗り入れる。
下りの始発列車となる3441D(新見午前5時17分発→備後落合午前6時34分着)は新見〜東城間では矢神駅(新見市哲西町矢田)にしか停車しない快速列車になっている。
東城〜備後落合 3 3 6 JR木次線出雲横田〜備後落合間やJR小野田線雀田〜長門本山間とともに中国地方を通る鉄道路線では最も列車本数の少ない区間となっている。
この区間を通る列車の運転区間は全て新見〜備後落合間となっている。
備後落合〜備後庄原 5 4 9 下り列車と上り列車の本数が合致しない理由は不明。
この区間を通る列車の運転区間は全て備後落合〜三次間となっている

上表をご覧頂ければうかがえるように芸備線備中神代〜備後庄原間は列車本数が少なく、殊に東城〜備後落合間は中国地方を通る鉄道路線では最も列車本数の少ない区間の一つとなっている。なぜこのようになったのか、原因を挙げると次の通りになる。
・東城〜備後庄原間など遠回りな線形をとっているところが多い上に線路規格が低いことから有用な存在になり得ていないこと。
・山間部を通るために災害に遭いやすいこと。
・沿線に人口の多い都市がないこと。
・沿線地域の過疎化が進展したこと。
・道路整備が進展したこと。
・鉄道を利用しない人が増えたこと。
・いわゆる平成の大合併により沿線の自治体(岡山県…阿哲郡神郷町〔1955〜2005〕・阿哲郡哲西町〔1955〜2005〕/広島県…比婆郡東城町・比婆郡西城町〔1898〜2005〕)がなくなったこと。
・沿線に多くの利用が見込める観光地がないこと。
・沿線に学校がないわけではないが生徒数または学生数が少ないことから通学需要があまり起きていないこと。
今後国土交通省(東京都千代田区霞が関二丁目)・西日本旅客鉄道(JR西日本。大阪市北区芝田二丁目)・岡山県・広島県・新見市・庄原市が芸備線備中神代〜備後庄原間の今後をどのようにするのか話し合う場が設けられることになっているがどのような結論が導き出されたとしても厳しいものになることは確実だと思われる。鉄道を存続することになれば沿線自治体はそれ相応の負担を強いられる可能性が高いし、反対に鉄道を廃止するとすれば跡地利用や駅前広場を起終点とする県道路線の再編、代わりに設定される路線バスの運転手の確保、短期間で修正せざるを得ない事態に陥らないような路線バスの運行体系の構築、並行する道路の整備などが課題になるからである。私としてはこれ以上の鉄道路線の廃止は避けて頂きたいと思っているところであるが、この問題は今後どのような展開を見せることになるのだろうか。

注13:国道57号線(国道251号線重用)森山バイパスは国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所(長崎市宿町)では国道57号線(国道251号線重用)森山拡幅と称しているが大半の部分が現道拡幅ではなく上下2車線の自動車専用道路を建設することになっていることから本サイトでは現道とは別に建設された自動車専用道路を森山バイパスと称することにしている。

注14:通行不能区間を迂回する林道が国道路線に編入された例はないわけではない。有名な例としては奈良県南部を通る国道309号線が挙げられる。国道309号線は吉野郡上北山村・吉野郡天川村境付近に通行不能箇所があったが、2002年(平成14年)に近くを通る行者還林道を編入して通行不能を解消している。

注15:福井県と岐阜県を結ぶ交通路の状況は下表の通りである。

種類 路線名称 福井・岐阜県境直前にある自治体名 概要
福井県側 岐阜県側
鉄道 長良川鉄道越美南線北濃駅(郡上市白鳥町歩岐島)とJR越美北線九頭竜湖駅(大野市朝日)を結ぶ国鉄越美線の計画があり、1978年(昭和53年)には日本鉄道建設公団(横浜市中区本町六丁目。1964〜2003)の工事線に昇格したが当時既に慢性的な経営難に陥っていた日本国有鉄道(東京都千代田区丸の内一丁目。1949〜1987)の経営再建のあおりを受けて着工に至ることなく計画は白紙撤回された。
高速道路 中部横断自動車道 大野市 郡上市 現在のところ福井県内に未開通箇所(九頭竜インターチェンジ〔大野市皿貝〕〜油坂出入口〔大野市東市布〕間)があり、そこだけは一般道路(県道127号白山中居神社・朝日線→国道158号線)を経由する必要がある。なお、前記区間が開通し、北陸自動車道(福井市方面)と東海・北陸自動車道(高山市・美濃市方面)を自動車専用道路だけで往来できるようになるのは2026年(令和8年)春になる見込みである。
国道 国道157号線 大野市 本巣市 未改良箇所・冬期閉鎖箇所あり。改良計画は現在のところ存在しない。
国道158号線 大野市 郡上市 未改良箇所・冬期閉鎖箇所あり。但し未改良箇所・冬期閉鎖箇所は中部横断自動車道で迂回できる。
国道417号線 今立郡池田町 揖斐郡揖斐川町 通行不能区間が存在したが冠山峠道路の開通により解消した。
冠山峠道路開通までは林道塚線と林道冠山線が通行不能区間の迂回路になっていたが線形が厳しいことや幅員が狭いこと、安全施設が十分整備されていないこと、災害に遭いやすいこと、積雪期は閉鎖されることなどから有用な道とは言い難い状況だった。
主要地方道 過去には現在は国道157号線の一部になっている大野・墨俣線と、現在は国道417号線の一部になっている鯖江・藤橋線が存在した。
一般県道 岐阜県道/福井県道127号
白山中居神社・朝日線
大野市 郡上市 白山中居神社(郡上市白鳥町石徹白)と大野市和泉地区を結ぶ路線。未改良箇所・冬期閉鎖箇所あり。
大野市和泉地区と郡上市中心部を県道127号白山中居神社・朝日線を経由して往来するには国道156号線や県道314号石徹白・前谷線を経由する必要がある。
なお、前に記したように日本鉄道建設公団の工事線に昇格したが着工に至らずに終わった国鉄越美線は岐阜県道/福井県道127号白山中居神社・朝日線や岐阜県道314号石徹白・前谷線に沿って敷設される予定だったらしい。

注16:2023年(令和5年)11月19日福井県告示第443号及び2023年(令和5年)11月19日岐阜県告示第483号による(ともに福井・岐阜県境を通る冠山トンネルの管理について福井・岐阜両県で結んだ協定の内容を記している。なお、そこで記されている県別の延長は岐阜県側が1,493.1m、福井県側が3,337.3mとなっている)。一方で今年9月29日に公表された国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所(福井市花堂南二丁目)の報道発表資料(PDF文書)によると冠山トンネルの延長は4,834mとなっている。約4mの誤差はどこで生じたのだろうか。

注17:福井県で最も長い道路トンネルは中部横断自動車道の荒島第二トンネル(延長:4,988m)、岐阜県で最も長い道路トンネルは東海・北陸自動車道の飛騨トンネル(延長:10,712m)となっている。

注18:無料で通行できてなおかつ自動車専用道路になっていない道路トンネルで最も長いのは高知・愛媛県境にある国道194号線寒風山トンネル(延長:5,432m)となっている。国道417号線冠山トンネルは前記条件を有する道路トンネルとしては第3位になっている(第2位になっているのは北海道にある国道336号線えりも黄金トンネル〔延長:4,941m〕)。

注19:冠山峠道路は積雪地帯(最高標高は500mほど)であることから数少ない地上区間となる塚宮ヶ原トンネル(延長:1,238m)〜冠山トンネル間では日当たりの良い南側斜面に通すようにしているところがある。

注20:名四バイパスと中勢バイパスとの接続点(鈴鹿市北玉垣町/北玉垣町交差点)と、中勢バイパスと南勢バイパスとの接続点(松阪市小津町/小津町交差点)はともに立体交差化されており、名四バイパスと中勢バイパスとの往来と、中勢バイパスと南勢バイパスとの往来は信号機付き交差点を通過することなく行えるようになっている。なお、本文では記していないのだが、名四バイパスと中勢バイパスを繋ぐ高架橋(北玉垣高架橋)は中勢バイパスの鈴鹿市北玉垣町/北玉垣町交差点鈴鹿市野町/野町西交差点間開通と同時に供用を開始している。

注21:全日本大学駅伝対校選手権大会の経路(今年11月5日開催の第55回大会のもの)において通過する国道路線・県道路線・市道路線は下表の通りである。

(下表をご覧頂くに当たっての注意)

・走行区各区から当該走行区のおおよその経路を示した「Googleマップ」へのリンクを貼っている。そこでは距離欄で記した距離(大会運営者が発表している公式距離)と異なる数値が出る場合があるがその点はご容赦願いたい。

・下表の路線名称は当該区間における最高位のものを記しており、重用しているものについては記していない。

・路線名称は2023年(令和5年)11月5日時点のものを記している。

・区間起点欄及び区間終点欄に記された地名から当該地点の地図(「Mapion」)へのリンクを貼っている。地点は今年11月5日にテレビ朝日系列各社で放送された中継放送や「Googleストリートビュー」を基に割り出している。もしかしたら正確な地点を表示していないかもしれないがその点はご了承願いたい。

・同じ地点でも区間起点欄及び区間終点欄に記された地名が異なる場合がある。これは本サイトで規定した地点規定(そのことはこちらで触れているので併せてご覧頂きたい)に基づくものである。

全日本大学駅伝対校選手権大会公式サイト(それはこちら)では7箇所ある中継点について「○○市××町△△前」(△△は施設や店舗の名称)を記しているのだが下表では一切入れないことにしている。また、スタート地点・中継点・ゴール地点の地名表記が異なることがある。その点はご了承願いたい。

走行区名 路線名称 区間起点 区間終点 距離 備考
1区 国道19号線 名古屋市熱田区神宮一丁目/
スタート地点
名古屋市熱田区神宮二丁目/
熱田神宮南交差点
9.5km 国道247号線から愛知県道225号名古屋東港線へは新内田橋(内田橋北交差点を通ることなく国道247号線一宮方面と国道247号線常滑方面を往来できるようにすべく建設された橋。延長:518.2m)の側道を経由している。
愛知県道225号名古屋東港線から名古屋市道東海橋線へは紀左ヱ門橋下流側ランプを経由している(紀左ヱ門橋は紀左衛門橋とも表記される橋で延長は495.5m。川幅100mほどの堀川に架かる橋だがその東方にある明治1交差点の立体交差化を兼ねているため川幅に比して長く作られている)。
名古屋市道東海橋線は市道ではあるのだが主要地方道に指定されている(政令指定都市の市道路線は主要地方道に指定できるようになっているため。現在政令指定都市は20市あるが主要地方道に指定されている市道を有しているのは札幌・仙台・横浜・川崎・名古屋・京都・大阪・神戸・北九州の9市となっている)。
国道247号線 名古屋市熱田区伝馬一丁目/
熱田神宮南交差点
名古屋市熱田区伝馬一丁目/
内田橋北交差点
愛知県道225号名古屋東港線 名古屋市熱田区伝馬二丁目/
内田橋北交差点
名古屋市南区明治二丁目/
明治1交差点
名古屋市道東海橋線 名古屋市南区三条一丁目/
明治1交差点
名古屋市港区千年三丁目/
千年交差点
国道154号線 名古屋市港区千年三丁目/
千年交差点
名古屋市港区港陽三丁目/
港陽インターチェンジ入口
国道23号線 名古屋市港区港陽三丁目/
港陽インターチェンジ入口
名古屋市港区藤前一丁目/
第一中継点
2区 国道23号線 名古屋市港区藤前一丁目/
第一中継点
桑名市長島町福吉/
第二中継点
11.1km
3区 国道23号線 桑名市長島町福吉/
第二中継点
四日市市羽津/
第三中継点
11.9km
4区 国道23号線 四日市市羽津/
第三中継点
鈴鹿市須賀町/
第四中継点
11.8km
5区 国道23号線 鈴鹿市須賀町/
第四中継点
津市河芸町中別保/
第五中継点
12.4km
6区 国道23号線 津市河芸町中別保/
第五中継点
津市藤方/
第六中継点
12.8km
7区 国道23号線 津市藤方/
第六中継点
松阪市小津町/
小津町交差点
17.6km 国道166号線と三重県道37号鳥羽・松阪線は国道23号線の旧道である。
国道166号線 松阪市小津町/
小津町交差点
松阪市宮町/
宮町交差点
三重県道37号鳥羽・松阪線 松阪市宮町/
宮町交差点
松阪市豊原町/
第七中継点
8区 三重県道37号鳥羽・松阪線 松阪市豊原町/
第七中継点
伊勢市本町/
外宮北交差点
19.7km 三重県道12号伊勢・南勢線(伊勢市中村町/中村町交差点以北のみ)と三重県道22号伊勢・南島線、三重県道37号鳥羽・松阪線は国道23号線の旧道である。
三重県道22号伊勢・南島線 伊勢市本町/
外宮北交差点
伊勢市倭町/
神田久志本町1交差点
三重県道37号鳥羽・松阪線 伊勢市神田久志本町/
神田久志本町1交差点
伊勢市楠部町/
楠部西交差点
三重県道12号伊勢・南勢線 伊勢市楠部町/
楠部西交差点
伊勢市中村町/
中村町交差点
国道23号線 伊勢市宇治浦田一丁目/
中村町交差点
伊勢市宇治今在家町/
国道23号線終点
三重県道12号伊勢・南勢線 伊勢市宇治今在家町/
国道23号線終点
伊勢市宇治今在家町/
ゴール地点

全日本大学駅伝対校選手権大会は大半の区間(2〜6区の全部分と1区・7区・8区の一部分)で国道23号線を通っていることが上表からうかがえるのだが、国道23号線津旧道になるのは5区の鈴鹿市北玉垣町/北玉垣町交差点以南の部分と6区の全部分、7区の松阪市小津町/小津町交差点以北の部分となる。

注22:国道23号線津旧道と接続する国道路線・主要地方道路線・一般県道路線は下表の通りである。

(下表をご覧頂くに当たっての注意)

・路線名称は2023年(令和5年)11月19日時点のものを記している。

・接続路線は北から時計回りに記している。

・交差点の地名表記は国道23号線下り線を基準としている。

交差点名 接続路線名称 方角 備考
鈴鹿市北玉垣町/
北玉垣町交差点
三重県道8号四日市・鈴鹿環状線 三重県道8号四日市・鈴鹿環状線は国道23号線旧道である。
三重県道8号四日市・鈴鹿環状線はこの交差点が終点になっている。
国道23号線四日市方面と三重県道8号四日市・鈴鹿環状線鈴鹿市中心部方面との往来は鋭角に交わっているためできなくなっている。
国道23号線中勢バイパス 南西 国道23号線中勢バイパスはこの交差点が起点になっている。
鈴鹿市南玉垣町/
南玉垣町南交差点
三重県道507号千代崎港線 東北東 三重県道507号千代崎港線はこの交差点が終点になっている。
鈴鹿市白子駅前/
白子町交差点
三重県道642号国府・白子停車場線 南東 三重県道642号国府・白子停車場線はこの交差点が事実上の起点になっている(鈴鹿市国府町/本郷交差点〔起点〕鈴鹿市白子町/白子町交差点間は三重県道41号亀山・鈴鹿線と重用しているため)。
鈴鹿市白子駅前/白子町交差点鈴鹿市白子本町/白子駅東口交差点(終点。信号機・交差点名標なし)間の三重県道642号国府・白子停車場線は鈴鹿市が管理している。
三重県道41号亀山・鈴鹿線 北西 三重県道41号亀山・鈴鹿線は三重県道642号国府・白子停車場線と重用している(鈴鹿市国府町/本郷交差点〔起点〕鈴鹿市白子町/白子町交差点間)。
三重県道41号亀山・鈴鹿線はこの交差点が終点になっている。
鈴鹿市白子三丁目/
白子三交差点
三重県道6号四日市・楠・鈴鹿線 南東 三重県道6号四日市・楠・鈴鹿線はこの交差点が終点になっている。
三重県道563号稲生山線 北西 三重県道563号稲生山線はこの交差点が終点になっている。
鈴鹿市寺家五丁目/
寺家六交差点
三重県道564号鼓ヶ浦線 東南東 三重県道564号鼓ヶ浦線はこの交差点が終点になっている。
鈴鹿市磯山四丁目/
磯山四交差点
三重県道54号鈴鹿環状線 北西 三重県道54号鈴鹿環状線はこの交差点が終点になっている。
津市河芸町上野/
上野北交差点
三重県道651号三行・上野線 北西 三重県道651号三行・上野線はこの交差点が終点になっている。
津市河芸町中別保/
中別保交差点
三重県道550号豊津上野停車場線 南東 三重県道550号豊津上野停車場線はこの交差点が終点になっている。
津市河芸町中瀬/
中瀬交差点
国道306号線 西北西 国道306号線はこの交差点が事実上の起点になっている(津市栗真中山町/栗真中山町交差点〔起点〕津市河芸町中瀬/中瀬交差点間は国道23号線津旧道と重用しているため)。
国道306号線 南南西 この交差点から津市栗真中山町/栗真中山町交差点(起点)まで国道23号線津旧道と重用。
津市栗真中山町/
栗真中山町交差点
国道306号線 北北東 国道306号線の正式な起点はこの交差点である。
この交差点から津市河芸町中瀬/中瀬交差点まで国道23号線津旧道と重用。
三重県道652号栗真中山・白塚停車場線 東北東 三重県道652号栗真中山・白塚停車場線はこの交差点が起点になっている。
三重県道410号草生・窪田・津線 北西 三重県道410号草生・窪田・津線はこの交差点が終点になっている。
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
津市/
交差点
松阪市/
交差点
松阪市/
交差点
松阪市小津町/
小津町交差点